徹底検証・日本のコロナ対策
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
「あまりに遅い…」浪費される時間に高まる東京都の危機感
徹底検証・日本のコロナ対策(4)国の対応と東京都とのバトル
島田晴雄(慶應義塾大学名誉教授/テンミニッツ・アカデミー副座長)
2020年3月下旬から、東京での感染者数の拡大が、感染爆発を引き起こしてしまったニューヨークの状況を思わせるものになってきてしまった。危機感を募らせる東京都。だが、国の対策の動きはあまりに遅かった。新型コロナ問題を書き込んだ改正インフルエンザ対策特措法がようやく3月13日に成立し、各知事が法律にもとづいて制限要請や指示ができるようになる「緊急事態宣言」の発令が可能になった。しかし、安倍首相は発令を逡巡する。かくして国と都のバトルが始まるが、その間、貴重な時間が空費されてしまう…。
(本講義では、島田晴雄先生が作成されたレジュメ内容を本文として掲載いたします。そのため、一部、動画では触れられていない部分もありますが、資料としてご活用いただければ幸いです)(全9話中第4話)
時間:10分22秒
収録日:2020年5月19日
追加日:2020年5月23日
≪全文≫
[Ⅳ] 政策対応と問題点

《1.2020年3月下旬から、東京はじめ新規感染者増加が加速》
【小池都知事危機感あらわ】
◆3月下旬になって東京都の感染者増加がにわかに加速しはじめた。3月23日から25日の3日間で新規感染者が74人増え、東京都だけで210人になった。日本全体ではまだ1100人ほどだったので、東京の急増が目立った。
◆都知事は3月25日、都庁で緊急記者会見。「感染爆発になるかどうかの重大局面だ」。
◆3月21~23日は花見シーズン最中の三連休。自粛要請のなかでも人出が多く、気の緩み?
◆東京の3月下旬の感染者増の動きは、1カ月前のNYに酷似していた。NYはその後、急速に感染爆発が起きたので、知事はじめ東京都関係者には危機感が募った。


《2.学校休校と特措法》
【学校休校要請】
◆政府も新規感染者増加の傾向を警戒。安倍首相は2月27日に突然、新型ウイルス感染症対策本部で、全国の小中高、特別支援学校に臨時休校要請する考え表明。3月2日から春休みまでの期間。
◆荻生田光一文科相は、全国の学校を一斉休校させる環境整備を憂慮したが、安倍首相は決断。
◆クルーズ船対応まで前面にいた菅義偉官房長官に代わって、今井尚哉首相補佐官(経産省出身)と、北村滋国家安全保障局長が安倍首相のブレーンとなったとの観測がもっぱら。

【中国・韓国からの入国制限】
◆3月5日、北村氏はそれまでの湖北省からの入国制限を拡大し、中国韓国からの入国者を2週間待機させ、ビザ効力も停止する措置を実施する主導的役割。

【改正特措法成立】
◆3月13日、インフルエンザ対策特措法の対象に新型コロナ感染症を追加する改正法が成立。感染が急速に拡大した場合、首相は「緊急事態宣言」発令可能。知事は宣言を受け、法律にもとづいた外出自粛要請や学校などの使用制限要請・指示ができることになる。


《3.緊急事態宣言》
【緊急事態宣言発令】
◆安倍首相は4月7日夕方、7都道府県に対し、緊急事態宣言を発令した。
◆小池東京都知事は3月25日以降の新規感染者数のうなぎ登りの増加傾向に危機感を募らせており、知事に外出自粛、商業娯楽施設などの休業要請、医療施設整備のための建物・土地収用などについて法的権限を付与する緊急事態宣言の1日も早い発令を待ち望んでいたが、安倍首相は発令を逡巡し、3週間近くも貴重な時間を浪費した。
◆安倍首相はようやく4月5日に宣言の検討を専門家と対策会議...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
内側から見たアメリカと日本(1)ラストベルトをつくったのは誰か
トランプの誤謬…米国製造業を壊した犯人は米国の経営者
島田晴雄
緊急提言・社会保障改革(1)国民負担の軽減は実現するか
国民医療費の膨張と現役世代の巨額の「負担」
猪瀬直樹
台湾有事を考える(1)中国の核心的利益と太平洋覇権構想
習近平政権の野望とそのカギを握る台湾の地理的条件
島田晴雄
外交とは何か~不戦不敗の要諦を問う(1)著書『外交とは何か』に込めた思い
外交とは何か…いかに軍事・内政と連動し国益を最大化するか
小原雅博
戦略的資本主義と日本~アメリカの復活に学ぶ5つの提言
戦略的資本主義とは?日本再生へアメリカに学ぶ5つの提言
片瀬裕文
グローバル環境の変化と日本の課題(1)世界の貿易・投資の構造変化
トランプ大統領を止められるのは?グローバル環境の現在地
石黒憲彦

人気の講義ランキングTOP10
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(1)ルーズベルトに与ふる書
奇跡の史実…硫黄島の戦いと「ルーズベルトに与ふる書」
門田隆将
逆境に対峙する哲学(10)遺産を交換する
ナイチンゲールの怒りから学ぶこと…逆境の中で考えるとは
津崎良典
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
「進化」への誤解…本当は何か?(4)ダーウィンの進化論と自然淘汰の理論
『種の起源』…ダーウィンとウォレスの自然淘汰の理論
長谷川眞理子
「幸福とは何か」を考えてみよう(1)なぜ幸せになりたいのですか
「幸福」について語り合う「哲学カフェ」を再現
津崎良典
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(7)領国経営と秀長の統治能力
想像以上に有能――領民に慕われた秀長のリーダーシップ
黒田基樹
歌舞伎はスゴイ(1)市川團十郎の何がスゴイか(前編)
市川團十郎の歴史…圧倒的才能の初代から六代目までの奮闘
堀口茉純
生き抜くためのチカラ~為末メソッドに迫る(4)人生の勝敗を考える
幸せの鍵「なにげなさ」とは何のことか
為末大
戦略的資本主義と日本~アメリカの復活に学ぶ5つの提言
戦略的資本主義とは?日本再生へアメリカに学ぶ5つの提言
片瀬裕文
過激化した米国~MAGA内戦と民主党の逆襲(1)米国の過激化とそのプロセス
トランプ政権と過激化した米国…MAGA内戦、DSAの台頭
東秀敏