社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
「生涯独身」と「家庭持ち」得なのはどっち?
結婚はしようと思ってもすぐに出来るものではなく、相手のいることなので簡単には済まないライフイベントです。いまや、望む・望まないは別として、生涯独身というライフスタイルが定着しつつある現実があります。
ライフスタイルはさまざまですが、独身と既婚、子どもの有無によって、家計は大きく変化します。50歳までに一度も結婚をしたことがない人の割合を示す生涯未婚率は、男性ではなんと4人に1人が生涯独身者となり、女性も同様の結果になると考えられています。
はたして人生にとって「生涯独身者」と「家庭持ち」、経済的にどちらがお得なのか、考えてみましょう。
生涯独身でかからない費用としてあるのが、教育費・子育て費用です。子ども一人あたり1,000~2,000万円の負担になることから、教育費・子育て費用を支払わなくてもよい生涯独身者の経済的アドバンテージは高くなります。
生涯独身者は、中高年まで経済的アドバンテージは圧倒的に高く、家庭持ちを凌駕します。問題は、経済的な余裕が何に代替されているかというところです。貯蓄をせずに、生活レベルを上げすぎると、本来のコスト効率の悪さから、老後のコスト増大による老後破産が懸念されます。
また、高齢となって介護が必要になる場合も、生涯独身者よりはリスクを低く見積もることができます。つまり、子どもによる費用を負担することも想定できますが、生涯独身者の場合、高額な介護サービス・医療費用がすべて自己負担となるリスクを負うことになります。
生涯独身者と家庭持ち、ともに身の丈に合った生活レベルと老後の資金計画ができていれば、経済的には問題なく幸せな人生を送れることでしょう。
ライフスタイルはさまざまですが、独身と既婚、子どもの有無によって、家計は大きく変化します。50歳までに一度も結婚をしたことがない人の割合を示す生涯未婚率は、男性ではなんと4人に1人が生涯独身者となり、女性も同様の結果になると考えられています。
はたして人生にとって「生涯独身者」と「家庭持ち」、経済的にどちらがお得なのか、考えてみましょう。
生涯独身者は中高年まで経済的アドバンテージは圧倒的に高い
食費や生活費、そして住宅費は、家庭持ちのほうが絶対額は大きくなりますが、家族で共有できることから費用効率としては良くなります。一人分の食事と四人分の食事を作る場合の効率も同様です。絶対額としては独身が少なく、家庭持ちは多くなりますが、費用効率は家庭持ちのほうがよいといえるでしょう。生涯独身でかからない費用としてあるのが、教育費・子育て費用です。子ども一人あたり1,000~2,000万円の負担になることから、教育費・子育て費用を支払わなくてもよい生涯独身者の経済的アドバンテージは高くなります。
生涯独身者は、中高年まで経済的アドバンテージは圧倒的に高く、家庭持ちを凌駕します。問題は、経済的な余裕が何に代替されているかというところです。貯蓄をせずに、生活レベルを上げすぎると、本来のコスト効率の悪さから、老後のコスト増大による老後破産が懸念されます。
家庭持ちは高齢となってリスクが低い!?
一方、家庭持ちは子どもが成人するまでは生活水準を上げることはできませんが、子どもが独立してからは余裕も生まれ、子どもが成人し無事に就職をすれば家への援助を見込むことができます。また、高齢となって介護が必要になる場合も、生涯独身者よりはリスクを低く見積もることができます。つまり、子どもによる費用を負担することも想定できますが、生涯独身者の場合、高額な介護サービス・医療費用がすべて自己負担となるリスクを負うことになります。
大事なのは、身の丈に合った生活レベルと老後の資金計画
生涯独身者と家庭持ち、それぞれにメリット・デメリットがあります。使えるお金という点で考えるならば、生涯独身者が経済的には優位に立ちます。家族のない寂しさと引き換えにするコストと老後に向けた資金計画を十分に検討していれば、幸せな人生を送ることもできそうです。生涯独身者と家庭持ち、ともに身の丈に合った生活レベルと老後の資金計画ができていれば、経済的には問題なく幸せな人生を送れることでしょう。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
「学ぶことが楽しい」方には 『テンミニッツTV』 がオススメです。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,500本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
トランプ・ドクトリンの衝撃――民主主義からの大転換へ
トランプ・ドクトリンと米国第一主義外交(1)リヤド演説とトランプ・ドクトリン
アメリカのトランプ大統領は、2025年5月に訪れたサウジアラビアでの演説で「トランプ・ドクトリン」を表明した。それは外交政策の指針を民主主義の牽引からビジネスファーストへと転換することを意味していた。中東歴訪において...
収録日:2025/08/04
追加日:2025/09/13
フーリエ解析、三角関数…数学を使えば音の原材料が分かる
数学と音楽の不思議な関係(3)音と三角関数とフーリエ級数
音が波であることは分かっても、それが三角関数で支えられていると言われてもピンとこないという方は少なくないだろう。そこで、その話を補足するのが倍音や周波数という概念であり、そのことを目で確認できるとっておきのイメ...
収録日:2025/04/16
追加日:2025/09/11
狩猟採集生活の知恵を生かせ!共同保育実現に向けた動き
ヒトは共同保育~生物学から考える子育て(3)共同保育を現代社会に取り戻す
ヒトは、そもそもの生き方であった狩猟採集生活でも子育てを分担してきた。それは農業社会においても大きくは変わらなかったが、しかし産業革命以降、都市化が進み、貨幣経済と核家族化と個人主義が浸透した。ヒトが従来行って...
収録日:2025/03/17
追加日:2025/09/14
外政家・原敬とは違う…職業外交官・幣原喜重郎の評価は?
外交とは何か~不戦不敗の要諦を問う(2)外交と軍事のバランス
国際関係においては外交と軍事(内政)のバランスが重要となる。著書では、近代日本において、それらのバランスが崩れていった過程を3つのステージに分けて解説しているが、今回はその中の、国のトップが外政家・原敬から職業外...
収録日:2025/04/15
追加日:2025/09/12
成長を促す「3つの経験」とは?経験学習の基本を学ぶ
経験学習を促すリーダーシップ(1)経験学習の基本
組織のまとめ役として、どのように接すれば部下やメンバーの成長をサポートできるか。多くの人が直面するその課題に対して、「経験学習」に着目したアプローチが有効だと松尾氏はいう。では経験学習とは何か。個人、そして集団...
収録日:2025/06/27
追加日:2025/09/10