松下幸之助の経営理念
この講義は登録不要無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
「水道哲学」は貧乏克服、「産業報国」は商人の誇り
松下幸之助の経営理念(2)創業から戦後への歩み
佐野尚見(元松下電器産業株式会社(現・パナソニック株式会社)代表取締役副社長)
パナソニック株式会社の「信条・綱領・七精神」をはじめ、松下幸之助は数多くの理念を文章化している。もちろん企業としての経営理念が中心だが、個人・社会人として見ても人生哲学に通じるものがある。今回は、「経営の神様」の教えを身近で聞いてきた公益財団法人松下政経塾理事長・佐野尚見氏に、創業時から戦時中にかけての松下幸之助の歴史と言葉を振り返っていただく。(2016年2月18日開催日本ビジネス協会JBCインタラクティブセミナー佐野尚見氏講演「松下幸之助の経営理念」より、全6話中第2話)
時間:16分51秒
収録日:2016年2月18日
追加日:2016年6月6日
≪全文≫

●幸之助の生涯と創業当時の雰囲気


 今回は、「松下幸之助の経営理念」をお伝えしていきます。私が50年ほど「松下」と名前のつくところで働いてきたことを前回お伝えしましたが、自分の分かる範囲で、創業者の考えを多少なりとも皆さんにご説明できればと思っています。

 この資料は、松下幸之助創業者の生涯とその事業です。幸之助創業者という人は、1894(明治27)年に和歌山で生まれ、1989(平成元)年に94歳で亡くなられています。平成は元年だけとはいえ、明治、大正、昭和、平成と激動の時代を生き抜いてこられた。松下電器の創業者ではありますが、日本の先哲、先覚者と呼べるのではないかと思います。

 次の資料は、創業当時の雰囲気を伝えるものです。左上が最初の工場で、大阪にあるしもたやです。真ん中の写真の後ろに立つ丸囲みの三人で起業しました。左が幸之助創業者、右が奥さまのむめのさん。真ん中にいるのは、むめのさんの弟の井植歳男さんで、三洋電機の創業者となりました。

 下段右側にあるのが、最初の商品である「二股ソケット」です。余談にはなりますが、テレビからの受け売りですが、「大正の三大発明」を紹介しています。地下足袋はブリヂストンの発明で、ゴム一体型の商品をつくりました。「亀の子たわし」の方は今でも伝統を守っています。


●幸之助94年の三大生涯事業と経営理念


 松下幸之助創業者は、その94年の生涯の中で実にいろいろなことに携わりましたが、大きな生涯事業として、三つご紹介したいと思います。

 まず、1918(大正7)年、23歳の時に松下電気器具製作所(現パナソニック株式会社)をつくりました。それから約30年後、1946(昭和21)年には、51歳で株式会社PHP研究所をつくっています。たまたまですが、さらに約30年後の1979(昭和54)年、84歳の時に松下政経塾をつくりました。ちなみに、この30年後に誕生したのが松下政経塾1期生の野田内閣です。短命だったので残念でしたが。

 幸之助創業者は、事業を興すとき、あるいは事業をしながらも、この事業は何のためにするのかということを、いつも必ず考える人でした。それを、松下電器では「綱領・信条・七精神」、PHPでは「綱領・信条」、政経塾では「塾是・塾訓・五誓」というかたちで、文言化しています。

 それぞれに表現は違いますが、内...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
ソニー流「人的資本経営と新規事業」成功論(1)人を真に活かす人事評価とは
ソニー流の「人材論」「新規ビジネス論」を具体的に語ろう
水野道訓
認知バイアス~その仕組みと可能性(1)認知バイアス入門
誰もが陥る「認知バイアス」…その例とメカニズム
鈴木宏昭
真理は平凡の中にある
感動した言葉は野球部監督の「あいさつは野球より難しい」
上甲晃
重職心得箇条~管理職は何をなすべきか(1)時代に請われ、時代に応えた佐藤一斎
リーダーの心得…幕末の偉人たちを育てた佐藤一斎に学べ!
田口佳史
メンタルヘルスの現在地とこれから(1)「心を病む」とはどういうことか
なぜ「心の病」が増えている?メンタルヘルスの実態に迫る
斎藤環
「発想力」の技法を学ぶ(1)発見と探究(前編)
“なぜ”を繰り返せ!『発想力の全技法』に学ぶ原因探究法
三谷宏治

人気の講義ランキングTOP10
キケロ『老年について』を読む(1)キケロの評価と「老年の心構え」
幸福な老年への智恵をキケロに学ぶ…惨めな老年の4つの理由とは
本村凌二
ラカンの精神分析~心の謎を解き明かす(4)欲望と欲求と欲動
ほしいものが、ほしいわ。…欲望の無限運動が資本主義の基盤
斎藤環
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か(1)AIに置き換わる仕事と人間がやる仕事
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か…人間がやるべきこととは?
橋爪大三郎
編集部ラジオ2026(19)橋爪大三郎先生のリベラルアーツ論
【10min解説】橋爪大三郎先生:AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か
テンミニッツ・アカデミー編集部
AI大格差~最新研究による仕事と給料の未来(1)最新研究から見えてくる未来像
AI大格差…なぜ日本の雇用環境では「ショックが大きい」のか?
宮本弘曉
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治
イラン戦争と終末論(1)イラン戦争の戦略的背景と米国の政策
なぜイラン戦争がこのタイミングなのか?戦略的背景に迫る
東秀敏
生活習慣病予防に~健診結果の正しい読み方(1)データから生活習慣を考える
内臓脂肪がなぜ増えた?データから考えるリスクファクター
野口緑
なぜ働いていると本が読めなくなるのか問答(1)読書と教養からみた日本の近現代史
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』で追う近現代史
三宅香帆
アメリカの理念と本質(1)西洋文明の行き着いた先と三つの建国
三つの建国――その歴史的背景から迫るアメリカの原点
中西輝政