TOTOの北九州発グローバル戦略
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論理に勝るのは空気?知っておくべき日本の特殊性
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40歳頃、ゼネラリストとなり「L字キャリア」を積む
TOTOの北九州発グローバル戦略(1)工学博士が総務部長?
成清雄一(西日本工業大学常務理事・副学長/元TOTO株式会社取締役常務執行役員)
TOTO株式会社取締役常務執行役員・成清雄一氏は、現在コーポレートグループ長だが、一方で工学博士でもある。なぜ理系の成清氏が管理部門のトップを務めているのか。そこには、実に興味深い「L字キャリア」があった。(全5話中第1話目、インタビュアー:大上二三雄氏/エム・アイ・コンサルティンググループ株式会社代表取締役)
時間:7分23秒
収録日:2014年9月18日
追加日:2015年1月19日
≪全文≫

●理工系の修士を修了した後、人事部に14年


大上 今日は、TOTOの成清雄一常務に来ていただきました。成清さんは工学博士にもかかわらず、人事や総務、法務、経理といった分野を所管するコーポレートグループ長をされています。理系では極めて珍しい存在だと思います。一体どのようなキャリアをたどり、今のポジションに就いたのか。まずその辺りをお聞かせいただきたいです。

成清 TOTOには1987年に入社しました。理工系修士を修了後に入ったのですが、たまたま大学院で学んでいた専門分野が有害物質の測定・分析や廃棄装置の設計といった工場の作業環境の研究でしたので、入社後もそのような活動をして欲しいと言われました。これは会社の中でいえば、安全衛生分野になります。

大上 非常に地味な分野ですね。

成清 安全衛生は技術分野でもあるのですが、法律としては労働基準法から分かれた安全衛生法があるため、人事部の所属となりました。今でこそ、弊社の新入社員は修士以上を修めた技術者が6割以上ですが、当時はまだ修士修了は珍しかったのです。にもかかわらず、いきなり人事部の配属でした。以来14年間、私のキャリアのほぼ半分を安全衛生のスペシャリストとして過ごしました。

大上 そのようなことをされていたのですか。かなりニッチな仕事ですね。「こんなことをしていてよいのだろうか?」とは思いませんでしたか?

成清 実は、いろいろと工場の環境を改善できたこともあって、大学の先生から「学会に報告したらどうか」という話をいただき、その報告によって博士号の学位を取ることができました。とはいえ、最初は陶器の原材料に関わりたいと希望していたのですが、願いは叶いませんでした。

大上 メインラインではない会社の端にある専門職で14年。しかし、ドクターを取られたことは素晴らしいと思います。


●一転ゼネラリストとなり、L字キャリアを積む


成清 ところが、会社もいろいろと考えてくれていたようで、人事部門で管理職を務めていた時に、「海外を担当しないか」という話をいただいたのです。

大上 突然ですか?

成清 突然です。それで40歳近くになってから、国際部門へ異動しました。それ以降は、国際部門で商品開発を中心に3年、それからタイで営業を中心に3年、また日本に戻ってきて、東京で不動産関連部門を含めた総務秘書業務を経て...

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