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DATE/ 2016.08.06

20~40代で急増中!女性の「がん」の発症予防

 このところよく耳にする女性タレントや芸能人の「がん」闘病のニュース。

 6月にはフリーアナウンサーの小林麻央さんが深刻な「乳がん」を患っていることが夫・市川海老蔵氏の記者会見で明らかにされました。俳優の渡辺謙氏の妻で女優である南果歩さん、元女子プロレスラーの北斗晶さんのニュースも記憶にあたらしいところです。

死亡率が高まる女性特有の「がん」

 こうした女性芸能人の「がん」闘病のニュースを裏づけるように、近年、女性特有の「がん」は、20~40歳代で発症するケースが急増しているようです。「がん」を発症した女性の統計データを調べると、40歳代では「乳がん」、「子宮がん」、「卵巣がん」の死亡率が高く、高齢になるに従ってその割合は減少し、「消化器系がん」と「肺がん」の割合が増加します。

「がん」のリスクを高める女性ホルモン

 「乳がん」や「子宮がん」といった女性特有の「がん」の発生には、女性ホルモン「エストロゲン」が深く関わっているといわれています。なかでも、平均より早めに初潮をむかえた人、あるいは平均より遅めに閉経をむかえた人、また出産経験のない人は、注意が必要とのこと。「エストロゲン」の影響を長く受けているため、女性特有の「がん」の発生発症リクスが高くなる傾向にあるそうです。

「子宮がん」のタイプ

 「子宮がん」は、子宮の奥にできる「子宮体がん」と、子宮の入り口にできる「子宮頸がん」があります。どちらも、初期には痛みなど、ほとんど自覚症状がないといわれています。ちょっとした不正出血やおりものの異常、下腹部痛などがみられるようであれば、迷わず専門医に相談するようにしましょう。

 「子宮頸がん」は「ヒトパピローマウイルス(HPV)」が主な原因であることが知られています。このようなウィルスのリスクも知っておきたいところ。HPVは性体験のある女性の約80パーセントが感染するといわれていますが、すべての人ががんになるわけではありません。感染しても多くの場合、本人の免疫機能が働いて排除されますが、まれに排除されず長期間を経て発症することがあるようです。

生活習慣にも危険因子が!

 「ホルモン」と「ウィルス」など、女性特有の「がん」には、それぞれ危険因子が特定されますが、生活習慣にもリスクがあります。アルコールや動物性脂肪の過剰摂取は「乳がん」発症の可能性を高めることが知られています。喫煙習慣からはじまり、動物性脂肪のとりすぎ、野菜・果物不足、多量の飲酒、運動不足などは、女性特有の「がん」においても危険因子となることを理解しましょう。

 本人のみならず家族のためにも危険因子を退けつつ、早期発見のためにはまず定期的な検診が必要です。女性特有「がん」発症の若年化傾向に対して厚生労働省は、がん検診として、「乳がん」の視診・触診と乳房X線検査(マンモグラフィー)、「子宮頸がん」の子宮頸部細胞診を推奨しています。40歳以上の方は乳がんの検診を、20歳以上の方は子宮頸がんの検診を、2年に1回程度、受診することをオススメします。

<参考サイト>
・国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター
http://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html
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