ウォーレン・バフェットの成功哲学
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
世界一の寄付額、バフェットが「賢人」と呼ばれる所以
ウォーレン・バフェットの成功哲学(3)「本物の大富豪」バフェットの略歴〈下〉
桑原晃弥(経済・経営ジャーナリスト)
バフェット社の解散後、当時落ち目だった繊維会社のバークシャー・ハサウェイに投資を始め、いよいよ本格的に投資家として活動していくウォーレン・バフェット。時代の流れに惑わされず着々と資産を増やし、世界の大富豪の地位を確立させるが、やがてバフェットの活動は慈善事業へと進んでいく。そこにバフェットが「賢人」と呼ばれる所以がある。(全7話中第3話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:10分34秒
収録日:2021年9月15日
追加日:2021年11月30日
カテゴリー:
≪全文≫

●投資家としてのキャリアを本格的に開始する


―― こうした形でいよいよ独り立ちをして投資をしていくことになると思うのですが、どう動くのでしょうか。

桑原 ここに書いてありますが、結局、1965年にバフェット社は解散して、その後、バークシャー・ハサウェイという会社の経営に専念します。この会社は、もともとはアメリカ中部によくあった繊維会社です。当時としては完全に落ち目の繊維会社だったのですが、なぜかウォーレン・バフェットはその会社に惚れ込んでしまい、その会社を一応取得します。しかし、その会社がどんなに頑張っても立て直せないため、どんどん投資会社に変更していくのですが、いずれにしてもパートナーシップは止めて、バークシャー・ハサウェイという会社を通じて投資を行って、そのバークシャー・ハサウェイの時価総額である株価を上げていくことに専念するようになっていきます。

―― このときにはもうパートナーシップとして、いろいろな人からお金を集めるのは止めているのですね。

桑原 そうですね。やはりパートナーシップは結局人のお金を使ってやるので、どうしてもその人たちのために無理にでも利益を上げて、お金を儲けなければいけません。バフェットは人の期待を裏切るのが大嫌いだといわれているので、そうすると自分の投資原則に反することもやってしまうかもしれません。そういうことを自分はしたくないこともあって、その人たちにはお金を預けるのではなく、バークシャー・ハサウェイの株を持ってくださいという感じになっていきます。そこへの株式投資で時価総額が上がれば資産も増えるので、そちらにシフトしていきます。

 バークシャー・ハサウェイの経営に専念するようになってからのバフェットの最初の転機の1つ目は有名な新聞会社であるワシントン・ポストに投資したことです。やはり新聞社の大株主であるということは1つのステータスにもなっていきますし、ワシントン・ポストの投資は非常に有利だったこともあって、バフェットが投資家として成長していく上での大きなターニングポイントになっています。

―― これは確かウォーターゲート事件のときのことになります。

桑原 翌々年ぐらいです。ちょうどウォーターゲート事件でワシントン・ポストの株も下がっていきます。もちろん新聞社そのものの株価もどんど...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
生き続ける松下幸之助の経営観(1)今も生きている幸之助
松下幸之助の考え方には今と昔を貫くものがある
江口克彦
メンタルヘルスの現在地とこれから(1)「心を病む」とはどういうことか
なぜ「心の病」が増えている?メンタルヘルスの実態に迫る
斎藤環
オリエント 東西の戦略史と現代経営論に学ぶ(1)ビジネスのヒントは歴史にあり
『失敗の本質』、中国古典…ビジネスのヒントを歴史に学ぶ
三谷宏治
プロティアン~最先端の自律的キャリア形成(1)変幻自在のキャリア論
なぜ第二の人生のためにキャリアの棚卸しが必要か~組織から自律へ
田中研之輔
運と歴史~人は運で決まるか(1)ソクラテスが見舞われた「運」
歴史における「運」とは?ソクラテスの「運」から考える
山内昌之
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治

人気の講義ランキングTOP10
逆境に対峙する哲学(1)日常性が「破れ」て思考が始まる
逆境にどう対峙するか…西洋哲学×東洋哲学で問う知的ライブ
津崎良典
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(4)信長の直臣、秀吉の与力としての秀長
最初は信長の直臣として活躍――武闘派・秀長の前半生は?
黒田基樹
「アメリカの教会」でわかる米国の本質(1)アメリカはそもそも分断社会
「キリスト教は知らない」ではアメリカ市民はつとまらない
橋爪大三郎
葛飾北斎と応為~その生涯と作品(4)葛飾応為の芸術と人生
親娘で進歩させた芸術…葛飾応為の絵の特徴と北斎との比較
堀口茉純
生成AI「Round 2」への向き合い方(1)生成AI導入の現在地
生成AIの利活用に格差…世界の導入事情と日本の現状
渡辺宣彦
平和の追求~哲学者たちの構想(5)カント『永遠平和のために』
カント『永遠平和のために』…国連やEUの起源とされる理由
川出良枝
医療から考える国家安全保障上の脅威(1)「非対称兵器」という新たな脅威
フェンタニルの麻薬中毒も意図的な戦略?非対称兵器の脅威
山口芳裕
インテリジェンス・ヒストリー入門(1)情報収集と行動
日本の外交には「インテリジェンス」が足りない
中西輝政
人の行動の「なぜ」を読み解く行動分析学(1)随伴性
「なぜ人は部屋を片付けられないか」を行動分析学で考える
島宗理
熟睡できる環境・習慣とは(4)起きているときを充実させるために
夜まとめて寝なくてもいい!?「分割睡眠」という方法とは
西野精治