「幸福とは何か」を考えてみよう
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
哲学の仕事は「モヤモヤ」を立ち上がらせること
「幸福とは何か」を考えてみよう(7)今日の話にモヤモヤしましたか
「人は哲学を学ぶことはできない」というカントの言葉は、「せいぜい哲学することを学べるだけだ」と続く。では、哲学講師の二人は「哲学する」ことについて、どのような役割を自身に課しているのだろうか。そして、本シリーズの視聴者が「哲学する」可能性は、どのように開かれるのだろうか。(全9話中7話)
時間:12分04秒
収録日:2020年3月19日
追加日:2020年9月11日
≪全文≫

●視聴者のツッコミは「縦の対話」


津崎 われわれのように一応、哲学を学んで教える職業を選んでいる――その職業って本当にあるかどうか分からないけれども――そういう人間であっても、やっぱり「本当にそんなことできるかな」と思うこと、たくさんあるじゃない? 「シモーヌ・ヴェイユみたいに生きられるかな」とかね。

 第6話でさっちゃんも、「カントだって本当にそんなことできたかどうか分からない」と言ったように、哲学をやっている人間だって、自分でできないようなことがつい口から出てしまう瞬間ってあるじゃない?

 つまり、哲学者が語っているというよりは、ドイツ語でいったら「ガイスト」(精神)、ある種のクラウドだよね。思想のクラウドがあって、そこから哲学者を「いたこ」のように、メディアとして語らせているようなところがあって。

 哲学者だって実践できないような思想が、しかしその哲学者の口から出てくるとして、それをやったり、あるいは学生とか、あるいは視聴者の人と共有することって、いったいどういうところに意味があると思う? まあ、一言で言えば、「幸せになるために」とかになるのかもしれないけれども。洗脳とか、第4話の父権的国家とか、学校教育というテーマに少し戻りつつ。

五十嵐 例えば、今回の学校の話とか、いろんな話を視聴者の方がお聞きになって、「なるほど」と思った人もいれば、「いや、絶対おかしいでしょ」となった人もいると思うんだけど、私は「絶対おかしいでしょ」と思った人がいることはすごくいいなと思う。

 どうしてかというと、今、わたしとマイクと二人で話しているんだけど、その向こう側に多分視聴者の人がいらっしゃる。こうやって今、ほら、「横の対話」をしているじゃない。それが、視聴者の方のなかでは「縦の対話」というか、自分のなかの対話がきているんじゃないかなと思って。

津崎 ツッコミとかね。

五十嵐 そう。
 
津崎 わたしたちの話を聞きながら、「ああ」と腑に落ちたり。

五十嵐 逆に「あいつ、なんだ」というような。

津崎 「何、言ってるんだ」とツッコんだり。


●「モヤモヤ」を立ち上がらせるのが哲学の仕事


五十嵐 そう。でね、もう怒るみたいなのもあって。でもね、怒ったとき、自分のなかに「腹が立つよね、本当に」という気持ちがあるけど、「でも、本当にそうなのかな。もしかしたら間...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「哲学と生き方」でまず見るべき講義シリーズ
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
プラトンの哲学を読む(1)対話篇という形式の哲学
ヨーロッパ哲学の伝統はプラトン哲学の脚注だ
納富信留
神話の「世界観」~日本と世界(1)踊りと物語
世界の神話の中で異彩を放つ日本神話の世界観
鎌田東二
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か(1)AIに置き換わる仕事と人間がやる仕事
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か…人間がやるべきこととは?
橋爪大三郎
プラトン『ポリテイア(国家)』を読む(1)史上最大の問題作
全米TOP10大学の必読書1位が『ポリテイア(国家)』
納富信留
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博

人気の講義ランキングTOP10
昭和の名将・根本博…台湾での恩義の戦い(4)消された歴史を掘り起こす
根本博の功績は台湾では消されていた…取材でいかに正史を変えたか
門田隆将
資本主義の再定義…哲学で考える(4)共感としての見えざる手
利とは、義の和である…なぜ道徳的なふるまいが企業活動に重要か
中島隆博
昭和の名将・根本博…内蒙古・終戦後の戦い(1)軍人の本義を貫いた根本博中将
ソ連軍から在留日本人4万人を守れ…内蒙古での「戦後」の激闘
門田隆将
地政学入門 歴史と理論編(7)戦争を起こさないための地政学
トゥキディデスの罠の教訓…大事なのは戦争回避の4ケース
小原雅博
近現代史に学ぶ、日本の成功・失敗の本質(6)東條内閣で行われた行政改革
悲惨な末路につながった東條英機内閣での兼職と省庁再編
片山杜秀
編集部ラジオ2026(26)お盆とあの世を考える
【10min解説】特集で考える《お盆とあの世》の本質
テンミニッツ・アカデミー編集部
日本の財政の真実を検証する(7)AIと長寿化&質疑応答
AI時代にこそ「熟達者の経験」が生きる&現状の日本経済の実情は
宮本弘曉
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(2)翻訳に込めた日米の架け橋への夢
アメリカ人の心を震わせた20歳の日系二世・三上弘文の翻訳
門田隆将
死と宗教~教養としての「死の講義」(5)仏教の死:日本編
極楽往生、坐禅、法華経…日本人はいかに死を乗り越えるか
橋爪大三郎
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ