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DATE/ 2017.01.22

「生涯独身」と「家庭持ち」得なのはどっち?

 結婚はしようと思ってもすぐに出来るものではなく、相手のいることなので簡単には済まないライフイベントです。いまや、望む・望まないは別として、生涯独身というライフスタイルが定着しつつある現実があります。

 ライフスタイルはさまざまですが、独身と既婚、子どもの有無によって、家計は大きく変化します。50歳までに一度も結婚をしたことがない人の割合を示す生涯未婚率は、男性ではなんと4人に1人が生涯独身者となり、女性も同様の結果になると考えられています。

 はたして人生にとって「生涯独身者」と「家庭持ち」、経済的にどちらがお得なのか、考えてみましょう。

生涯独身者は中高年まで経済的アドバンテージは圧倒的に高い

 食費や生活費、そして住宅費は、家庭持ちのほうが絶対額は大きくなりますが、家族で共有できることから費用効率としては良くなります。一人分の食事と四人分の食事を作る場合の効率も同様です。絶対額としては独身が少なく、家庭持ちは多くなりますが、費用効率は家庭持ちのほうがよいといえるでしょう。

 生涯独身でかからない費用としてあるのが、教育費・子育て費用です。子ども一人あたり1,000~2,000万円の負担になることから、教育費・子育て費用を支払わなくてもよい生涯独身者の経済的アドバンテージは高くなります。

 生涯独身者は、中高年まで経済的アドバンテージは圧倒的に高く、家庭持ちを凌駕します。問題は、経済的な余裕が何に代替されているかというところです。貯蓄をせずに、生活レベルを上げすぎると、本来のコスト効率の悪さから、老後のコスト増大による老後破産が懸念されます。

家庭持ちは高齢となってリスクが低い!?

 一方、家庭持ちは子どもが成人するまでは生活水準を上げることはできませんが、子どもが独立してからは余裕も生まれ、子どもが成人し無事に就職をすれば家への援助を見込むことができます。

 また、高齢となって介護が必要になる場合も、生涯独身者よりはリスクを低く見積もることができます。つまり、子どもによる費用を負担することも想定できますが、生涯独身者の場合、高額な介護サービス・医療費用がすべて自己負担となるリスクを負うことになります。

大事なのは、身の丈に合った生活レベルと老後の資金計画

 生涯独身者と家庭持ち、それぞれにメリット・デメリットがあります。使えるお金という点で考えるならば、生涯独身者が経済的には優位に立ちます。家族のない寂しさと引き換えにするコストと老後に向けた資金計画を十分に検討していれば、幸せな人生を送ることもできそうです。

 生涯独身者と家庭持ち、ともに身の丈に合った生活レベルと老後の資金計画ができていれば、経済的には問題なく幸せな人生を送れることでしょう。
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