社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
30代の平均年収、年齢×15万円が相場って本当?
「20歳で20万、30歳で30万、40歳で40万」年齢×1万円の月収がないと、年相応とは言えないという話があります。さて、実際にはどうなのでしょうか。現実的な数字と、ライフスタイルの両面について、調べてみました。まずは30代編です。
現実の数字を見てみましょう。国税庁「民間給与実態統計調査」によると、平成28年の30代前半(30歳~34歳)の平均年収は約403万円、30代後半(35歳~39歳)は約433万円でした。
<30代の平均年収(平成28年)※約を省略>
男性:30~34歳/457万円、35~39歳/512万円
女性:30~34歳/315万円、35~39歳/300万円
全体:30~34歳/403万円、35~39歳/433万円
全体を見ると「月収=年齢×1万円」、男性だけを見ると「年収=年齢×15万円」に近い数字となっていることが分かります。実感できていますか。
実際体感値としては、統計的な分散をみた中央値を参照するのがよいとされています。年収の中央値は、平均値より少なくなる傾向があります。
転職サイトDODAの調査結果(2016年9月~2017年8月)を参照してみましょう。
≪30歳代の年収分布≫
300万円未満: 13.9%
300万円~400万円: 26.2%
400万円~500万円: 24.6%
500万円~600万円: 16.1%
600万円~700万円: 9.4%
700万円~800万円: 4.7%
800万円~900万円: 2.4%
900万円~1000万円: 1.1%
1000万円以上: 1.6%
30代の平均年収が455万に対して、年収分布をみると、300万円~400万円が最大のボリュームゾーンになっています。
女性が結婚相手の男性に希望する年収額ですが、全国14ヵ所に結婚式場を展開するアニヴェルセルによるアンケート調査の結果を参照してみましょう。
1位:500万以上/36.2%
2位:300万以上/30.0%
3位:収入は関係ない/15.1%
4位:700万以上/13.1%
5位:1,000万以上/4.3%
6位:1,500万以上/1.3%
ほぼほぼ、30代の年収ゾーンで希望年収がクリアすることから、結婚するには20代以上に30代は適齢期となっているようです。
※2018年4月更新
「月収=年齢×1万円」「年収=年齢×15万円」は妥当な数字か?
もし俗説の「月収=年齢×1万円が妥当な数字」が相場だとしたら、30代の年収は360万円~468万円となるはずです。安定した職場ではボーナスも年2回支給されるので、「年収=年齢×15万円」説もあります。こちらを採用すると、30代の年収は約450万円~585万円となります。現実の数字を見てみましょう。国税庁「民間給与実態統計調査」によると、平成28年の30代前半(30歳~34歳)の平均年収は約403万円、30代後半(35歳~39歳)は約433万円でした。
<30代の平均年収(平成28年)※約を省略>
男性:30~34歳/457万円、35~39歳/512万円
女性:30~34歳/315万円、35~39歳/300万円
全体:30~34歳/403万円、35~39歳/433万円
全体を見ると「月収=年齢×1万円」、男性だけを見ると「年収=年齢×15万円」に近い数字となっていることが分かります。実感できていますか。
体感年収は、平均値より中央値?
統計数字には、必ず「平均値」マジックが含まれます。割合は少なくても年収1000万円以上の層がいれば、平均値はアップするからです。実際体感値としては、統計的な分散をみた中央値を参照するのがよいとされています。年収の中央値は、平均値より少なくなる傾向があります。
転職サイトDODAの調査結果(2016年9月~2017年8月)を参照してみましょう。
≪30歳代の年収分布≫
300万円未満: 13.9%
300万円~400万円: 26.2%
400万円~500万円: 24.6%
500万円~600万円: 16.1%
600万円~700万円: 9.4%
700万円~800万円: 4.7%
800万円~900万円: 2.4%
900万円~1000万円: 1.1%
1000万円以上: 1.6%
30代の平均年収が455万に対して、年収分布をみると、300万円~400万円が最大のボリュームゾーンになっています。
「年齢相応」にもらっているかが、結婚の決め手?
30代になると、そろそろ周りからも「婚活」が奨励されたりします。現在はバブル全盛期のような「3高」にかわり、女性が男性に求めるのは「収入が安定していること」といわれます。では、年収は安定していれば高くなくてもよいのでしょうか。女性が結婚相手の男性に希望する年収額ですが、全国14ヵ所に結婚式場を展開するアニヴェルセルによるアンケート調査の結果を参照してみましょう。
1位:500万以上/36.2%
2位:300万以上/30.0%
3位:収入は関係ない/15.1%
4位:700万以上/13.1%
5位:1,000万以上/4.3%
6位:1,500万以上/1.3%
ほぼほぼ、30代の年収ゾーンで希望年収がクリアすることから、結婚するには20代以上に30代は適齢期となっているようです。
※2018年4月更新
<参考サイト>
・国税庁ホームページ(「民間給与実態統計調査」より)
https://www.nta.go.jp/kohyo/tokei/kokuzeicho/minkan2014/pdf/10.pdf
・DODA:平均年収ランキング2017
https://doda.jp/guide/heikin/age/
・アニヴェルセル:結婚相手に求める年収、男性と女性ではこんなに違う!
http://www.anniversaire.co.jp/brand/pr/soken1/report19.html
・国税庁ホームページ(「民間給与実態統計調査」より)
https://www.nta.go.jp/kohyo/tokei/kokuzeicho/minkan2014/pdf/10.pdf
・DODA:平均年収ランキング2017
https://doda.jp/guide/heikin/age/
・アニヴェルセル:結婚相手に求める年収、男性と女性ではこんなに違う!
http://www.anniversaire.co.jp/brand/pr/soken1/report19.html
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
物知りもいいけど知的な教養人も“あり”だと思います。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,300本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
55年体制は民主主義的で、野党もブレーキ役に担っていた
55年体制と2012年体制(1)質的な違いと野党がなすべきこと
戦後の日本の自民党一党支配体制は、現在の安倍政権における自民党一党支配と比べて、何がどのように違うのか。「55年体制」と「2012年体制」の違いと、民主党をはじめ現在の野党がなすべきことについて、ジェラルド・カ...
収録日:2014/11/18
追加日:2014/12/09
5Gはなぜワールドワイドで推進されていったのか
5Gとローカル5G(1)5G推進の背景
第5世代移動通信システムである5Gが、日本でもいよいよ導入される。世界中で5Gが導入されている背景には、2020年代に訪れるというデータ容量の爆発的な増大に伴う、移動通信システムの刷新がある。5Gにより、高精細動画のような...
収録日:2019/11/20
追加日:2019/12/01
マスコミは本来、与野党機能を果たすべき
マスコミと政治の距離~マスコミの使命と課題を考える
政治学者・曽根泰教氏が、マスコミと政治の距離を中心に、マスコミの使命と課題について論じる。日本の新聞は各社それぞれの立場をとっており、その報道の基本姿勢は「客観報道」である。公的異議申し立てを前提とする中立的報...
収録日:2015/05/25
追加日:2015/06/29
BREXITのEU首脳会議での膠着
BREXITの経緯と課題(6)EU首脳会議における膠着
2018年10月に行われたEU首脳会議について解説する。北アイルランドの国境問題をめぐって、解決案をイギリスが見つけられなければ、北アイルランドのみ関税同盟に残す案が浮上するも、メイ首相や強硬離脱派はこれに反発している...
収録日:2018/12/04
追加日:2019/03/16
健康経営とは何か?取り組み方とメリット
健康経営とは何か~その取り組みと期待される役割~
近年、企業における健康経営®の重要性が高まっている。少子高齢化による労働人口の減少が見込まれる中、労働力の確保と、生産性の向上は企業にとって最重要事項である。政府主導で進められている健康経営とは何か。それが提唱さ...
収録日:2021/07/29
追加日:2021/09/21