マテリアル革命
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
SDGs(持続可能な開発目標)の重要性
マテリアル革命(5)科学技術外交、SDGsと材料
岸輝雄(東京大学名誉教授)
東京大学名誉教授で新構造材料技術研究組合(ISMA) 理事長の岸輝雄氏が語る「マテリアル革命」シリーズの最終レクチャー。岸氏はマテリアル革命にとっての「SDGs(持続可能な開発目標)」の重要性を説く。世界で起こるさまざまな分野での課題解決に材料開発は不可欠であり、それはゼロエミッション、リサイクル循環社会も踏まえたものであるべきだからだ。(全5話中第5話)
時間:6分34秒
収録日:2017年11月30日
追加日:2018年4月4日
≪全文≫

●外交も材料開発に不可欠な要素


 また少し違う話になりますが、「SDGs(Sustainable Development Goals、持続可能な開発目標)」が材料には非常に関係があるので、ほんの数分だけ時間をいただきたいと思います。

 紹介していただいたように、私は外務大臣の顧問も務めています。これは2年ほど前に新設されたポストで、科学技術外交推進会議をつくって外務大臣にいろいろ提言を出しています。G7などでもわれわれの提言を入れていただいていますし、アフリカのTICAD(アフリカ開発会議)などにも入れていただいています。それと同時に、海外とのネットワークをつくるため、たくさん人に会ってほしいと言われていますが、外交とはそういうもののようです。


●最重要課題は持続可能な開発・SDGs


 今、一番大事なのはSDGsです。政府の全部の取りまとめを外務省がやることになっているのですが、それを科学技術という側面から応援するのがこちらに落ちてくる仕事になっています。

 しかし、これには基本的に課題があります。課題解決型をどうするかという話で、本日は小宮山宏先生もいらっしゃるのですが、これは小宮山先生が進めている「プラチナ社会」と非常に似たところがあるというか、そちらの方がずっと先導していると思います。また、「MDGs」(Millennium Development Goals、ミレニアム開発目標)というものがあります。そちらは開発途上国向きだったのですが、そこに先進国まで含めたのがSDGsなのです。

 スライドはその課題をきれいに分かりやすくまとめたものです。SDGsのためのSTI(Science, Technology and Innovation、科学技術イノベーション)ということで今、非常に盛り上がっています。科学技術もかなりの力を材料開発に割いてもいいのではないかということになっています。この会議はどこかで毎月1回やっています。もし世界中の会議に出ようと思うと、とても出ることはできないというのが現状です。


●各分野にみるSDGsと材料開発の関わり


 では材料からどう考えればいいかということですが、例えば、貧困の撲滅なら衣食住でしょう。それから健康と福祉ならばバイオチップとか人工骨でしょう。教育なら何が大事で、水なら逆浸透膜が非常に重要でしょう。エネルギーだと今お話ししたような課題になります。

 産業界、官学などいろいろな分野...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「科学と技術」でまず見るべき講義シリーズ
心と感情の進化(1)そもそも「心と感情」とは何なのか
「心と感情」とは何か、行動生態学から考える大事な問題
長谷川眞理子
発酵はマジックだ!
色を消し、脂を溶かし、水を分解―スゴすぎる発酵の力!
小泉武夫
水から考える「持続可能」な未来(1)気候変動の現在地
最悪10メートル以上海面上昇…将来に禍根残す温暖化の影響
沖大幹
現在の宇宙の姿(1)星はなぜ自ら輝くのか
星はなぜ自ら輝くのか…宇宙と銀河の「現在の姿」を概観する
岡村定矩
レアメタルの光と影(1)イントロ
イノベーションがレアメタルをコモンメタルにする
岡部徹
知能と進化(1)知性と身体性
AI、ディープラーニングとは…知能と身体性は不可分か?
長谷川眞理子

人気の講義ランキングTOP10
「満洲」から考える日本とアジア(4)蒙古襲来と清朝建国
実は元寇はモンゴル人ではなかった?満洲をめぐる民族興亡史と「漢族」との関係…蒙古襲来から清朝建国まで
宮脇淳子
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(8)『オデュッセイア』の世界的影響
オデュッセイアが物語のフォーマット?…アラビアンナイトから百合若物語、ひまわりまで
松村一男
ピアノでたどる西洋音楽史(1)ヴィヴァルディとバッハ
クラシック音楽の歴史をピアノ演奏で辿る~ヴィヴァルディ四季
野本由紀夫
テロメアから考える「アンチエイジング」(1)老化とテロメアの関係
テロメアの長さが「がんリスク」と「老化」のカギを握る
堀江重郎
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(1)神とは何か、そして天皇とは?
日本と世界の「神と信仰」の違いは?…そして天皇の大切な役割
橋爪大三郎
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
モンゴル帝国の世界史(1)日本の世界史教育の大問題
なぜ日本の「世界史」はいびつなのか…東洋史と西洋史の違い
宮脇淳子
「ホメロス叙事詩」を読むために(1)ホメロスを読む
2700年前のホメロスの叙事詩が感動を与え続ける理由
納富信留
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
ポスト国連と憲法9条・安保(1)国連の構造的問題
核保有する国連常任理事国は、むしろ安心して戦争できる
橋爪大三郎