経営者としての激動の人生
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
なぜ「かんばん方式」をトヨタが推進できたかを学ぶ
経営者としての激動の人生(3)株式上場と「改善」
三澤千代治(株式会社MISAWA 取締役会長/ミサワホーム創業者)
ミサワホームは、会社設立後3年で東証一部に上場したのを機にNPS研究会に参加。大野耐一流の「無駄を排除することによる経営効率の向上」により、生産工程や在庫の徹底的な改善が進められていく。(2018年10月2日開催日本ビジネス協会JBCインタラクティブセミナー講演「経営者としての激動の人生」より、全5話中第3話)
時間:9分48秒
収録日:2018年10月2日
追加日:2019年7月31日
≪全文≫

●上場後、コストダウンを目指しNPS研究会に参加


 全国にミサワホームの代理店ができたので、名古屋は東海銀行、東京は第一勧銀、大阪は大和銀行と、金融も地域的に分けて組織しました。このおかげで、お金と人と信用を一遍に調達できたのです。

 こうなると、何となく上場できるかもしれないという気になってきます。昭和42年に会社を設立して、45年の上場です。当時私は33歳だったので、最年少上場だと騒がれました。

 そうは言っても、いったん上場してしまうと、やはり会社としてしかるべく体裁を整えなければなりません。まず、コストダウンが必要だろうという話になりました。

 その点で優れているのは、やはりトヨタです。当時は「かんばん方式」の生みの親である大野耐一氏が、引退後「ニュープロダクトシステム(NPS)研究会」という勉強会の最高顧問をされていました。これは異業種10社ほどの勉強会で、「はんぺん」の紀文食品や亜細亜証券印刷(現プロネクサス)、クリナップなどが顔をそろえていました。そこへ、プレハブではミサワだけということにしてもらって、加えてもらいました。

 大野耐一氏から直接の指導はありませんでしたが、ときどき講演に来られました。また、鈴村喜久男氏という一番弟子がトヨタを退職後、実践委員長として指導されていました。

 私どもの工場を訪問された時、「ここの工場の人は30分しか働いていない」と指摘されるので、「いやいや。うちは8時間労働です。30分ということはありません」と否定しました。「実際に仕事をしている時間は30分です。分かりませんか」と言われますが、私の目から見ると、8時間一生懸命やっているようにしか見えません。

 「改善(カイゼン)すれば、生産性が10倍上がります」と言われるので、ずいぶん大ボラを吹くものだと最初はタカをくくっていましたが、徐々に取り入れるようになりました。

 また、こういう話をうかがいました。これを釘だとすると、釘を金づちで打つのは1秒でできる仕事です。ところが「さっき見ていると、ミサワさんの釘はあそこに置いてある。従業員がそこまで歩いて取りに行った」と、NPSの人は言う。「金づちの方は、また別のところまで取りに行った。3秒も4秒もかかってうろうろ作業をしている」。たった1秒で済む作業に4秒も5秒もかけるとは、一体何をやっているのか。この工場全体が効率の悪いことにな...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
野獣の経営、家畜の経営(1)経営センスが育つ土壌
ファーストリテイリングで経営者が育つ理由
楠木建
組織心理学~若者とのコミュニケーション(1)「Z世代」の特徴と接し方
Z世代は傷つきやすい!?…昔の世代との相違点、共通点とは
山浦一保
ウォーレン・バフェットの成功哲学(1)「世界一の投資家」の実像
世界一の投資家ウォーレン・バフェット…賢人と呼ばれる理由
桑原晃弥
真理は平凡の中にある
感動した言葉は野球部監督の「あいさつは野球より難しい」
上甲晃
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治
チームパフォーマンスを高める心理的安全性(1)心理的安全性が注目される理由
なぜ今「心理的安全性」なのか、注目を集める背景に迫る
青島未佳

人気の講義ランキングTOP10
石原慎太郎と三島由紀夫と近衛文麿(1)政治家・石原慎太郎の源流と核の問題
石原慎太郎と三島由紀夫と近衛文麿…対比で見えてくる現代的課題
片山杜秀
AI大格差~最新研究による仕事と給料の未来(3)「古くて新しい問題」と雇用の未来
AIは「失業」を増やすか減らすか…創造的破壊か?資本化効果か?
宮本弘曉
昭和の名将・樋口季一郎…キスカ・占守島編(1)キスカ島撤退作戦
5200人の将兵を救え…米軍も称賛した「キスカ島撤退作戦」の奇跡
門田隆将
編集部ラジオ2026(15)昭和の名将・樋口季一郎
【10min解説】ユダヤ人救出、奇跡の撤退…名将・樋口季一郎
テンミニッツ・アカデミー編集部
ウェルビーイングを高めるDE&I(2)人と組織を取り巻く環境変化:後編
なぜ日本の幸福度は低すぎるのか?会社任せで失われる自律性
青島未佳
イラン戦争と終末論(1)イラン戦争の戦略的背景と米国の政策
なぜイラン戦争がこのタイミングなのか?戦略的背景に迫る
東秀敏
小林秀雄と吉本隆明―「断絶」を乗り越える(3)小林秀雄の批評
デビュー論文「様々なる意匠」小林秀雄の試みと直観の真意
浜崎洋介
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(2)翻訳に込めた日米の架け橋への夢
アメリカ人の心を震わせた20歳の日系二世・三上弘文の翻訳
門田隆将
イラン戦争とトランプ大統領の戦争指導(1)米軍式戦略リーダーシップによる評価
イラン戦争…トランプ大統領の戦争指導のどこが問題なのか?
東秀敏