日本の特性とは何か~「日本的」の本質
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
豊かな自然から生まれる「安堵・安泰」を経営に生かす
日本の特性とは何か~「日本的」の本質(3)日本の風土が育んだ安堵感
田口佳史(東洋思想研究家)
日本の特性を理屈ではなく感性で捉えるべきだとして、田口佳史氏が挙げたキーワードが「安堵・安泰」である。これは日本の風景に由来するのだが、つまり自然、風土が思想、哲学に反映しているということだ。日本は豊かな自然に恵まれているため、安堵感というものが人々の心を占めているといえる。田口氏はこの特性を経営にも生かすべきだと言う。(全7話中第3話)
時間:10分49秒
収録日:2020年1月8日
追加日:2020年5月13日
≪全文≫

●軽薄な転換にならないために


 ここまでお話ししたからあえて言っておくと、変えてはいけない点があるということです。変えてはいけない点を見失ったら、もう根無し草になって、とっても軽薄になりますよと。だから転換というのは重要なんだけど、軽薄に転換したら、もう最悪なんだと思います。

 本当の転換で大事なのは、自分のアイデンティティがしっかりしていることです。己というものを忘れない。自分はこういうものだということを忘れない。要するにアイデンティティが重要だということです。

 そこで今日のテーマです。われわれは本当にちゃんとした形で日本というものを知っているだろうか。心得ているだろうか。このように問い直すことが、今、非常に重要なんじゃないかと思うわけです。そういう意味で、今日は「日本的を探究する」という中の第1回目として、「日本の特性とは何か」ということをお話しようということです。


●理屈より感性で捉える


 どのようにお話ししようか、ずいぶん悩んだんですけれども、これからの転換というのは理屈よりも感性という部分での転換というものがかなり重要なのです。ですから、制度とか方針とか、そういうものが先行しすぎた転換は非常に重要なものが削ぎ落とされてしまうということです。そういう意味では、明治の転換とずいぶん違うところがあって、感覚的な部分もそれなりにあるということです。

 それでは、今回のテーマ「日本の特性とは何か」という話に移りたいと思います。

 いろんな語り方があるのですが、今日は先ほどから言っているように、感性の部分で捉えていただくという必要もあるので、そういう意味でキーワードというものを挙げて、日本というものをご紹介したいと思います。

 これは私の感覚です。それはまず、お断りしておかなきゃいけない。つまり、私の感覚で日本というものを考えたときに、こういうキーワードが頭に浮かぶということです。


●日本を考えるためのキーワード「安堵・安泰」


 まず浮かぶのは「安堵・安泰」という言葉です。「安堵感」とよく言いますね。それから、「安泰」ですが、何か健やかに、あるいは非常に落ち着いているということです。私は『清く美しい流れ』(PHP研究所)という本を書いた時、世阿弥、利休、芭蕉というわび・さびの流れとか、北条泰時から来る武士道とか、いろんなものをそこで解説を...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「哲学と生き方」でまず見るべき講義シリーズ
ヒトはなぜ罪を犯すのか(1)「善と悪の生物学」として
ヒトが罪を犯す理由…脳の働きから考える「善と悪」
長谷川眞理子
楽観は強い意志であり、悲観は人間の本性である
これからの時代をつくるのは、間違いなく「楽観主義」な人
小宮山宏
「50歳からの勉強法」を学ぶ(1)大人の学びの心得三箇条
大人の学び・3つの心得=自由、世間が教科書、孤独を覚悟
童門冬二
禅とは何か~禅と仏教の心(1)アメリカの禅と日本の禅
自発性を重んじる――藤田一照師が禅と仏教の心を説く
藤田一照
人の行動の「なぜ」を読み解く行動分析学(1)随伴性
「なぜ人は部屋を片付けられないか」を行動分析学で考える
島宗理
「心から幸せになるためのメカニズム」を学ぶ(1)心理学研究と日本の幸福度
実は今、「幸せにも気をつける」べき時代になっている
前野隆司

人気の講義ランキングTOP10
独裁の世界史~未来への提言編(1)国家の三つの要素
未来を洞察するために「独裁・共和政・民主政」の循環を学べ
本村凌二
AI時代と人間の再定義(2)仏法僧の三宝と対話による道徳的進歩
仏法僧の三宝――なぜ1人で仏教に向かってはいけないのか
中島隆博
歌舞伎はスゴイ(4)歌舞伎のサバイバル術(後編)
江戸時代の歌舞伎にも大波乱が…どうやって生き残ったか
堀口茉純
渡部昇一の「わが体験的キリスト教論」(1)古き良きキリスト教社会
古き良きヨーロッパのキリスト教社会が克明にわかる名著
渡部玄一
逆境に対峙する哲学(1)日常性が「破れ」て思考が始まる
逆境にどう対峙するか…西洋哲学×東洋哲学で問う知的ライブ
津崎良典
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
株価と歴史…トランプ関税の影響を読む(2)株価リターンの歴史から考える
株式リターンの歴史検証…大きな構造変化の影響を見抜く
養田功一郎
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(序)時代考証が語る『豊臣兄弟!』の魅力
2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』秀吉と秀長の実像に迫る
黒田基樹
新しい循環文明への道(1)採掘文明から循環文明へ
2026年頭所感~循環文明の「三つの柱」…いよいよ実現へ
小宮山宏
禅とは何か~禅と仏教の心(6)目覚めの宗教とブッダの遺言
酔っぱらった自分から覚めよ…悪魔が降参したブッダの悟り
藤田一照