サービソロジーと経営~サービスイノベーション
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
経験価値共創を起こすにはマネジメント層の目効きがカギ
サービソロジーと経営~サービスイノベーション(4)サービスイノベーション(下)
村上輝康(産業戦略研究所 代表 )
産業戦略研究所代表の村上輝康氏がサービスイノベーション推進の具体的方法について2回にわたって解説。後半の今回は、サービスの提供者、利用者、そしてマーケットで、どのように新たな価値共創が起こり、さらにひとまわり大きな持続可能なサービスイノベーションのサイクルの形成につながっていくのか、という点について学んでいく。(全9話中第4話)
時間:14分57秒
収録日:2017年9月20日
追加日:2017年11月18日
≪全文≫

●価値発信とデジタルでの態勢整備


 サービスイノベーションをどのように進めていくかという勘所について、サービソロジーがどのような貢献をなし得るかというお話を2回に分けてして行っています。今回はその後半です。

 前回、価値提案から利用価値共創、満足度評価、事前期待の形成までお話ししました。今回は、価値発信から始まります。利用者サイドに利用価値共創のサイクルが成立するわけですが、このサイクルの中で利用者である顧客は、必ず何らかの価値判断をしています。したがって、その中からいろいろなメッセージが発信されているはずなのです。満足度評価のステージ、そして、それが事前期待につながるステージと、いろいろな段階でメッセージが発信されます。


●提供者側は利用者のあらゆる価値発信を読み取るべき

 
 (前回でも事例として挙げましたが、)ホロホロ鳥の料理が気に入った顧客は、すぐにブログにその料理について感想を載せるかもしれませんし、ツィートするかもしれません。また、インスタグラムにコメントを入れて載せるかもしれません。スマート化社会、つまりデジタルなSNSが非常に活発になっている社会では、この価値発信の把握においてもデジタルなマーケットインテリジェンス、そうした世界での利用者の価値発信を捉える態勢を整備しておくことが非常に大事になってきます。

 それだけではなく、例えば年2回ほど行われるフォーマルな顧客満足度調査の結果や覆面のミステリーショッパーズ調査、店頭での顧客の非常に明確な謝辞、または苦情のつぶやきといったもの、あるいはお店の中でのちょっとしたしぐさや表情の変化など、あらゆるものが利用者の価値発信の中身になってくるのです。それがどんなにかすかなものであろうと、提供者側は必死で読み取る必要があります。

 普通のサービスドミナント・ロジックでは、価値共創は利用者サイドで起こるという考え方なのですが、スライドで挙げた「ニコニコ図」の場合、価値共創は、利用者サイドと同時に提供者サイドでも起こっているのではないか、と考えるのが非常に大きな特色となります。もし、提供者側が何ら価値発信を把握できないということになると、ここでサービスイノベーションのプロセスは終わってしまいます。しかも、提供者側の価値共創は全く起こらないということになってしまいます。ですから、価値発信でどの程度、ど...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治
東洋の叡智に学ぶ経営の真髄(1)経営とは何かをひと言で?
経営をひと言で?…松下幸之助曰く「2つじゃいけないか」
田口佳史
野獣の経営、家畜の経営(1)経営センスが育つ土壌
ファーストリテイリングで経営者が育つ理由
楠木建
キャリア転換で人生を成功させる方法(1)2つの大きな潮流
なぜ40歳でキャリアについて一度考え直す必要があるのか
為末大
エンタテインメントビジネスと人的資本経営(1)ソニー流の多角化経営の真髄
ソニー流「多角化経営」と「人的資本経営」の成功法とは?
水野道訓
ストーリーとしての競争戦略(1)当たり前の重要さ
柳井正氏の年度方針「儲ける」は商売の本筋
楠木建

人気の講義ランキングTOP10
中国共産党と人権問題(1)中国共産党の思惑と歴史的背景
深刻化する中国の人権問題…中国共産党の思惑と人権の本質
橋爪大三郎
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(1)サイバー・フィジカル融合と心身一如
なぜ空海が現代社会に重要か――新しい社会の創造のために
鎌田東二
内側から見たアメリカと日本(7)ジャパン・アズ・ナンバーワンの弊害
ジャパン・アズ・ナンバーワンで満足!?学ばない日本の弊害
島田晴雄
熟睡できる環境・習慣とは(2)酒、コーヒー、ブルーライトは悪者か
ブルーライトは悪者か?近年分かった「第3の眼」との関係
西野精治
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
歴史の探り方、活かし方(7)史料の真贋を見極めるために
質疑編…司馬遼太郎の「史料読解」をどう評価する?
中村彰彦
習近平―その政治の「核心」とは何か?(1)習近平政権の特徴
習近平への権力集中…習近平思想と中国の夢と強国強軍
小原雅博
経験学習を促すリーダーシップ(1)経験学習の基本
成長を促す「3つの経験」とは?経験学習の基本を学ぶ
松尾睦
エンタテインメントビジネスと人的資本経営(1)ソニー流の多角化経営の真髄
ソニー流「多角化経営」と「人的資本経営」の成功法とは?
水野道訓
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治