社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
脳科学に基づく40歳からの英語学習法
2015年11月に発表されたTOEICの出題形式の変更は、これまで対策を講じてきた学習者にとって一大事となりました。改定のポイントは、よりリアルで実践的な英語スキル。リスニングが、2人から3人に増え、口語的な短縮形も試されるようになってきたようです。
というわけで、何かをはじめるにはよい季節。TOEICをキッカケにするのもよいのですが、これからの英語学習の方法ついて考えてみるのはいかがでしょう?
耳から入った言葉は、脳の「ウェルニッケ野」で意味づけされ、記憶されます。そして、「前頭前野」で文章を組み立て、「ブローカ野」を通じて言葉を発します。これらの、脳の部位を結ぶ言語回路ができると、スムーズに英語が使えるようになります。
加齢を問わず英語学習者にとって最も重要なのは、言語回路をつくりだすための刺激を多くするため、日常的に英語を獲得していくための方法にありそうです。
英語学習にこれらを照合させると、「音読」に注力した学習方法が導かれます。口の筋肉や舌・歯を使う身体性から正確な発音力をつけることで、リスニング力も飛躍的に高まることが検証されているようです。ちなみに、かの夏目漱石は辞書を引く以上に英文をひたすら読むことを奨励していたようです。英語の映画を観ながら、役者の台詞を繰り返し、アクションもふくめて演じてみると効果が期待できそうです。
というわけで、何かをはじめるにはよい季節。TOEICをキッカケにするのもよいのですが、これからの英語学習の方法ついて考えてみるのはいかがでしょう?
英語を学習するには遅すぎる?
「六十の手習い」から派生して「四十の手習い」などともいいますが、中年からの英語学習は可能なのという疑問があります。脳科学の見地から、多くの専門家が指摘していますが、日々学習を続けているなら、中年から壮年にかけても十分習得は可能とのことです。耳から入った言葉は、脳の「ウェルニッケ野」で意味づけされ、記憶されます。そして、「前頭前野」で文章を組み立て、「ブローカ野」を通じて言葉を発します。これらの、脳の部位を結ぶ言語回路ができると、スムーズに英語が使えるようになります。
加齢を問わず英語学習者にとって最も重要なのは、言語回路をつくりだすための刺激を多くするため、日常的に英語を獲得していくための方法にありそうです。
聞いているだけで英語が話せるようになる?
「聞き流すだけで英語が身につく」という教材の話をよく聞きますが、初心者にとっては効果的でないという話をよく耳にするようになりました。それを裏づけるのが、最新の脳科学です。言葉を意味づけする脳の部位「ウエルニッケ野」で照合できない音は言葉として認識されないというのがその理由です。つまり、聞いているだけでは不十分で、意味と音を結びつけるトレーニング方法がポイントになってくるようです。聞き流すだけの教材も、英語のあとに日本語が流れるようですが、実際の習得率はそれほど高くないようです。記憶のメカニズムを利用した音読学習
記憶には、出来事と年号を覚える「意味記憶」、イベントなどをシークエンスとして覚える「エピソード記憶」、自転車の乗り方のように身体で覚える「運動記憶」の3種類に分類できます。この中でも身体で覚えた「運動記憶」が最も長期化する記憶になるようです。英語学習にこれらを照合させると、「音読」に注力した学習方法が導かれます。口の筋肉や舌・歯を使う身体性から正確な発音力をつけることで、リスニング力も飛躍的に高まることが検証されているようです。ちなみに、かの夏目漱石は辞書を引く以上に英文をひたすら読むことを奨励していたようです。英語の映画を観ながら、役者の台詞を繰り返し、アクションもふくめて演じてみると効果が期待できそうです。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
“社会人学習”できていますか? 『テンミニッツTV』 なら手軽に始められます。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,500本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
『法華経』と「神道」はアバター!?通底する世界観とは
おもしろき『法華経』の世界(2)『法華経』と「神道」の共通性
聖徳太子、最澄、空海、日蓮、宮沢賢治など多くの人に多大な影響を与えてきた『法華経』は長い年月にわたり日本宗教史を貫いてきた存在である。『法華経』は、苦悩を前提としつつ、むしろそうであるがゆえに明るい未来や救済の...
収録日:2025/01/27
追加日:2025/05/11
ブレーキなき極右ポピュリズム…文化戦争を重視し経済軽視
第2次トランプ政権の危険性と本質(1)実は「経済重視」ではない?
「第二次トランプ政権は、第一次政権とは全く別の政権である」――そう見たほうが良いのだと、柿埜氏は語る。ついつい「第1次は経済重視の政権だった」と考えてしまいがちだが、実は第2次政権では「経済」の優先順位は低いのだと...
収録日:2025/04/07
追加日:2025/05/10
健康診断の結果が悪い人が絶対にやってはいけないこと
健診結果から考える健康管理・新5カ条(1)血管をより長く守ることが重要な時代
健康診断の結果を現在の「病気の有無」だけに注目するのは、健康管理において不十分である。大事なことは、糖尿病、認知症、脳卒中、心筋梗塞など重篤な病気につながる共通点に着目していくこと。キーワードは「血管」である。...
収録日:2025/01/10
追加日:2025/04/15
現代日本人の中に縄文遺伝子!? 弥生人の核ゲノムで判明
弥生人の実態~研究結果が明かす生活と文化(8)弥生人の核ゲノム
渡来系弥生人のルーツを分析していくと、朝鮮半島ですでに混血していた人が渡ってきた可能性が高い。ただ、不思議なことにその痕跡が九州や近畿を飛ばして名古屋近郊の朝日遺跡で検出されている。その他にも、日本列島に渡って...
収録日:2024/07/29
追加日:2025/05/07
全体主義の暴力とは集団のアイデンティティで人を扱うこと
デモクラシーの基盤とは何か(1)全体主義の暴力
ハンナ・アーレントが批判した全体主義の本質とは何か。その答えは、アーレントが「ユダヤの娘として」考えるよう批判された際の応答に詰まっている。全体主義の暴力の本質とは、「集団的アイデンティティによって人を扱う」こ...
収録日:2024/09/11
追加日:2025/05/09