日本文化を学び直す
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
「準備には達人性がある」とはどういうことか
日本文化を学び直す(4)明日が予測できるかどうか
田口佳史(東洋思想研究家)
「名人、達人は見えない明日を予測して、十二分の準備をする」と田口佳史氏は言う。縄文の時代の日本人は、この名人、達人のように自然と融合し、神と一体化して明日を感じ取っていた。その一体化のために重要なのが祭りごと、祭祀であり、夕焼けなどの自然現象を読み取る天文観測だった。(全11話中第4話)
時間:10分39秒
収録日:2020年2月5日
追加日:2020年10月7日
≪全文≫

●名人、達人とは明日を見通すことができる人


 (前回、アニマ、霊力という人知を超えた大きな力との一体化が大事という話をしましたが、そうしたものに関連して)、だんだんと祭祀、お祭りごとを定期的に開いてくると、そこに祭祀場というものが必要となります。これは世界中というよりも、日本とはちょうど東西をなす位置づけではありますが、アイルランドなどでもそうで、ストーンサークルというものがあるわけです。

 これまであまり話したことはありませんが、どこかと言ってしまうとまずいから言いませんが、ある神社に「ここから人間は入っちゃいかん」という霊的な場所がありまして。17、8歳の時、どうしてもそこに入りたいと思った。そこに入っちゃいかんといわれるから、「何があるんだろう」と余計に気になった。そこで、安旅館に帰ってきて食事をしていても、もう、何だろうかという一心で、今日は入ってみようと思った。そこについて、「入るとどうなるんですか」と尋ねると、「命は保証できないんだよ」と言われましたけど、「まあ、いいや」と思って、それで、ある山の上に日本で最古といわれる、非常に重要な神社の本宮があり、そこへ行ってみました。そしたらストーンサークルがあるんです。その時、そういう意味では同じなんだなと思いました。

 このストーンサークルというのは天文観測という意味合いもあります。神の力というのは見通す力ということで、神通力というのはそこから来るわけですけど、そういうものがあって、要するに明日が見える、明日が予測できるかどうかということがすごく重要なのです。そういう意味で、神のお使いという人たちはたくさんいますが、そういう人たちは将来が語れるということが非常に重要で、そこには天文観測というものがあるのです。

 私は若い頃、ある会社のかなり立派な文化誌があって、月刊誌のような感じで出していたのですが、そこに文章を寄稿しておりました。その時に私は、「日本の名人を探る」ということで、日本で名人といわれる人たちを探っていくという内容の企画を10年間ほどやっておりました。だから、ものすごい数の名人、達人に会った記憶がありますが、「名人、達人というのは何ができる人か」と尋ねると、ほとんどの人が、要するに明日とか明後日を見通すことができる人だというんです。


●天竜川の投網名人に学ぶ名人性~準備をちゃんとした...


スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「哲学と生き方」でまず見るべき講義シリーズ
ムハンマドを知る(1)その役割と人物像
ムハンマドは神の啓示を受けた預言者で共同体の最高指導者
山内昌之
「心から幸せになるためのメカニズム」を学ぶ(1)心理学研究と日本の幸福度
実は今、「幸せにも気をつける」べき時代になっている
前野隆司
今こそ問うべき「人間にとっての教養」(1)なぜ本を読むことが教養なのか
『人間にとって教養とはなにか』に学ぶ教養と本の関係
橋爪大三郎
神話の「世界観」~日本と世界(1)踊りと物語
世界の神話の中で異彩を放つ日本神話の世界観
鎌田東二
学びとは何か、教養とは何か
教養の基本は「世界史」と「古典」
本村凌二
「怒り」の仕組みと感情のコントロール(1)「キレる高齢者」の正体
「キレやすい」の正体とは?…ヒトの「怒り」の本質に迫る
川合伸幸

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(14)小宮山宏先生:知識の構造化のために
【10min名作探訪】テンミニッツ・アカデミーの意義と発想法
テンミニッツ・アカデミー編集部
イラン戦争と終末論(1)イラン戦争の戦略的背景と米国の政策
なぜイラン戦争がこのタイミングなのか?戦略的背景に迫る
東秀敏
小澤開作と満洲事変・日中戦争(2)朝鮮人への迫害と闘う
「万宝山事件」朝鮮人を迫害から救うべく決起し、満洲事変へ
小澤俊夫
知識の構造化のために(1)テンミニッツTVの問題意識
「知識の爆発」の時代、不可欠なのは世界の全体像の把握
小宮山宏
ロシアのハイブリッド戦争と旧ソ連諸国(1)ロシアの勢力圏構想とNATO拡大
「ハイブリッド戦争」の実像…ロシアが考えていることとは何か?
廣瀬陽子
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(4)ユダヤ人と金融
金融業にユダヤ人が多い理由、そして大国興亡史の裏面のユダヤ人
鶴見太郎
お金とは何か?…金本位制とビットコイン(2)金本位制復活の現実味
金本位制復活の可能性は?…ネックは量の操作性、柔軟性
養田功一郎
ウェルビーイングを高めるDE&I(1)人と組織を取り巻く環境変化:前編
人材はコストではない!人的資本経営が注目されている背景
青島未佳
昭和の名将・樋口季一郎…ユダヤ人救出編(5)陸軍悪玉論の中の名将たち
武力を持ったエリート官僚たち…陸軍悪玉論と個々人の決断
門田隆将
インフレの行方…歴史から将来を予測する(1)インフレの具体像を探る
270年の物価の歴史に学べ…急激な物価上昇期の特徴と教訓
養田功一郎