社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
ストレスや逆境を乗り越える力「レジリエンス」を鍛える4つの方法
ちょっとした上司の叱責などから、引きこもってしまったり、いきなり会社を辞めてしまう社員の話をよく聞く。
「心が折れる」そんな経験は少なからず誰もが持っているのでは。問題は心が折れたままになってしまう人が増加傾向あることだ。
会社での理不尽なパワハラやいじめ、試験に失敗するなど、個人にとっての逆境は、想像以上に心身を蝕むものである。端から見ると深刻ではなくても、当事者にとってはいたたまれない事態となる。そんな状況を客観的に語ることができるのであればあまり心配することではないが、一度、心が折れてしまうとそこからの再起はなかなか難しくなる。
こうした状況を背景に近年、ストレスや逆境への耐性、乗り越えるためのスキルこそ、人生をサバイバルする上でもっとも重要な能力として注目されはじめた。「レジリエンス」と呼ばれる逆境から立ち直る力のことである。
レジリエンスが注目され始めたのは1970年代。第2次世界大戦でホロコーストを経験した孤児たちの研究がキッカケとなった。孤児たちの追跡調査において、戦禍によるトラウマから抜け出せず、生きる気力を持てない人たちがいる一方で、トラウマを乗り越え、幸せな人生を勝ち得た人の存在が確認されたのだ。その違いはどのように発生したのか?この研究で、逆境を乗り越えた人たちの共通の傾向が明らかとなった。
「レジリエンスには、思考の柔軟性が必要な事が分かってきました。つまり、厳しい状況でもネガティブな面だけではなくポジティブな面を見いだす事ができる人が、逆境を乗り越える事ができる」と、心理学者であるイローナ・ボニウェル博士は語る。
ポジティブ思考といってしまえば身も蓋もなくなるので、現段階の研究から、折れない心のためにレジリエンスを鍛えるポイントを整理すると、
・状況に一喜一憂しない感情コントロール力
・自分の力を過小評価しない自尊感情力
・自分が成長前進していると感じる事ができる自己効力感
・失敗の中でもいつか成功すると考える楽観力
この4つが上げられる。
このポイントを強化するのが、運動と食事にある。感情をコントロールするためには、食事を小量ずつ3時間置きにする事で、脳の活動に必要なブドウ糖を一定のレベルに保つことが求められる。加えて、全力でのランニングを何度も繰り返すインターバルトレーニングもレジリエンスをUPする効果が認められている。体力の限界を乗り越える経験を通じて、自己効力感が養われるのだ。
レジリエンスについては、おそらく一般的に心が強いと言われている人ほど注意したほうがよい。ガラスと木材では壊れかたが違うように、心をどのような状態にしておくかが運命の分かれ道となる。心の折れにくさとは、ストレスに対抗するというよりは、しなやかに逆境をやり過ごす、そんな心の状態を整えるべきとレジリエンスの最新研究は告げている。
「心が折れる」そんな経験は少なからず誰もが持っているのでは。問題は心が折れたままになってしまう人が増加傾向あることだ。
会社での理不尽なパワハラやいじめ、試験に失敗するなど、個人にとっての逆境は、想像以上に心身を蝕むものである。端から見ると深刻ではなくても、当事者にとってはいたたまれない事態となる。そんな状況を客観的に語ることができるのであればあまり心配することではないが、一度、心が折れてしまうとそこからの再起はなかなか難しくなる。
こうした状況を背景に近年、ストレスや逆境への耐性、乗り越えるためのスキルこそ、人生をサバイバルする上でもっとも重要な能力として注目されはじめた。「レジリエンス」と呼ばれる逆境から立ち直る力のことである。
レジリエンスが注目され始めたのは1970年代。第2次世界大戦でホロコーストを経験した孤児たちの研究がキッカケとなった。孤児たちの追跡調査において、戦禍によるトラウマから抜け出せず、生きる気力を持てない人たちがいる一方で、トラウマを乗り越え、幸せな人生を勝ち得た人の存在が確認されたのだ。その違いはどのように発生したのか?この研究で、逆境を乗り越えた人たちの共通の傾向が明らかとなった。
「レジリエンスには、思考の柔軟性が必要な事が分かってきました。つまり、厳しい状況でもネガティブな面だけではなくポジティブな面を見いだす事ができる人が、逆境を乗り越える事ができる」と、心理学者であるイローナ・ボニウェル博士は語る。
ポジティブ思考といってしまえば身も蓋もなくなるので、現段階の研究から、折れない心のためにレジリエンスを鍛えるポイントを整理すると、
・状況に一喜一憂しない感情コントロール力
・自分の力を過小評価しない自尊感情力
・自分が成長前進していると感じる事ができる自己効力感
・失敗の中でもいつか成功すると考える楽観力
この4つが上げられる。
このポイントを強化するのが、運動と食事にある。感情をコントロールするためには、食事を小量ずつ3時間置きにする事で、脳の活動に必要なブドウ糖を一定のレベルに保つことが求められる。加えて、全力でのランニングを何度も繰り返すインターバルトレーニングもレジリエンスをUPする効果が認められている。体力の限界を乗り越える経験を通じて、自己効力感が養われるのだ。
レジリエンスについては、おそらく一般的に心が強いと言われている人ほど注意したほうがよい。ガラスと木材では壊れかたが違うように、心をどのような状態にしておくかが運命の分かれ道となる。心の折れにくさとは、ストレスに対抗するというよりは、しなやかに逆境をやり過ごす、そんな心の状態を整えるべきとレジリエンスの最新研究は告げている。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
物知りもいいけど知的な教養人も“あり”だと思います。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,500本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
花粉、炭素、酸素同位体…重複分析で分かる弥生時代の環境
弥生人の実態~研究結果が明かす生活と文化(3)弥生時代の環境と気候
古代の気候を推測するために、研究者はさまざまな方法を駆使してきた。海水面の位置をもとにした「弥生の小海退」説をはじめ、花粉や炭素濃度などから行う分析法には難点もある。その難点を克服した方法によって見えてきた弥生...
収録日:2024/07/29
追加日:2025/04/02
分断進む世界でつなげていく力――ジェトロ「3つの役割」
グローバル環境の変化と日本の課題(5)ジェトロが取り組む企業支援
グローバル経済の中で日本企業がプレゼンスを高めていくための支援を、ジェトロ(日本貿易振興機構)は積極的に行っている。「攻めの経営」の機運が出始めた今、その好循環を促進していくための取り組みの数々を紹介する。(全6...
収録日:2025/01/17
追加日:2025/04/01
なぜやる気が出ないのか…『それから』の主人公の謎に迫る
いま夏目漱石の前期三部作を読む(5)『それから』の謎と偶然の明治維新
前期三部作の2作目『それから』は、裕福な家に生まれ東大を卒業しながらも無気力に生きる主人公の長井代助を描いたものである。代助は友人の妻である三千代への思いを語るが、それが明かされるのは物語の終盤である。そこが『そ...
収録日:2024/12/02
追加日:2025/03/30
きっかけはイチロー、右肩上がりの成長曲線で二刀流完成へ
大谷翔平の育て方・育ち方(5)栗山監督の言葉と二刀流への挑戦
高校を卒業した大谷翔平選手には、選手としての可能性を評価してくれた人、そのための方策を本気で考えてくれた人がいた。それは、ロサンゼルス・ドジャースの日本担当スカウト小島圭市氏と、元日本ハムファイターズ監督で前WBC...
収録日:2024/11/28
追加日:2025/03/31
このように投資にお金を回せば、社会課題も解決できる
お金の回し方…日本の死蔵マネー活用法(6)日本の課題解決にお金を回す
国内でいかにお金を生み、循環させるべきか。既存の大量資金を社会課題解決に向けて循環させるための方策はあるのか。日本の財政・金融政策を振り返りつつ、産業育成や教育投資、助け合う金融の再構築を通した、バランスの取れ...
収録日:2024/12/04
追加日:2025/03/29