松下幸之助の人づくり≪3≫理想の政治
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
公共料金は値上げばかり…本当の日本の政治を生み出さねば
松下幸之助の人づくり≪3≫理想の政治(5)政治の生産性~安くて良い政治を(前編)
松下幸之助(パナソニック(旧松下電器産業)グループ創業者)
たとえ政治であっても「安くて良い」が必ず実現できるはず――。「経営の神様」の政治の生産性に対する問題意識を受け継いだ第95代内閣総理大臣・野田佳彦氏が、衆議院解散について言及した2012年11月のあの党首討論で、自民党・安倍晋三総裁に対して議員定数削減の実現を迫る攻防は必見!(第3章5話目)
時間:8分33秒
収録日:2015年6月17日
追加日:2016年1月21日
カテゴリー:
≪全文≫

●政治の生産性~政治家数の日米比較


 議会でも日本の議会の参議院は、アメリカの上院と一緒、早く言えば。アメリカの上院議員というのは100人以下。人口が(日本の)2倍あるのに。だから日本が100人であれば、アメリカは200人でもいい。ところが、日本は250人。アメリカは100人。人口が倍あって、そうして議員は半分。いや4分の1、アメリカは。日本は多すぎる。そして、一人の参議院議員を選挙するのに最低5億円いる。多い人は10億円いる。これではやっていけない。

 日本はほぼ一民族一言語。日本は国が小さいゆえに、(人口は)1億もあるけれど、ほぼ一民族、ほぼ一言語。だから、非常にそのまとまりが早い。だから、政治費用は5分の1でできる。アメリカは国が25倍ある。それだけ人口がばらばらに住んでいる。しかも、人種が混合民族だから、黒人もあれば、アジア人もあるし、西洋人もあるし、いろんな国民がいる。だから、がんじがらめに法律でくくって、それで法律万能によってやっている。だから法治国家。日本でも法治国家で法律によって決めているけれど、日本は皆さんの家庭に顧問弁護士は置いていない。アメリカに行ったら君、各個人が顧問弁護士を持っている。何でも法律によって決めている。

 だから、アメリカで10億の国民で100人の上院議員で済むのであれば、日本は50人で済む。それが、250人も議員がいる。多すぎる。土地が狭いから、その狭さを利用すればもっと早くいく。もっと少なくできる。だから、40人でもいい。30人でもいい。それを250人でやっている。それで、けんかばかりしている。これでは君、金がいるのは当たり前。今のことはだんだん、事あるたびに増えていく。

 まあいろいろある。他にもいろいろたくさんあるけれども、もっと政治を合理化して、日本式にやらなければいけない。日本の民族は、固有の民族は、固有の習慣、風俗を持っているのだから、それを活用しないといけない。そして、同じ民主主義でも、日本式民主主義というものがある。そうしたら、5分の1の公共料金でいける。最近、国がやっている公共料金が全部上がっている、次々に。そういうことを考えてみると、本当の日本の政治というものを、日本で生み出さないといけない。「日本はこうするんだ」「やれる」と。そして、「日本のいいところを取りなさい」ということを、世界に示...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
岸信介と日本の戦前・戦後(1)毀誉褒貶相半ばする政治家
「昭和の妖怪」岸信介の知られざる実像を検証する
井上正也
グローバル環境の変化と日本の課題(1)世界の貿易・投資の構造変化
トランプの動きを止められるのは?グローバル環境の現在地
石黒憲彦
デジタル全体主義を哲学的に考える(1)デジタル全体主義とは何か
20世紀型の全体主義とは違う現代の「デジタル全体主義」
中島隆博
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(1)習近平の歴史的特徴とは?
一強独裁=1人独裁の光と影…「強い中国」への動機と限界
垂秀夫
マルクス入門と資本主義の未来(1)マルクスとはどんな人物なのか
マルクスを理解するための4つの重要ポイント
橋爪大三郎
外交とは何か~不戦不敗の要諦を問う(1)著書『外交とは何か』に込めた思い
外交とは何か…いかに軍事・内政と連動し国益を最大化するか
小原雅博

人気の講義ランキングTOP10
東大ハチ公物語―人と犬の関係(1)上野英三郎博士とハチ
忠犬ハチ公で哲学する…人と犬の関係から見えてくる道徳論
一ノ瀬正樹
エンタテインメントビジネスと人的資本経営(4)エンタメで一番重要なのは「人」
変人募集中…0から1を生める人、発掘する人、育てる人
水野道訓
徳と仏教の人生論(2)和合の至りと正直
正直とは何か――絶対的存在との信頼関係の根幹にあるもの
田口佳史
産業イニシアティブでつくるプラチナ社会(1)「プラチナ社会」構想と2050年問題
5つの産業で「資源自給・人財成長・住民出資」国家を実現
小宮山宏
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(1)習近平の歴史的特徴とは?
一強独裁=1人独裁の光と影…「強い中国」への動機と限界
垂秀夫
クーデターの条件~台湾を事例に考える(1)クーデターとは何か
台湾でクーデターは起きるのか?想定シナリオとその可能性
上杉勇司
学力喪失の危機~言語習得と理解の本質(5)AIに記号接地は可能か
人間とAIの本質的な違いは?記号接地から迫る理解の本質
今井むつみ
大谷翔平の育て方・育ち方(1)花巻東高校までの歩み
大谷翔平の育ち方…「自分を高めてゆく考え方」の秘密とは
桑原晃弥
未来を知るための宇宙開発の歴史(14)宇宙開発は未来をどう変えるか
『2001年宇宙の旅』が現実になる!?カギは宇宙医学
川口淳一郎
危機のデモクラシー…公共哲学から考える(6)政治と経済をつなぐ公共哲学
どのような経済レジームを選ぶか…倫理資本主義の可能性
齋藤純一