プロティアン~最先端の自律的キャリア形成
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
自己投資の意味と重要性…「働く」とはキャリア資本の蓄積
プロティアン~最先端の自律的キャリア形成(5)キャリア資本と心理的幸福感
田中研之輔(法政大学キャリアデザイン学部教授/一般社団法人プロティアン・キャリア協会代表理事)
従来の働き方は、企業からのアサインに応えて業務をこなし、その経験蓄積による強みが組織のキャリア資産になるというものだった。一方、キャリアを資本としてとらえると、あらゆる自己投資やチャレンジが本人の中で結実する。そうしたキャリア形成にこそ心理的幸福感も満足感も潜んでいる。(全7話中第5話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:9分27秒
収録日:2022年3月11日
追加日:2022年6月16日
≪全文≫

●「働く」とは、キャリア資本を蓄積していくこと


―― 前回非常に重要な話をうかがいましたが、20年も30年も仕事をしてきて、しかも例えば「経理一筋30年」のような人の場合、それを手放すのが怖いというところも多分あるでしょう。また、変わっていくといっても、例えば「入社したときは製造のほうをやりたかったが、もう今さらね」ということになりがちだと思います。

 人間の性格的な部分でのアイデンティからいっても、例えば「40年間生きてきたが、ここまできたものは、これしかない」というように、何かしら変わることへの怖さもあるかもしれないと思うわけです。これをどう変えるかというところで、プロティアン・キャリアの考え方は、全くガラッと変えるということでもないようですが、どういうイメージなのでしょうか。

田中 それには、こちらのスライドを見て、皆さんの中で起きていることをご理解いただくと分かりやすいかと思います。これからの「働く」というのは、キャリア資本を蓄積していくことだ、ということです。

 同じメンバー、同じ仕事で長年働いていると、ビジネス資本の中の経験値が貯まっていきます。つまり、組織の中のプロフェッショナル化が起こり、「あの人に聞けば、なんでも分かるよね」というようになっていく。それは非常に大事なことで、ビジネス資本が貯まっていくと考えるわけです。

 しかし、ビジネス資本というのはなくなりません。むしろ新しいチャレンジをしていったほうが、アドオン型でビジネス資本が貯まっていきます。


●ピボット型のキャリア形成とキャリアの日常化


田中 そのときの考え方をお伝えすると、例えば私などもミドルシニアのキャリア年齢に入ってきましたので、今までやってきたことを捨てようとは考えず、むしろ「ピボット」しようと思います。軸足として一つの支柱をつけ、これまでの専門性にもう一つ興味のあることをプラスする。それを社外で取り組んでもいいだろうし、学びというやり方でも副業のように働くやり方もある。さらにボランティア的な関わり方で、アドバイジングだけはしていくような方法もあるから、多様な形でキャリア資本を育てていけます。

 つまり、プロティアン・キャリアはピボット型で、今までの蓄積を生かしつつ、しなやかに変幻していく。個人個人にとって、今までの...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
オリエント 東西の戦略史と現代経営論に学ぶ(1)ビジネスのヒントは歴史にあり
『失敗の本質』、中国古典…ビジネスのヒントを歴史に学ぶ
三谷宏治
野獣の経営、家畜の経営(1)経営センスが育つ土壌
ファーストリテイリングで経営者が育つ理由
楠木建
会社人生「50代の壁」(1)“9の坂”とまさかの坂
サラリーマン人生「50代の壁」を乗り越える生き方
江上剛
億万長者への道(1)お米屋さんから不動産業界へ
「背広を着てビジネスがしたい」との思いから宅建取得
高橋誠一
本質から考えるコンプライアンスと内部統制(1)「法令遵守」でリスクは管理できない
「コンプライアンス=法令遵守」ではない…実例が示す本質
國廣正
ハラスメント防止に向けた風土づくり(1)ハラスメントの概要
増え続けるハラスメント…その背景としての職場の特徴
青島未佳

人気の講義ランキングTOP10
インテリジェンス・ヒストリー入門(1)情報収集と行動
日本の外交には「インテリジェンス」が足りない
中西輝政
平和の追求~哲学者たちの構想(3)サン=ピエールとモンテスキュー
「国連」の発想の源は?…一方、小共和国連合=連邦構想も
川出良枝
葛飾北斎と応為~その生涯と作品(1)北斎の画狂人生と名作への進化
葛飾北斎と応為…画狂の親娘はいかに傑作へと進化したか
堀口茉純
熟睡できる環境・習慣とは(4)起きているときを充実させるために
夜まとめて寝なくてもいい!?「分割睡眠」という方法とは
西野精治
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(1)サイバー・フィジカル融合と心身一如
なぜ空海が現代社会に重要か――新しい社会の創造のために
鎌田東二
経験学習を促すリーダーシップ(1)経験学習の基本
成長を促す「3つの経験」とは?経験学習の基本を学ぶ
松尾睦
お金の回し方…日本の死蔵マネー活用法(1)銀行がお金を生む仕組み
信用創造・預金創造とは?社会でお金が流通する仕組み
養田功一郎
生成AI「Round 2」への向き合い方(2)ハードで動くCopilot
Microsoft Copilotの革新性…想像がつかない世界に
渡辺宣彦
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治