社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
20~40代で急増中!女性の「がん」の発症予防
このところよく耳にする女性タレントや芸能人の「がん」闘病のニュース。
6月にはフリーアナウンサーの小林麻央さんが深刻な「乳がん」を患っていることが夫・市川海老蔵氏の記者会見で明らかにされました。俳優の渡辺謙氏の妻で女優である南果歩さん、元女子プロレスラーの北斗晶さんのニュースも記憶にあたらしいところです。
「子宮頸がん」は「ヒトパピローマウイルス(HPV)」が主な原因であることが知られています。このようなウィルスのリスクも知っておきたいところ。HPVは性体験のある女性の約80パーセントが感染するといわれていますが、すべての人ががんになるわけではありません。感染しても多くの場合、本人の免疫機能が働いて排除されますが、まれに排除されず長期間を経て発症することがあるようです。
本人のみならず家族のためにも危険因子を退けつつ、早期発見のためにはまず定期的な検診が必要です。女性特有「がん」発症の若年化傾向に対して厚生労働省は、がん検診として、「乳がん」の視診・触診と乳房X線検査(マンモグラフィー)、「子宮頸がん」の子宮頸部細胞診を推奨しています。40歳以上の方は乳がんの検診を、20歳以上の方は子宮頸がんの検診を、2年に1回程度、受診することをオススメします。
6月にはフリーアナウンサーの小林麻央さんが深刻な「乳がん」を患っていることが夫・市川海老蔵氏の記者会見で明らかにされました。俳優の渡辺謙氏の妻で女優である南果歩さん、元女子プロレスラーの北斗晶さんのニュースも記憶にあたらしいところです。
死亡率が高まる女性特有の「がん」
こうした女性芸能人の「がん」闘病のニュースを裏づけるように、近年、女性特有の「がん」は、20~40歳代で発症するケースが急増しているようです。「がん」を発症した女性の統計データを調べると、40歳代では「乳がん」、「子宮がん」、「卵巣がん」の死亡率が高く、高齢になるに従ってその割合は減少し、「消化器系がん」と「肺がん」の割合が増加します。「がん」のリスクを高める女性ホルモン
「乳がん」や「子宮がん」といった女性特有の「がん」の発生には、女性ホルモン「エストロゲン」が深く関わっているといわれています。なかでも、平均より早めに初潮をむかえた人、あるいは平均より遅めに閉経をむかえた人、また出産経験のない人は、注意が必要とのこと。「エストロゲン」の影響を長く受けているため、女性特有の「がん」の発生発症リクスが高くなる傾向にあるそうです。「子宮がん」のタイプ
「子宮がん」は、子宮の奥にできる「子宮体がん」と、子宮の入り口にできる「子宮頸がん」があります。どちらも、初期には痛みなど、ほとんど自覚症状がないといわれています。ちょっとした不正出血やおりものの異常、下腹部痛などがみられるようであれば、迷わず専門医に相談するようにしましょう。「子宮頸がん」は「ヒトパピローマウイルス(HPV)」が主な原因であることが知られています。このようなウィルスのリスクも知っておきたいところ。HPVは性体験のある女性の約80パーセントが感染するといわれていますが、すべての人ががんになるわけではありません。感染しても多くの場合、本人の免疫機能が働いて排除されますが、まれに排除されず長期間を経て発症することがあるようです。
生活習慣にも危険因子が!
「ホルモン」と「ウィルス」など、女性特有の「がん」には、それぞれ危険因子が特定されますが、生活習慣にもリスクがあります。アルコールや動物性脂肪の過剰摂取は「乳がん」発症の可能性を高めることが知られています。喫煙習慣からはじまり、動物性脂肪のとりすぎ、野菜・果物不足、多量の飲酒、運動不足などは、女性特有の「がん」においても危険因子となることを理解しましょう。本人のみならず家族のためにも危険因子を退けつつ、早期発見のためにはまず定期的な検診が必要です。女性特有「がん」発症の若年化傾向に対して厚生労働省は、がん検診として、「乳がん」の視診・触診と乳房X線検査(マンモグラフィー)、「子宮頸がん」の子宮頸部細胞診を推奨しています。40歳以上の方は乳がんの検診を、20歳以上の方は子宮頸がんの検診を、2年に1回程度、受診することをオススメします。
<参考サイト>
・国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター
http://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html
・国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター
http://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
「学ぶことが楽しい」方には 『テンミニッツTV』 がオススメです。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,500本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
プラトン「アカデメイア」の本質は自由な議論と哲学的探究
「アカデメイア」から考える学びの意義(2)プラトンの学園アカデメイア
古代ギリシアでプラトンによって設立された学園アカデメイア。現代の学問共同体のモデルにもなっている「アカデメイア」とは、はたしてどのような場であったのか。政治や権力から独立を確保しつつ、人々が寝食をともにしながら...
収録日:2025/06/19
追加日:2025/08/20
ニーチェ:超人、ニヒリズム…善悪は弱者の嫉妬心にすぎない
西洋哲学史の10人~哲学入門(10)ニーチェ 超人
ニーチェは牧師の家庭に生まれつつ、キリスト教の価値を全否定した。そこから見いだされた「強いニヒリズム」は、何が「善い」のかを価値付けするのが困難な中で、いかに現実と向き合うかを教えてくれる。こうした「超人」の思...
収録日:2018/02/09
追加日:2018/06/29
国際宇宙ステーション、スペースシャトルの意義と目的は?
未来を知るための宇宙開発の歴史(5)冷戦の終了と変化する宇宙開発の目的
冷戦中は米国とソ連が国の威信をかけて宇宙開発に取り組み、それが技術の発展に寄与したことを見てきた。しかし冷戦が終了すると、宇宙開発の目的が問い直されることになる。そこで目的とされたのが「国際宇宙ステーション」で...
収録日:2024/11/14
追加日:2025/08/19
不安な定年後を人生の「黄金の15年」に変えるポイント
定年後の人生を設計する(1)定年後の不安と「黄金の15年」
「人生100年時代」といわれている現代において、定年後の人生に不安を抱く人は少なくないだろう。雇用延長で定年を延ばす人は多いが、その後の生活上の中心になるものを探しておくことが重要になってくる。時間的にも精神的にも...
収録日:2021/08/25
追加日:2021/09/28
日本は集権的か分権的か?明治以来の国家の仕組みに迫る
「集権と分権」から考える日本の核心(1)日本の国家モデルと公の概念
今も明治政府による国家モデルが生きている現代社会では、日本は中央集権の国と捉えられがちだが、歴史を振り返ればどうだったのかを「集権と分権」という切り口から考えてみるのが本講義の趣旨である。7世紀に起こった「大化の...
収録日:2025/06/14
追加日:2025/08/18