教育改革で何が変わるのか~2020年改革の解説
この講義シリーズは第2話まで
登録不要で無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
6,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
2021年度入試からスタートする大学入学者選抜改革とは
教育改革で何が変わるのか~2020年改革の解説(4)大学入学者選抜の改革
小林浩(リクルート進学総研所長・カレッジマネジメント編集長)
大学入学者選抜改革では、新しく提示された「学力の3要素」をいかに評価するかがポイントとなっている。重要なのは、現時点で生徒・学生が受け身になっている学びの姿勢を、主体的・能動的なものに変えていくために、適切な選抜方式を導入することである。(全4話中第4話)
時間:16分59秒
収録日:2019年10月28日
追加日:2019年12月20日
カテゴリー:
≪全文≫

●大学入学者選抜改革が目指すのは選抜評価の転換


 最後に、高校教育と大学教育をつなぐ入学者選抜の改革についてお話をしたいと思います。ポイントは、アドミッション・ポリシー(入学者受入れ方針)に基づいて、「学力の3要素」を評価する選抜への転換です。

 高大接続改革全体のイメージを、簡単に1枚のスライドで紹介したいと思います。まずは高校教育の改革です。3点のポイントがありました。第1に、教育内容を見直して、学習指導要領を改訂します。そして第2に、先生方の教え方(教員の指導力)を高めていきます。そして第3に、「学力の3要素」をきちんと評価するために、多面的な評価を推進します。

 次に、大学教育改革は、3つの方針(ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、アドミッション・ポリシー)の方針を定め、入口・中身・出口で一貫した教育を行っていくことが定められています。そして、卒業時に何ができるかを明確にしていくことが要請されています。

 高校と大学をつなぐ部分が入学者選抜です。ここについては、1.知識・技能、2.思考力・判断力・表現力、3.主体性・多様性・協働性という「学力の3要素」をしっかりと見ていくことが求められます。この「学力の3要素」を、各大学の入学者受入方針に基づいて、各大学は選抜方法を明確にすることが義務づけられました。

 入試改革というと、共通テストの改革や英語4技能ばかりが注目されますが、本質的な目的は、各大学がアドミッション・ポリシーを明確にして、そこに合致した受験生を集め、教育していくところにあります。そのための改革が、大学入学者選抜改革なのです。


●現在の入試制度では不十分な点が多い


 簡単にポイントをおさらいしたいと思います。

 大学入学者選抜改革は2020年、入試でいうと2021年度入試からスタートします。ポイントは大きく2つあります。1つは大学入学共通テストという新しいテストが導入されて、センター試験が変わります。そしてもう1つとして、大学の個別選抜も変わっていきます。

 大学入学共通テストは、現時点ではマークシートのみで、英語については「読む」「聞く」だけの評価でした。個別選抜については、「学力の3要素」が評価できていない入試であると言われてきました。例...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「哲学と生き方」でまず見るべき講義シリーズ
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
日本人が知らない自由主義の歴史~後編(1)ニューリベラリズムへの異議
ハーバート・スペンサーとダイシー…20世紀の危機の予言者
柿埜真吾
プラトン『ソクラテスの弁明』を読む(1)真実の創作
プラトンの『ソクラテスの弁明』は謎多き作品
納富信留
神話の「世界観」~日本と世界(1)踊りと物語
世界の神話の中で異彩を放つ日本神話の世界観
鎌田東二
デカルトの存在論に学ぶ(1) 「我思う、ゆえに我在り」
「我思う、ゆえに我在り」はデカルトの専売特許ではない
津崎良典
「怒り」の仕組みと感情のコントロール(1)「キレる高齢者」の正体
「キレやすい」の正体とは?…ヒトの「怒り」の本質に迫る
川合伸幸

人気の講義ランキングTOP10
小澤開作と満洲事変・日中戦争(1)少年時代の苦労と五族協和の夢
満洲で「五族協和」に命を懸けた小澤征爾の父・小澤開作
小澤俊夫
ロシア人の見る「ロシアの歴史」(3)ヴァイキング招致説とキエフ・ルーシ
ロシアの起源はヴァイキング?…キエフ・ルーシの興亡と、ロシアとウクライナの決定的な「歴史的溝」
上月豊久
民主主義の本質(1)近代民主主義とキリスト教
なぜ民主主義が「最善」か…法の支配とキリスト教的背景
橋爪大三郎
『万葉集』と律令社会~官僚の心得と歌宴(4)郡家の発掘と新田山を詠んだ東歌
「東歌」に刻印された奈良時代の真実とは?…地方に気をつかい地方のパワーを取り込んで中央政権はできていた
上野誠
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治
文明語としての日本語の登場(1)古代日本語の復元
なぜ「てふてふ」が蝶々?日本語の変遷を追う…まずは万葉仮名から
釘貫亨
高齢者のフレイル・認知症とその予防対策(1)老年病科と高齢者の疾患・病態の特徴
頻尿、低栄養、転倒、誤嚥、フレイル…増える老年症候群と高齢者の疾患・病態の特徴
小川純人
プラトン『ポリテイア(国家)』を読む(14)ポリスと魂の堕落過程〈下〉僭主の末路
僭主制は欲望の奴隷…過度の自由が過度の隷属に転換する
納富信留
ピアノでたどる西洋音楽史(1)ヴィヴァルディとバッハ
クラシック音楽の歴史をピアノ演奏で辿る~ヴィヴァルディ四季
野本由紀夫
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男