徹底検証・日本のコロナ対策
この講義は登録不要無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
感染発生、クラスター対策班の活躍、そしてPCR検査問題
徹底検証・日本のコロナ対策(2)日本の感染展開の経緯
島田晴雄(慶應義塾大学名誉教授/テンミニッツ・アカデミー副座長)
中国で新型コロナウイルスの感染が発生して以来、日本での感染拡大はどのような経緯を辿ったか。初期段階で問題になったクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」対策、さらに大きな成果を挙げたクラスター対策班の活動とその限界、そして議論沸騰したPCR検査の拡大問題について検証する。
(本講義では、島田晴雄先生が作成されたレジュメ内容を本文として掲載いたします。そのため、一部、動画では触れられていない部分もありますが、資料としてご活用いただければ幸いです)(全9話中第2話)
時間:13分02秒
収録日:2020年5月19日
追加日:2020年5月23日
≪全文≫
[Ⅲ] 日本の新型コロナウイルス感染展開の経緯

《1.初期(2020.1~3月中旬)の動向》
【中国で新型肺炎のウイルス感染発生】
◆2019年12月末、中国武漢市で新型コロナウイルス感染発生のニュース。感染が急激に拡大している模様。
◆2020年1月末から2月にかけて春節中国観光客が日本に入国。日本各地で警戒。
◆2020年1月16日に初めての日本国内感染者が確認された。

【Diamond Princes号の横浜帰港とウイルス感染の顛末】
◆イギリス船籍、アメリカクルージング会社所有のDiamond Princes号。
(1月20日)横浜港出港
(1月25日)香港の男性が香港で下船
(2月1日)香港男性の感染確認
(2月3日)横浜港に帰港。再検疫開始
(2月5日)乗客・乗員10人感染確認、14日間個室待機要請
(2月6日)クルーズ船「ウェステルダム」の入港拒否表明
(2月12日)検疫官1人感染確認
(2月13日)重症化しやすい高齢者らの順次下船表明
(2月14日)80歳以上11人下船
(2月16日)米国人が下船(17日に米チャーター機で出国)
(2月17日)全員の下船前検査のための検体採取完了 2.19.乗客の下船開始
(→3週間、毎日ニュースで報道され、関心が上がる)

【クルーズ客船事件の教訓】
◆日本人を多く含む3000人以上の乗客と乗員を合わせ700人以上が感染。2月まで日本国内感染より多い。船内に14日間(のちWHOの新基準で12.5日)留め置いたことは関係国政府は評価(河野太郎防衛相)したが、外国メディアからは生活状況などに批判集中。
◆なお、2月7日以降、船内感染は通常の国内感染とは別集計にすると表明。


《2.厚労省クラスター対策班と全国保健所職員の活躍》
【クラスター確定による感染拡大の防止】
◆感染症流行への日本当局の対応は、クラスター(少人数の集中感染)を確認し、それが感染拡大につながらないように人海戦術で防御するもの。
◆感染者が発見されると保健所の職員が、これまでの濃厚接触者についての聞き取りを行い、感染経路と他の人々への影響を詳細に調査。調査を通じてクラスターが確認されるとクラスターに関わった人々の健康状態を調査・確認して感染が疑われる人々は隔離する。
◆このような極度に労働集約的な方法によってクラスターの拡大を防ぎ、感染拡大を防止。時間を稼ぎ、ピークを遅らせた。一定の成功。

【厚労省クラスター班と保健所職員の感染抑制努力は評価】
◆厚労省にはクラス...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
財政問題の本質を考える(1)「国の借金」の歴史と内訳
いつから日本は慢性的な借金依存の財政体質になったのか
岡本薫明
AI大格差~最新研究による仕事と給料の未来(1)最新研究から見えてくる未来像
AI大格差…なぜ日本の雇用環境では「ショックが大きい」のか?
宮本弘曉
内側から見たアメリカと日本(1)ラストベルトをつくったのは誰か
トランプの誤謬…米国製造業を壊した犯人は米国の経営者
島田晴雄
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(1)習近平の歴史的特徴とは?
一強独裁=1人独裁の光と影…「強い中国」への動機と限界
垂秀夫
教養としての「人口減少問題と社会保障」(1)急速に人口減少する日本の現実
毎年100万人ずつ減少…急降下する日本の人口問題を考える
森田朗
アメリカの理念と本質(1)西洋文明の行き着いた先と三つの建国
三つの建国――その歴史的背景から迫るアメリカの原点
中西輝政

人気の講義ランキングTOP10
石原慎太郎と三島由紀夫と近衛文麿(1)政治家・石原慎太郎の源流と核の問題
石原慎太郎と三島由紀夫と近衛文麿…対比で見えてくる現代的課題
片山杜秀
AI大格差~最新研究による仕事と給料の未来(3)「古くて新しい問題」と雇用の未来
AIは「失業」を増やすか減らすか…創造的破壊か?資本化効果か?
宮本弘曉
編集部ラジオ2026(15)昭和の名将・樋口季一郎
【10min解説】ユダヤ人救出、奇跡の撤退…名将・樋口季一郎
テンミニッツ・アカデミー編集部
昭和の名将・樋口季一郎…キスカ・占守島編(1)キスカ島撤退作戦
5200人の将兵を救え…米軍も称賛した「キスカ島撤退作戦」の奇跡
門田隆将
イラン戦争と終末論(1)イラン戦争の戦略的背景と米国の政策
なぜイラン戦争がこのタイミングなのか?戦略的背景に迫る
東秀敏
ウェルビーイングを高めるDE&I(2)人と組織を取り巻く環境変化:後編
なぜ日本の幸福度は低すぎるのか?会社任せで失われる自律性
青島未佳
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(7)ポグロムとホロコースト
歴史の中のユダヤ人大量虐殺…ポグロムとホロコーストの違い
鶴見太郎
小林秀雄と吉本隆明―「断絶」を乗り越える(3)小林秀雄の批評
デビュー論文「様々なる意匠」小林秀雄の試みと直観の真意
浜崎洋介
天下人・織田信長の実像に迫る(1)戦国時代の日本のすがた
織田信長の「天下」とは…最新研究で激変する人物像・時代像
柴裕之
人の行動の「なぜ」を読み解く行動分析学(1)随伴性
三日坊主、部屋が片付かない…なぜできないか行動分析学で考える
島宗理