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ナノマシン

ナノマシン
ナノマシンとは、元来ナノメートル(0.000000001メートル)レベル、すなわちウイルスサイズの機械装置を指す概念だが、より広く、目に見えない微生物サイズレベルの機械装置を指すことが多い。また、ナノメートルサイズの領域で行なう制御技術をナノテクノロジーと呼ぶ。最初にナノマシンの発想をしたのはアメリカの物理学者リチャード・ファインマン(1918~1988)であり、以来、人々は極小サイズのマシンの有効活用を目指してその開発作業に力を注いできた。当初、SF小説や映画のなかで語られ、実用化が困難だったナノマシンだが、近年医療分野での研究、開発、及び実用化が急速に進んでいる。「10MTVオピニオン」では、東京大学名誉教授でありナノ医療イノベーションセンター長の片岡一則氏のシリーズ講義「ナノテクノロジーで創る体内病院」を収録。片岡氏が最も力を入れているのは、難治性のがんの治療にナノマシンを活用すること。その技術で転移がんや薬剤耐性がんに薬を届けられる技術が実証されており、数年以内の実用化が検討されている段階だ。また、アルツハイマー病の治療にも効果が期待できるなど、ナノマシンの可能性は限りなく、片岡氏はこうした研究が結実すれば、「病院の要らない社会」がいずれ到来すると語っている。

ナノマシン技術の進化に必要な「核酸医薬とDDS技術」の進歩

ナノテクノロジーでがんに挑む(8)核酸医薬とDDS技術の進歩の共進
世界的に研究が盛んなナノ医療の分野だが、国際競争における日本の立場はどうなっているのか。また、ドラッグデリバリーシステム(DDS)の発展にはどのような背景があるのか。核酸医薬とDDS技術の進歩の共進によ...
収録日:2021/05/12
追加日:2022/04/16
片岡一則
ナノ医療イノベーションセンター センター長

ナノマシンを理解するため重要な3つのポイント

ナノテクノロジーでがんに挑む(7)ナノマシンの実用化に向けて
がん治療での実用が大いに期待されているナノマシン。重要なポイントは「細胞レベルのデリバリー」や「スマート機能」など、3つほど挙げられるが、一方で気になるのは人体へのリスク、つまり安全性についてだ。そ...
収録日:2021/05/12
追加日:2022/04/09
片岡一則
ナノ医療イノベーションセンター センター長

mRNAを利用した膵臓がんの「血管新生阻害療法」とは

ナノテクノロジーでがんに挑む(6)ユニットPICとmRNAによるがん治療
がん治療におけるユニットPICとメッセンジャーRNA(mRNA)の具体的な活用事例を紹介する。ドラッグデリバリーシステム(DDS)の観点から、がん治療に新たな可能性を与える2つの画期的な事例は、ナノマシンがもた...
収録日:2021/05/12
追加日:2022/04/02
片岡一則
ナノ医療イノベーションセンター センター長

核酸医薬が抱える課題解決へ、進む「ユニットPIC」研究開発

ナノテクノロジーでがんに挑む(5)脳腫瘍治療のためのDDS活用<後編>
脳腫瘍治療のためドラッグデリバリーシステム(DDS)を用いた3つ目のアプローチはサイズチューニング、言い換えると「キャリアシステムの正確なナノサイズ制御」である。抗体サイズの「ユニットPIC」の開発によっ...
収録日:2021/05/12
追加日:2022/03/26
片岡一則
ナノ医療イノベーションセンター センター長

脳腫瘍の治療薬の効果を高める免疫チェックポイント阻害剤

ナノテクノロジーでがんに挑む(4)脳腫瘍治療のためのDDS活用<前編>
脳腫瘍に対するドラッグデリバリーシステム(DDS)を用いた具体的な3つのアプローチのうち、2つを解説する。1:免疫チェックポイント阻害剤との併用、2:血管内皮細胞の通過を促進するリガンド分子の装着である。ど...
収録日:2021/05/12
追加日:2022/03/19
片岡一則
ナノ医療イノベーションセンター センター長

がん治療になぜナノマシンを活用したDDSが有効なのか

ナノテクノロジーでがんに挑む(3)ナノマシンを使ったがん治療
ナノマシンを使ったドラッグデリバリーシステム(DDS)によるがん治療は現在、有効性と安全性を調べる第2相まで臨床試験が進んでいる。この仕組みを使えば、がん細胞に直接薬を届けることが可能になる。そこで、...
収録日:2021/05/12
追加日:2022/03/12
片岡一則
ナノ医療イノベーションセンター センター長

抗がん剤をナノマシンでいかにがん細胞に送り込むか?

ナノテクノロジーでがんに挑む(2)ナノマシンとは何か
体内病院の実現に向けて注目されるナノマシン。ウイルスほどの非常に小さいサイズであるそれは、どのような仕組みと働きを持っているのか。また、体内に入れたとき、どんなことが重要になるのか。生体内外の「信...
収録日:2021/05/12
追加日:2022/03/05
片岡一則
ナノ医療イノベーションセンター センター長

ナノマシンによるがん治療…体内病院というイノベーション

ナノテクノロジーでがんに挑む(1)「iCONM」がめざす医療
「iCONM(アイコン)」と呼ばれるナノ医療イノベーションセンターが2015年、川崎に誕生したが、羽田空港へのアクセスの良さなどから世界に開かれた研究施設として注目されている。ではiCONMがめざす医療とはどの...
収録日:2021/05/12
追加日:2022/02/26
片岡一則
ナノ医療イノベーションセンター センター長

ナノマシン医療でナイチンゲールの予言を実現化する!

ナノテクノロジーで創る体内病院(5) 病院の要らない社会
3,000年前に松葉杖を発明した人類は、今世紀、ナノマシンによって体内に病院を創ろうとしている。東京大学政策ビジョン研究センター特任教授でナノ医療イノベーションセンター長の片岡一則氏が強調するのは、研究...
収録日:2016/10/24
追加日:2017/03/22
片岡一則
ナノ医療イノベーションセンター センター長

ナノマシンはアルツハイマー病の治療にも有効

ナノテクノロジーで創る体内病院(4)ナノ医療の未来
ナノマシンを使った最先端治療が研究されているのは、がんだけではない。東京大学政策ビジョン研究センター特任教授でナノ医療イノベーションセンター長の片岡一則氏によれば、ナノ治療が最終的に目指すのは、ま...
収録日:2016/10/24
追加日:2017/03/15
片岡一則
ナノ医療イノベーションセンター センター長

ナノマシンによる投薬は抗がん剤の副作用すら緩和する

ナノテクノロジーで創る体内病院(3)副作用なきがん治療
ナノマシンを用いたがん治療は、膵臓がんや脳腫瘍のような薬が届きにくいがんにも有効だ。また抗がん剤で問題となる副作用も、ナノマシンによる投薬ならば解決可能だ。研究を進める東京大学政策ビジョン研究セン...
収録日:2016/10/24
追加日:2017/03/08
片岡一則
ナノ医療イノベーションセンター センター長

ナノマシンは難治性のがん治療にも有効に作用する

ナノテクノロジーで創る体内病院(2)難治性のがん治療
東京大学政策ビジョン研究センター特任教授でナノ医療イノベーションセンター長の片岡一則氏が最も力を入れているのは、難治性のがん治療だ。ナノマシンは、従来ならば薬剤が効きにくい薬剤耐性がんにも有効に作...
収録日:2016/10/24
追加日:2017/03/01
片岡一則
ナノ医療イノベーションセンター センター長

ナノテクノロジーで『ミクロの決死圏』の世界を実現させる

ナノテクノロジーで創る体内病院(1)ナノマシンの作り方
ハリウッド映画『ミクロの決死圏』のように、体内に病院を創る。東京大学政策ビジョン研究センター特任教授でナノ医療イノベーションセンター長の片岡一則氏は、自動的に診断や投薬、手術までも行えるナノマシン...
収録日:2016/10/24
追加日:2017/02/22
片岡一則
ナノ医療イノベーションセンター センター長