清宮克幸の「監督術」
この講義は登録不要無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
スクラム強化のためだけにフランスで武者修行
清宮克幸の「監督術」(2)突き抜けたものをつくる
清宮克幸(公益財団法人日本ラグビーフットボール協会 副会長)
頂点に立つために必要なのは、どんな世界でも「他に真似のできない」「何か突き抜けた」オンリーワンの強みである。そのための一つに「スクラム」を選んだヤマハ発動機ジュビロ監督・清宮克幸氏は、スクラムを組むためだけにフランスに遠征するという前代未聞の取り組みを実施する。ヤマハを4年間で日本一に押し上げた清宮氏による「監督術」シリーズ第2回。
時間:8分34秒
収録日:2015年4月9日
追加日:2015年5月14日
カテゴリー:
≪全文≫

●スクラム強化のためフランスで武者修行


── そういったことでチームが相当まとまり、だんだん清宮さんの色に染まってくる中、就任2年目には何をされましたか。

清宮 2年目は、強みをさらに強化するために、他のチームがやっていないことをやろうと考えました。おそらくこれは世界でも唯一だと思いますが、スクラムを組むためだけに海外遠征をしたのです。

── スクラムだけですか。ヤマハ発動機ジュビロ(ヤマハ)のスクラムは、確かに強いですね。

清宮 僕たちは、とにかく何か一つ突き抜けたものをつくろうと言っていて、その一つがスクラムだったのです。

 スクラムは、試合の中であまり回数の多いものではありませんが、そこを制すればメンタル的に非常に優位に立てるパーツなのです。そのスクラムを、他チームのやらない独自の組み方で仕上げようということで、フランスへ行ったわけです。

 フランスは、日本人と同じように体の小さい選手が多い国です。ですから、小さい選手が大きな体の選手たちにどう組んでいくかをずっと研究してきたのです。いわばスクラム文化のある国なのですよ。いろんなチームを回って、そのスクラム文化を見たかったのです。1人のコーチを呼ぶだけだと、そのコーチの色しか見られないですからね。

── その人の型だけになりますね。

清宮 そうですね。その型しか見られません。そこで、僕たちは15、6人で向こうへ行って、「スクラムを組ませてくれ」と頼みました。いわばスクラム武者修業ですね。いろんなチームを回ると、それぞれのチームに異なるスクラム文化があることが分かりました。それを実際に体験する中で、「あ、日本人に合うな」「これ、いただき」というものだけを取って帰ってきました。それを、「ヤマハのスクラム」を確立していくためのきっかけにできたのです。


●遠征先での大歓迎で選手の意識が変化


── どのぐらい行かれましたか。

清宮 2週間ほどで、8チームぐらいの門をたたきました。

── それはすごいことですね。

清宮 中にはプロの1部リーグなどもあり、ナショナルチームのメンバーが居るような上位チームの人たちも相手をしてくれました。とにかく向こうの人たちも、「お前たちは、日本からスクラムだけ組みに来たのか」と、驚くのです。

── 面白がられるわけですね。

清宮 面白がられました。「お前たちは、...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
認知バイアス~その仕組みと可能性(1)認知バイアス入門
誰もが陥る「認知バイアス」…その例とメカニズム
鈴木宏昭
野獣の経営、家畜の経営(1)経営センスが育つ土壌
ファーストリテイリングで経営者が育つ理由
楠木建
これから必要な人材と人材教育とは?(1)人手の供給不足とマクロ経済への影響
ごく一部の人手不足が「致命的」になる…Oリング・セオリー
柳川範之
生き続ける松下幸之助の経営観(1)今も生きている幸之助
松下幸之助の考え方には今と昔を貫くものがある
江口克彦
組織心理学~若者とのコミュニケーション(1)「Z世代」の特徴と接し方
Z世代は傷つきやすい!?…昔の世代との相違点、共通点とは
山浦一保
運と歴史~人は運で決まるか(1)ソクラテスが見舞われた「運」
歴史における「運」とは?ソクラテスの「運」から考える
山内昌之

人気の講義ランキングTOP10
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
これから必要な人材と人材教育とは?(3)無謬性とジョブローテーション
もうゼネラリストを育てる人事制度では時代に対応できない
柳川範之
プロジェクトマネジメントの基本(10)大脳生理学によるモチベーション理論
論理的?計画的?社交的?冒険的?利き脳による4タイプ
大塚有希子
おもしろき『法華経』の世界(10)未来への智慧と希望
「未来応化=どんな未来も大丈夫」…ブレない臨機応変の力
鎌田東二
平和の追求~哲学者たちの構想(6)EU批判とアメリカの現状
理想を具現化した国連やEUへの批判がなぜ高まっているのか
川出良枝
逆境に対峙する哲学(9)先人の知恵という友
本居宣長も白隠もハイデガーも友となる――大切なのは?
津崎良典
学力喪失の危機~言語習得と理解の本質(5)AIに記号接地は可能か
人間とAIの本質的な違いは?記号接地から迫る理解の本質
今井むつみ
聖徳太子「十七条憲法」を読む(1)十七条憲法を学ぶ現代的意義
聖徳太子の「和」は議論の重視…中華帝国への独立の気概
賴住光子
ChatGPT~AIと人間の未来(1)ChatGPTは何ができて、何ができないか
ChatGPTは考えてない?…「AIの回答」の本質とは
西垣通
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(6)曼荼羅の世界と未来のネットワーク
命は光なのだ…曼荼羅を読み解いて見えてくる空海のすごさ
鎌田東二