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DATE/ 2020.02.29

恋人がいる人は友達も多い?20~40代の恋愛事情

 あえて恋愛しない若者たちが増えている一方で、恋愛・結婚したいのにできない人も少なくありません。その理由は何か。解決策はあるのか。日本の20~40代の恋愛事情に迫ります。

恋人がいない人は約7割

 全国の20~49歳の未婚男女2400人に恋愛・結婚に対する意識調査をおこなった「恋愛・結婚調査2019(リクルートブライダル総研調べ)」では、「恋人がいない人は約7割」、そのうち「恋人が欲しい人の割合は約半数を超える」という結果が出ました。逆に言えば、「恋人がいる人」は3人に1人程の割合なんですね。

 恋人がいない人のうち、「恋人が欲しい人」は意外と多いことがわかります。恋人がいない理由については、男女ともに「出会いがないから」が最も多かったそうです。さらに掘り下げると、恋人がいる人は恋人がいない人よりも「友人が多い」という特徴も検出されました。

友人が多いと恋愛ができるのか?

 はたして、上記のアンケート結果のように、友人が多いと恋愛ができるのか。絶対にそうとは言い切れませんが、シンプルに考えて、友人が少ない人よりも出会いは多いはずです。また、友人が多い人というと、コミュニケーション能力が高くて社交的、人に好かれやすいタイプが思い浮かびます。

 たしかに、周囲の友人・知人を考えてみても、内気な人で友達が少ない人よりオープンで友達が多い人の方が恋愛・結婚している傾向が高いです。皆さんのまわりではいかがですか。

 ただし、インターネットでのみつながっている人の数を、友達の数としてカウントするのは慎重になった方がいいでしょう。いくら友達が多くても、リアルな接点がないことには恋愛にまで発展する可能性は低いと考えられるからです。

婚活サービスで成功する人の特徴とは

 最近では、婚活サービスが充実しています。婚活サービスには、恋愛・結婚の大きな足かせになっている「出会いがない」という状況の打開を期待できます。「婚活実態調査2019(リクルートブライダル総研調べ)」は、全国の20~40代の男女に婚活サービスの利用実態などを調査しました。

 それによると、「2018年婚姻者のうち、婚活サービスを通じて結婚した人は12.7%」。つまり、10人に1人は婚活サービスを通じて結婚したということになります。また、「2018年婚姻者のうち、婚活サービスを利用していた人は32.3%」なので、3人に1人は利用していたことになります。独身者も約4人に1人が婚活サービス利用経験ありという結果が出ています。

 婚活サービスを利用して「恋人ができた」「婚約できた」「結婚できた」人には共通する特徴がありました。それはサービスの「利用頻度が高い」ということです。成功者は、コミュニケーションに手間を惜しまない人と言い換えることもできるでしょう。

 婚活サービスを利用するにしても、利用しないにしても、恋愛・結婚するためには、コミュニカティブであることが大きなアドバンテージになりそうです。それから、今はNetflixやAmazonプライムなど一人でも十分に楽しめる娯楽がたくさんありますが、家にこもらずになるべく外へ出掛けてリアルな接点を増やすこと。そんなふうに心掛けるだけでも意外と効果的なのかもしれません。

<参考サイト>
・恋愛・結婚調査2019(リクルートブライダル総研調べ)
https://souken.zexy.net/research_news/love.html
・婚活実態調査2019(リクルートブライダル総研調べ)
https://souken.zexy.net/research_news/konkatsu.html
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今井むつみ
一般社団法人今井むつみ教育研究所代表理事 慶應義塾大学名誉教授