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男は知らない…女の裏の顔(職場編)
女性なら誰でも持ってる?男には見せない「裏の顔」。会社に入ると、多くの場合遭遇するのが、その職場を仕切っている「お局」さまです。彼女たちは一体どんな「裏の顔」で攻撃してくるのでしょうか。20代から60代の、働く女性たちに聞いてみました。
にらまれると怖いお局さまですが、後輩にとっては処世術を教えてくれるマニュアル的存在でもあります。例えば女性だけが居残った喫煙所での会話を教えてくれたのは、小学生の息子を持つ40代女性。
彼女の先輩であるAさんは、就職氷河期の頃に短大卒として大企業に就職し、要職へとのし上がってきました。上司のおぼえがいいのはもちろんですが、女性にとって不利なルールをさりげなく少しずつ改革し、後輩女性にとっては英雄的な存在となっています。
喫煙所でたまたま二人になったときに、彼女が教えてくれるのは例えば「セクハラの切り返し方」や「あのオッサンの操縦法」。組織内にうごめく闇のネットワークを残らず知っているので、話はプロレス中継さながらの盛り上がりだと言います。
こんなお局さまなら、部署に一人はいてほしいですね。
「仕事ばかりしてると婚期逃すよ」「それ男ウケ悪くない?」「ケチな男はモテないぞ」などの言葉に真剣に悩み、後から「なーんだ。そういうこと?」と思い当たっている人は多いということでしょう。
アンケートに答えてくれた30代女性によると、社内恋愛カップルにとって、このクソバイス女性は天敵。一見、世話好きで面倒見がいい姉御肌を気取っていながらも、「Bくんと付き合ってるの?おめでとう。でもちょっと心配。だって彼、チャラいところ、あるでしょう。学生時代の友だちから噂が入ってきて…」などと、祝福してるのか引き裂こうとしているのか分からない助言を双方に吹き込むからです。
社内恋愛カップルに口を出したくなったら、「自分の恋愛はどうなのよ?」と噂されていることを覚えておきましょう。
K女史はまず、「頼れる先輩」として、新人が聞けば何でも笑顔で分かりやすく教えてあげます。そうこうするうちに、新人の中に必ずいるトロい子に的を絞っていきます。トロい子が複数いても、的にするのは必ず一人。それは、弱い者同士で慰めあったり、協力したりしないよう、退路を断つ作戦なのです。
標的が決まると、K女史は毎日こと細かな「ご指導」というかたちで新人いじめに精を出します。何しろベテランなので言っていることはもっともだし、口調もあくまで優しい。そして実際に相手がトロいため、誰も批判しようがありません。
同じようなミスを何人かでやってしまった場合、代表としてトロちゃんに注意をしますが、「みんなも注意してね」と、あからさまに不公平を見せるような真似はしません。
さて、トロちゃんのミスによりやり直しが必要となると、他の子に「悪いけど手伝ってくれる?」と持ちかけ、事が終わったら「ありがとう、助かったわ~」とものすごくねぎらい、自分の味方を増やしつつ、トロちゃんからはミス挽回のチャンスを奪うようにする。ここが、なんとも怖いところです。
「瞬発力には欠けますが、時間がかかってもコツコツと最後までやりとげるようです」
「器用なタイプではないので、同時に複数のことをこなすのは苦手ですが、一つのことをじっくり仕上げるのに向いているようです」
よく見ると、欠点は言い切り、長所は「~のようです」とぼかしているのがわかりますね。「結局、その子肝心な時には使えないね」という印象を上司に与える伝え方が、実にうまいのです。
K女史に丁寧に可愛がられて、短期間で辞めていった子は何人もいたと60代女性は振り返ります。いつもニコニコ外づらは完璧、会社のあれこれをよく知っているKさんは、社長にとってはずっとお宝であり続けたのでしょう。
お局さまは、実は年齢を問いません。「気に食わない先輩女性について、告げ口メールを男性上司に送る(40代女性)」。そんな後輩などはまだ序の口、「先輩女性の、子どものケガによる<早退届け>や<休暇申請>を握りつぶす(40代女性」」など、ほとんど犯罪に近い行為までやってのける20代もいるというのです。
また、各部署のお局さまを的確に見抜き、その懐にするりと入って可愛がられる若手女性も、周囲からは「戦略家」と呼ばれて敬遠されます。「お局や上司の機嫌を取っているヒマがあれば、しっかり仕事しろ」というのが、同僚たちの本音なのは間違いありません。
お局さまと呼ばれる条件は?
お局さまと呼ばれる条件は、「後輩社員に厳しい」「情報通で噂好き」「職場内で影響力がある」「独自ルールがある(押し付けてくる)」「自己中心的」など。多くの職場で古参女性が「お局」化していくのは、「生き字引」と言われるほど会社の風土や部署内外の人間関係を熟知し、積み上げてきたスキルを周囲も認めざるをえないからです。にらまれると怖いお局さまですが、後輩にとっては処世術を教えてくれるマニュアル的存在でもあります。例えば女性だけが居残った喫煙所での会話を教えてくれたのは、小学生の息子を持つ40代女性。
彼女の先輩であるAさんは、就職氷河期の頃に短大卒として大企業に就職し、要職へとのし上がってきました。上司のおぼえがいいのはもちろんですが、女性にとって不利なルールをさりげなく少しずつ改革し、後輩女性にとっては英雄的な存在となっています。
喫煙所でたまたま二人になったときに、彼女が教えてくれるのは例えば「セクハラの切り返し方」や「あのオッサンの操縦法」。組織内にうごめく闇のネットワークを残らず知っているので、話はプロレス中継さながらの盛り上がりだと言います。
こんなお局さまなら、部署に一人はいてほしいですね。
社内恋愛には危険!クソバイス女
一方で、「裏の顔」を持たない「クソバイス」な女性も多く、敬遠されています。「クソバイス」とは、会社の上司や同僚、知り合いからの大きなお世話&余計なひと言アドバイス。エッセイストの犬山紙子さんがツイッターを通じて流行させ、『いいアドバイスかと思ったら呪いだった』の題で2018年6月に文庫化されました。「仕事ばかりしてると婚期逃すよ」「それ男ウケ悪くない?」「ケチな男はモテないぞ」などの言葉に真剣に悩み、後から「なーんだ。そういうこと?」と思い当たっている人は多いということでしょう。
アンケートに答えてくれた30代女性によると、社内恋愛カップルにとって、このクソバイス女性は天敵。一見、世話好きで面倒見がいい姉御肌を気取っていながらも、「Bくんと付き合ってるの?おめでとう。でもちょっと心配。だって彼、チャラいところ、あるでしょう。学生時代の友だちから噂が入ってきて…」などと、祝福してるのか引き裂こうとしているのか分からない助言を双方に吹き込むからです。
社内恋愛カップルに口を出したくなったら、「自分の恋愛はどうなのよ?」と噂されていることを覚えておきましょう。
「頼れるKちゃん」の本性は?
「お局」の風評は立っていなくても、新人女性を指導するのに「やたら張り切る先輩女性は危ない」という実話もあります。会社創業時からいて、社長の片腕である「頼れるKちゃん」のお話です。K女史はまず、「頼れる先輩」として、新人が聞けば何でも笑顔で分かりやすく教えてあげます。そうこうするうちに、新人の中に必ずいるトロい子に的を絞っていきます。トロい子が複数いても、的にするのは必ず一人。それは、弱い者同士で慰めあったり、協力したりしないよう、退路を断つ作戦なのです。
標的が決まると、K女史は毎日こと細かな「ご指導」というかたちで新人いじめに精を出します。何しろベテランなので言っていることはもっともだし、口調もあくまで優しい。そして実際に相手がトロいため、誰も批判しようがありません。
同じようなミスを何人かでやってしまった場合、代表としてトロちゃんに注意をしますが、「みんなも注意してね」と、あからさまに不公平を見せるような真似はしません。
さて、トロちゃんのミスによりやり直しが必要となると、他の子に「悪いけど手伝ってくれる?」と持ちかけ、事が終わったら「ありがとう、助かったわ~」とものすごくねぎらい、自分の味方を増やしつつ、トロちゃんからはミス挽回のチャンスを奪うようにする。ここが、なんとも怖いところです。
実は年齢を問わないお局さまの怖さ
K女史ぐらいになると、上司や社長に新人評を伝えるときも、決して全否定はしません。「瞬発力には欠けますが、時間がかかってもコツコツと最後までやりとげるようです」
「器用なタイプではないので、同時に複数のことをこなすのは苦手ですが、一つのことをじっくり仕上げるのに向いているようです」
よく見ると、欠点は言い切り、長所は「~のようです」とぼかしているのがわかりますね。「結局、その子肝心な時には使えないね」という印象を上司に与える伝え方が、実にうまいのです。
K女史に丁寧に可愛がられて、短期間で辞めていった子は何人もいたと60代女性は振り返ります。いつもニコニコ外づらは完璧、会社のあれこれをよく知っているKさんは、社長にとってはずっとお宝であり続けたのでしょう。
お局さまは、実は年齢を問いません。「気に食わない先輩女性について、告げ口メールを男性上司に送る(40代女性)」。そんな後輩などはまだ序の口、「先輩女性の、子どものケガによる<早退届け>や<休暇申請>を握りつぶす(40代女性」」など、ほとんど犯罪に近い行為までやってのける20代もいるというのです。
また、各部署のお局さまを的確に見抜き、その懐にするりと入って可愛がられる若手女性も、周囲からは「戦略家」と呼ばれて敬遠されます。「お局や上司の機嫌を取っているヒマがあれば、しっかり仕事しろ」というのが、同僚たちの本音なのは間違いありません。
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