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バフェットが大事に実践し続けている「4つの成功法則」

ウォーレン・バフェットの成功哲学(7)バフェットの成功法則

桑原晃弥
経済・経営ジャーナリスト
情報・テキスト
11歳のころから投資を始め、90歳を過ぎた今なお現役で投資家として活躍しているウォーレン・バフェット。周りの意見や時代の流れに振り回されることなく、常に自分で考え、判断し、道を切り開いてきた。最終話では彼が大切にしている「4つの成功法則」について解説する。(全7話中第7話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:12:56
収録日:2021/09/15
追加日:2021/12/28
ジャンル:
≪全文≫

●正しい行いを習慣化させて、それを守り続ける


―― 大きな影響を与えてきたバフェットですが、バフェットの成功法則をまとめると、どうなるでしょうか。

桑原 まず1つ目ですが、バフェットは良き習慣や原則をものすごく大事にしています。アメリカでいくと、ベンジャミン・フランクリンという人がいて、「13の徳」を身につけて、良き人生を送ろうと言っています。バフェットはそのフランクリンを非常に尊敬しています。自分自身もやはり良い習慣を付けなければいけないということで、時に失敗もしますが、失敗から良い習慣を学んで、一生懸命それを守っていこうとしています。

 それから投資原則に関しては、これが正しいということを信じたならそれをとことん守っていきます。これはとても難しいことで、特に投資のような非常に揺れ動く時代の中に生きていると、どんどん変わるのが普通だと思いますが、バフェットの場合は、そういう習慣や原則に頑なにこだわることによって成功しています。そのため、若い人に言っているのは、「人は習慣で行動するので、正しい思考と振る舞いを早い内に習慣化させるべきだ。時代遅れになるような原則は原則ではありません」という言い方をしています。

 習慣は1回破ってしまうと、どんどん破るようになるのです。例えば、バフェットは賭け事をしません。ゴルフのときに小さな賭け事をすることがありますが、掛け金がたとえ10ドルであっても断ります。そういう頑なさというか、自分はきちんと正しく生きるのだということ、そして、そうやって生き続けることがやはりバフェットのすごさだと思います。

―― 先ほどの食べ物の話もそうですが、私生活にわたって本当に徹底しています。

桑原 そうですね。


●ただの失敗で終わらせずに、そこから多くの学びを得る


―― 続きまして、2番目です。「失敗から謙虚に学び、その教訓を活かし続ける」ということです。

桑原 バフェットの人生もトータルで見たら大成功ですが、途中には小さな失敗をいっぱいしています。その失敗に対して非常に謙虚な人で、それを語ることを全く恥じずに、失敗を認めます。最初の略歴で出てきたお姉さんのお金を一緒に使って、わずかな利益しか上げられなかったことで、株価には拘泥してはいけない、また、他人を失望させてはいけないというのを学び、それをずっと守り続けています。

 バフェットは競馬場で競馬の勝ち方の新聞を自分で作って売っていたことがあります。そのときに競馬場に来る人たちを見ながら、失敗したときに同じやり方で取り返す必要はないことに気づきます。ギャンブルで失敗する人はみんなギャンブルで失敗したから、これで取り返そうと思いますが、そういう必要はありません。

 それからもう1つは、『1000ドル儲ける1000の法則』(F・C・ミネイカー著)という本を読んだときには、実行しなければダメだということを学びます。知識として持っているだけではダメで、それを実行して、自分でやることをきちんと身につけています。

 バフェットは10代の頃に農場を買っていて農場主なのですが、実際に働いてくれる人は別の人です。そのときに農場で働いている人はきちんとした人に働いてもらったほうが良いことを学びます。信頼できる人、任せるに足る人をきちんと選ぶことの大切さも学んでいます。

 大失敗したのはガソリンスタンドを買ったときです。ちょうど向かいにライバルのガソリンスタンドがあって、そこは長年の商売によってたくさんのお客さんを持っています。それになんとか勝とうとするのですが、絶対に勝てませんでした。そのときにやっぱりブランドやお客さんの信頼などは、何物にも代えがたいことを学びます。2000ドルの損失を出しますが、それはバフェットにとってその後のブランドの大切さを知るきっかけになっています。

 それから、父親の証券会社で働いていたときは、証券会社にとって良いことは、顧客にとっては悪いことなのだと気が付きます。売買を何回も繰り返せば、手数料が入って良いのですが、それは本当にお客さんにとって良いことなのでしょうか。やはりお客さんにとって一番良いのは、ずっと持っていたい株を持ってもらって、それを売ることなく、10年あるいは20年持ってもらうのが一番良いということです。それをここで学び、実践し続けました。

 それから初めての株主総会です。二十歳そこそこですが、総会に出席したときに、そこに出席していた株主から、「君はなぜこの株を買ったのか」と言われたときに、グレアムが買っているからだと言ったところ、彼から「ワンストライク」と言われます。つまり、それは自分で考えろという意味です。グレアムが買っているから買うので...
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