「幸福とは何か」を考えてみよう
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幸せの第一歩は「自分で自分のことを決める」大人になること
「幸福とは何か」を考えてみよう(4)「○○できるようになる」までは不幸でいいですか
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時間:10分33秒
収録日:2020年3月19日
追加日:2020年8月21日
≪全文≫

●「幸せじゃない」人にこそチャンスがある


津崎 そうすると(感情がクラウドのように共有できるものだとすると)、幸せもその感情の一種である限りで、後づけやバージョンアップができるということ?

五十嵐 そうそう。

津崎 今までは「これが幸せだ」というふうに教えられてきたし、「これが幸せだ」というふうに今までは感じてきたつもりだけど、実はそうじゃないというふうに、思いも感情も学び直すことができるということですね。

五十嵐 そう。幸せになりたい人が多いというのは、「幸せになりたい」けど「今は幸せじゃない」、という二つの文がくっついている。それは、「幸せになりたい」、かつ、「今は幸せじゃない」というのをセットでそのまま覚えちゃっているから。

 人って、いつでもその覚えた公式を自分に当てはめて、「わたしも幸せになりたい」、なぜなら、「わたしは今、幸せじゃないから」というのを覚えて、それを自分に当てはめちゃっているんじゃないのかな?

津崎 でも逆に言うと、「幸せになりたい」、なぜなら「今、わたしは不幸だから」、だからこそ「幸せになりたい」と思っている人ほど、実はチャンスなんじゃない?

五十嵐 チャンス?

津崎 それって、学び直しの可能性があるってことじゃないかな?

五十嵐 そうそう。不幸だと思っていれば、「なんで、こんな不幸なの?」と思うから。

津崎 そう。「不幸だと思っていれば」ということは、不幸の反対が幸せだから、「幸せでない」と思っているということは、幸せについてのそれなりの「前理解」(前提となる理解)があるわけですね。それは偏見かもしれないし、文化とか伝統のなかで定義づけられてきた幸せかもしれない。それに照らして、「わたしはそうではない」、したがって「不幸である」と。

 というふうに、まだ言語化できていないけれども、でも思いに素直なところで「わたしは今、幸せではない。不幸だ」と思っている人ほど、実は自分なりに幸せや不幸ということを意味づけ直すことができるというか、定義し直すことができる。

五十嵐 そう。それが「卒業」だと思う。


●「明日のために、今日はつらくても頑張れ」という教育


津崎 「卒業」。何からの卒業?

五十嵐 学校からの卒業だと思う。

津崎 学校? その学校というのは文字通りに受け取っていい?

五十嵐 そう。だから、...

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