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DATE/ 2016.11.25

人はなぜ「ディズニーランド」に行きたくなるのか?

 2016年の春、入場料金が500円の値上げで話題になったディズニーランド。毎年のように値上げが敢行され、2011年から2016年の間に約1200円も上昇しています。そんな状況に不満の声が広がる一方、「二度と行かない」という言葉は耳にしません。決して安くはない金額を払っても、通い続けるリピーターが多いことも事実です。

 今回はそんなディズニーファンの人たちに、その魅力を調査。15歳の女子高生から50代の主婦まで計15人の女性に、「あなたはなぜディズニーランドに行くのか?」というテーマでお話をうかがいました。

ワクワク、キラキラ、ドキドキ‥感情体験がクセになる

 まず、多くの方から第一声として「擬音語」が出てくるという特徴が。

・「ショーを観たりアトラクションに乗るとワクワク・ゾワゾワします。そのワクワク・ゾワゾワは、ディズニーでしか味わえないから行くんです」(15歳・女子高生)

・「キラキラした夢のような空間で、頭を空っぽにして楽しめるから」(40歳・歯科助手)

・「ランドに居る間はずっとドキドキしていられるので。その高揚感と多幸感って、自分の結婚式と同じくらい特別なもの」(41歳・インテリアデザイナー)

 なぜ自分がディズニーランドに行きたいのか考えたこともなかった、と改めて魅力を語ろうとすると、皆さんの口から出てくるのが擬音語。これは言葉で説明しにくいエモーショナルな体験が、ファンを引きつけている証ともいえます。普段あまり感情をあらわにできない大人も、「ディズニーランドでは感情に素直になれる」というポイントが大きいようです。

物語の世界観を体感できる、非日常的な喜び

 実際にディズニーランドでキャストとして働いていた2人の女性にも取材。作り手の側からも、その魅力を語ってもらいました。

・「アルバイト時は、現実を忘れてもらう会社の努力を感じていました。外が見えないように壁を高くし、できるだけゲスト自身が自分を映す鏡を置かない。自動販売機の導入が検討された時も、世界観を壊すともめたことも」(30歳・元キャスト)

・「シンデレラ城で案内係をしていました。自分が恥ずかしがるとゲストにも伝わってしまう。キャストが堂々と別世界の住人を演じることで、ゲストもその世界に連れていけると信じていました。いま自分が客側になっても、非日常を求めて来園していますから間違っていなかったと思います」(43歳・元キャスト)

 今では客としても来園するふたりが語るのは、非日常の世界観について。ここに来ないと、身を置くことの出来ない夢の世界が徹底して作り上げられていることが、ディズニーランドの特別感を高めているようです。

 「たとえば『不思議の国のアリス』。その鏡の中の世界に実際に行けたような感覚に。本の中にしか存在しなかった場所に手が届く満足感がたまりません。」そう語るAさん(50歳・主婦)の部屋を見せてもらいましたが、そこはまさにプリンセスの寝室のように現実離れしたインテリアに囲まれていました。女性の多くには、いくつになってもそんな別世界への憧れがあり、それを叶えてくれるのがディズニーランドという存在なのかも知れません。

老若男女、自分に合った楽しみ方が許される”ゆるさ”

 リピーターの皆さんのなかには、幼少期からアラフォーまでの長いファン歴を持つ人も多くいます。それだけの長期間、飽きずに通い続ける場所や好きでい続ける対象は、他にはなかなか思いつきません。

・「子どもの頃は家族と、学生時代は友人や恋人と、そして結婚・出産を経てまた自分の子どもと行っています。暴力・悪意などネガティブ要素が一切ないので、老若男女誰とでも行けるのも大きいです」(37歳・主婦)

・「他の遊園地って、大人だけじゃ行きにくい。でもディズニーは大人になっても楽しめる場所だから受け入れられている感じがします」(29歳・ダンス講師)

「アトラクションやショー、キャラクターなど行くたびに小さいけれど新しい発見や刺激があります。1日では回り尽くせないし、また来たい、今度はいつ誰と来よう、と次回が楽しみになりリピーターになりました」(27歳・販売員)

 年齢、性別、立場、同伴者に関わらず、そのときの自分に合った楽しみ方ができるのが、何度も飽きずに足を運んでしまう魅力のようです。ディズニーランド自体に大きなインパクトを求めて行くのではなく、自分に合わせた付き合い方が無理なく選択できることが継続性を生んでいるよう。

 今回色々な方に取材をして少しずつわかってきた、ディズニーランドに行く理由。それは、エモーショナルな感動体験、現実逃避、そして誰もが自分なりに楽しめる自由と平等。これらは、ディズニーランドから一歩外に出れば、毎日忙しく、理不尽なことや不条理なこととも戦わなければいけない現代人にとって、もしかしたら今一番欲しいものなのかもしれませんね。
(10MTV編集部)

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