コロナ禍で問うべき「転換期の在り方」
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これから伸びていくのは「チャンス産業」である
コロナ禍で問うべき「転換期の在り方」(4)飛躍するチャンスをつくる
人々は非常に多様であり、個々人に特有の素晴らしい部分がある。その素晴らしい部分を見つけ出し引き出す「機会産業」にこれから注力していく必要があると田口佳史氏は指摘する。日本には非常に豊かな文化があり、それらを生かして世界中の人々にチャンスを与え、可能性を伸ばしていく取り組みに着手していく必要がある。(全7話中第4話)
※インタビュアー:神藏孝之(テンミニッツTV論説主幹)
時間:8分39秒
収録日:2020年5月21日
追加日:2020年7月8日
≪全文≫

●「チャンス産業」がこれから重要となっていく


田口 私が一つ思うのは、飛躍するチャンスをもっとつくるということです。やる気のある人は、自分の望みの人生へ向けて積極的に脱皮していけるようなチャンスです。私が若い頃にさまざまな討議があって結論づけたのですが、「オポチュニティ・インダストリー(Opportunity Industry)」、つまり「機会産業」、「チャンス産業」が重要なのです。つまり、チャンスを世界中にばらまけるような産業が、これから一番伸びていくのです。

 チャンス産業の最たるものは、幼年教育です。幼年のときに一人一人に対して、その子の本当に素晴らしい部分を見つけ出し、それを引き出すような産業です。

―― 才能を見つけて引き出してあげるのですね。

田口 その通りです。日本人に生まれた子は、皆なんらかの世界一になる素質を持っています。親切の世界一や人の世話の世界一でも良いのです。科学技術や数学、学問、スポーツなどでも良いですが、心根(こころね)の世界一を狙っても良いのです。そうしたことを学び、そのことが人生の飛躍のチャンスになっていくような学校教育に変えていくべきです。

 要するに、豊かな人生の礎を築くような、そしてその子の一番の長所が強化されるような教育に変えていくことが重要です。これを、官民どちらも重視して進めていくべきです。

 もう一つの飛躍のチャンスは結婚でしょう。ですから結婚産業です。出会い産業は現在でも多くあるようですが、それでも本当に出会いがないという人が多く、良い年になってもなかなか結婚のチャンスがない人がいます。それはそうした人が積極的に活動していないからかもしれませんが、これも産業として考える。これもオポチュニティ・インダストリーの一つです。

 このように、人間にチャンスを与える産業には計り知れない可能性があります。これがコロナウィルス騒動後の最大の狙い目だと思います。

―― 長所を見つけて、引き出して、育てる、出会いがなかった人に出会いをつくるとなると、非常に自信になりますよね。

田口 もう一つは職業です。本当にその人に合った職業を選択する必要があります。近代的な徒弟制度のほうが良いという領域もたくさんあります。そのような人には、それなりの道筋を産業界も整備するべきです。そうして、人間にいつもチャンスが溢れているという社会にすると良い...

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