ダイナミック・ケイパビリティ~組織の戦略変化
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
イケアの経営戦略から学ぶ「シグネチャプロセス」
ダイナミック・ケイパビリティ~組織の戦略変化(6)ブレない経営者の資質
谷口和弘(慶應義塾大学商学部教授/南開大学中国コーポレート・ガバナンス研究院招聘教授)
ダイナミック・ケイパビリティは、組織だけではなく経営者個人の資質としても議論できる。慶應義塾大学商学部教授・谷口和弘氏によれば、経営者に特に求められるのは、様々な問題に注目し、積極的に知見を広げようという心構えだ。そして、環境が変化しても見失うことのないシグネチャ・プロセスの下、ビジョンを提示することで、激動の時代でも生き抜いていける企業をつくり出す。(2016年6月23日開催日本ビジネス協会JBCインタラクティブセミナー講演「ダイナミック・ケイパビリティと戦略経営」より、全7話中第6話)
時間:9分12秒
収録日:2016年6月23日
追加日:2016年10月4日
≪全文≫

●経営者個人にもダイナミック・ケイパビリティは求められる


 ダイナミック・ケイパビリティは主に組織の話ですが、これをもう少し具体化して、経営者自身の話に落とし込んでみようということで生まれたのが、DMC、ダイナミック・マネジャリアル・ケイパビリティです。経営者のダイナミック・ケイパビリティという話ですが、これはどういうことか。

 まず経営者が「認知」するということです。世の中に対して、いろいろなものを吸収していく心構えです。いろいろな問題に注意を払えるかどうか、問題解決に積極的に取り組めるかどうか。あるいは推論することです。他のビジネスモデルや他社が成功しているビジネスモデルを学んでみようとか、言葉やレトリックを駆使して人々を説得しようとか、コミュニケーションを取ろうとか、そういったことを心掛けているかと思いますが、そういう心構えが経営者の「認知」です。

 次が「人脈」です。経営者はいろいろな社会関係資本をつくり、良い評判を得ていく。「あの人はいろいろな意見や面白い意見をいつも言ってくださる」「あの人はいつも助けてくださる」「ゴルフばかりやっているわけではなく、すごく面白いことを教えてくれる」、そういう人脈です。

 三つ目が経営者の「人的資本」です。これは自身の経験やバックグラウンドです。学歴や学閥が障害になるか、あるいはプラスになるか分かりませんが、でもそういったものがあることで、いろいろな人と巡り合うことはあるでしょう。自分で同じ大学の同窓会以外にも足を運んで、様々なところに行ってみるのも大事かと思います。

 こういった心構えでは、最初の心構えが非常に大事だという気がします。その点で、ホンダという企業は面白いなと思います。ホンダは、本田宗一郎さんと藤沢武夫さんが二人三脚で経営してきた企業です。経営とは何ですかといったとき、「経営は布みたいなものだ」と。こういうレトリックを使います。「経営は布である。縦糸と横糸があり、縦糸は変えてはいけない。でも世の中は変わるのだから、横糸は変えてもよろしい」、まさにそうだと思います。シグネチャ・プロセスとビジョンがあり、変えていいものがあるという話をしており、まさにそれを実践してきた人たちです。


●イケアの揺るぎないビジョンとは


 次に事例としてお話ししたいのは、イケアという企業です。ポーターの話だと、...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
組織改革の要諦~活性化と人材活用(1)準備、スピード、タイミング
組織改革は最初に全体像と将来像を示すのが重要
秋池玲子
プロティアン~最先端の自律的キャリア形成(1)変幻自在のキャリア論
なぜ第二の人生のためにキャリアの棚卸しが必要か~組織から自律へ
田中研之輔
ウォーレン・バフェットの成功哲学(1)「世界一の投資家」の実像
世界一の投資家ウォーレン・バフェット…賢人と呼ばれる理由
桑原晃弥
野獣の経営、家畜の経営(1)経営センスが育つ土壌
ファーストリテイリングで経営者が育つ理由
楠木建
チームパフォーマンスを高める心理的安全性(1)心理的安全性が注目される理由
なぜ今「心理的安全性」なのか、注目を集める背景に迫る
青島未佳
組織心理学~若者とのコミュニケーション(1)「Z世代」の特徴と接し方
Z世代は傷つきやすい!?…昔の世代との相違点、共通点とは
山浦一保

人気の講義ランキングTOP10
キケロ『老年について』を読む(1)キケロの評価と「老年の心構え」
幸福な老年への智恵をキケロに学ぶ…惨めな老年の4つの理由とは
本村凌二
ラカンの精神分析~心の謎を解き明かす(4)欲望と欲求と欲動
ほしいものが、ほしいわ。…欲望の無限運動が資本主義の基盤
斎藤環
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か(1)AIに置き換わる仕事と人間がやる仕事
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か…人間がやるべきこととは?
橋爪大三郎
編集部ラジオ2026(19)橋爪大三郎先生のリベラルアーツ論
【10min解説】橋爪大三郎先生:AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か
テンミニッツ・アカデミー編集部
AI大格差~最新研究による仕事と給料の未来(1)最新研究から見えてくる未来像
AI大格差…なぜ日本の雇用環境では「ショックが大きい」のか?
宮本弘曉
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治
イラン戦争と終末論(1)イラン戦争の戦略的背景と米国の政策
なぜイラン戦争がこのタイミングなのか?戦略的背景に迫る
東秀敏
生活習慣病予防に~健診結果の正しい読み方(1)データから生活習慣を考える
内臓脂肪がなぜ増えた?データから考えるリスクファクター
野口緑
なぜ働いていると本が読めなくなるのか問答(1)読書と教養からみた日本の近現代史
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』で追う近現代史
三宅香帆
アメリカの理念と本質(1)西洋文明の行き着いた先と三つの建国
三つの建国――その歴史的背景から迫るアメリカの原点
中西輝政