人生に活かす東洋思想
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
「儒教・仏教・道教・禅・神道」の違いと基本的な考え方
人生に活かす東洋思想(3)「儒・仏・道・禅・神道」
日本では、「儒教・仏教・道教・禅・仏教、神道」という思想が育まれ、現在でも根強く息づいている。田口佳史氏は日本にはこれらの教えがあるがゆえに、何か困ったことが起きてもなんらかの教えが導いてくれるのだと言う。それぞれの教えの基本とは、はたしてどのようなものなのか。各々の思想の根本的な原理と発想について、分かりやすく説いていく。(全8話中第3話)
※インタビュアー:神藏孝之(10MTVオピニオン論説主幹)
時間:8分37秒
収録日:2019年6月14日
追加日:2019年8月31日
カテゴリー:
≪全文≫

●「儒教」は生き方の根本をふまえた処世訓


田口 私がやっているのは儒教・仏教・道教・禅・仏教、神道。これだけの思想・哲学が日本にはあります。

 これは、実はこの本に書いてあるものを読んでいただければいいと思います(『東洋思想に学ぶ人生の要点』致知出版社)。「儒教というのは、細かい人間の言行やそれこそ一挙手一投足について、実に気の利いた注意をしてくれます」ということで、要するに悪く言えば処世訓なのですが、ただたんなる処世訓ではなくて、さっきからお話ししているようにベースがすごいから、ただ単なる処世ではないんですね。生き方の根本というものをふまえて、「その言い方はだめだよ」とか、「その礼は態度がよくないよ」と言ってくれるから、その辺の教師が注意したりするのとはやはり全然違うわけです。大権威から叱声をいただいているようなすごさがあるのです。そういうのが儒教です。


●人の心の問題に重点を置く仏教


田口 それから、仏教というのは人の心の根本を説いているというところがあって、これは、最近言われているマインドフルネス、要するに唯識論です。唯識というのは「唯(ただ)」「識(しき)」、この識というのは心という意味です。自分の心というのはどういうものか、ということを問うことであり、これは特に「阿頼耶識(あらやしき)」というものが重要なのです。この阿頼耶識の意味合いというのは、現代的には、自分の心というのは2つあって、表面的な顕在意識と潜在意識の両方を活用するのが重要だと、そういうことを言っているのです。

 それから、人間関係の根本について。これはご縁、因縁果ということがあるように、何でも原因があって、それが太ってきて果になるということが説かれています。要するに、この仕組みというようなものを心の問題としてどう捉えるかという場合に、とてもよいのです。


●人間の過度を戒める「下り坂」の老荘思想


―― 確かに心の問題ですよね。

田口 心の問題です。それから老荘思想というのは、「とかく人間は過度になりやすい」と言っているのです。今日1をもらうと、もう明日には2つくれ、明後日には3つ、となるというように過度へ過度へとなりがちなものを、「もう十分です」と言って、人間が持っている、要するに人間ならではの欠点をぐっと抑えるというときに、非常にいいのです。

 ですから、「下り坂の...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「哲学と生き方」でまず見るべき講義シリーズ
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
人の行動の「なぜ」を読み解く行動分析学(1)随伴性
三日坊主、部屋が片付かない…なぜできないか行動分析学で考える
島宗理
「教養」と「リベラルアーツ」の違いとテンミニッツ・アカデミー
教養とリベラルアーツの違い…一般教養からWhy、Howへ
曽根泰教
小林秀雄と吉本隆明―「断絶」を乗り越える(1)「断絶」を乗り越えるという主題
小林秀雄と吉本隆明の営為とプラグマティズムの格率
浜崎洋介
プラトン『ポリテイア(国家)』を読む(1)史上最大の問題作
全米TOP10大学の必読書1位が『ポリテイア(国家)』
納富信留
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ

人気の講義ランキングTOP10
昭和の名将・根本博…台湾での恩義の戦い(4)消された歴史を掘り起こす
根本博の功績は台湾では消されていた…取材でいかに正史を変えたか
門田隆将
昭和の名将・根本博…内蒙古・終戦後の戦い(1)軍人の本義を貫いた根本博中将
ソ連軍から在留日本人4万人を守れ…内蒙古での「戦後」の激闘
門田隆将
編集部ラジオ2026(26)お盆とあの世を考える
【10min解説】特集で考える《お盆とあの世》の本質
テンミニッツ・アカデミー編集部
資本主義の再定義…哲学で考える(4)共感としての見えざる手
利とは、義の和である…なぜ道徳的なふるまいが企業活動に重要か
中島隆博
死と宗教~教養としての「死の講義」(5)仏教の死:日本編
極楽往生、坐禅、法華経…日本人はいかに死を乗り越えるか
橋爪大三郎
日本の財政の真実を検証する(7)AIと長寿化&質疑応答
AI時代にこそ「熟達者の経験」が生きる&現状の日本経済の実情は
宮本弘曉
戦前日本の「未完のファシズム」と現代(1)シラス論と日本の政治
独裁ができない戦前日本…大日本帝国憲法とシラスの論理
片山杜秀
近現代史に学ぶ、日本の成功・失敗の本質(6)東條内閣で行われた行政改革
悲惨な末路につながった東條英機内閣での兼職と省庁再編
片山杜秀
戦前派一日本人の憂鬱~太平洋戦争と敗戦後を顧みて…(1)
『きけわだつみのこえ』を読むと今でも涙が止まらない
野田一夫
地政学入門 歴史と理論編(7)戦争を起こさないための地政学
トゥキディデスの罠の教訓…大事なのは戦争回避の4ケース
小原雅博