社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
意外と知らない「ハムとベーコン」の違いとは?
大人から子どもまで多くの人に人気のハムやベーコン。ハムはサンドイッチやサラダに使ったり、ベーコンはスープや炒め物に使ったり、冷蔵庫にあるとなにかと重宝する食材ですよね。どちらも豚肉を加工した食材ですが、その違いはなんだかご存知ですか?その3つの違いを紹介していきましょう。
「ハムといえばロースハムではないの?」と思う方が多いかもしれませんが、実はロースハムは日本独特のもの。欧米でハムといえば、モモ肉を使ったボンレスハムや骨付きハムが一般的なのです。そもそも欧米ではロースハムという呼び名はないというので、日本人にとっては驚きですね。ロースハムはボンレスハムなどよりも脂肪を含んでいてやわらかいのが特徴で、赤身が多く肉感の強いボンレスハムよりも日本人の舌には合っているのかもしれません。
一方、ベーコンで主に使うのは国内外問わず、脂身の多いバラ肉です。実はバラ肉を使ったベリーハムというハムもあるのですが、日本ではあまりお目に掛かることは少ないですね。この他にもウデ肉を使ったショルダーベーコンやロース肉を使ったロースベーコンもありますが、モモ肉を使用することはありません。脂身が少ないので、あまりベーコンには向いていないのかもしれません。
ベーコンの製造方法はもっと簡単で、塊のままの肉を塩漬けさせて熟成、そのあとに低温での燻製が終われば完成です。最後にボイル等をしないので、表
面に香ばしさが残り、ハムとは違った味わいを楽しむことができます。
そのままでもおいしいベーコンですが、スープなどの煮込み料理などに使うと、豚の脂がもつコクとうま味を加えることができます。また、野菜や他の具と炒めるときには先にベーコンを加熱すれば、燻製の香り漂う香ばしい風味の油によって、ベーコンのうま味を充分に味わえるでしょう。ハムに比べると加熱調理に向いている食材といえます。
主に使用する部位
どちらも同じく豚肉のさまざまな部位を使用していますが、おもに使う部位が異なるのが特徴です。ハムの場合はモモ肉が主流、ベーコンはバラ肉が主流となっています。「ハムといえばロースハムではないの?」と思う方が多いかもしれませんが、実はロースハムは日本独特のもの。欧米でハムといえば、モモ肉を使ったボンレスハムや骨付きハムが一般的なのです。そもそも欧米ではロースハムという呼び名はないというので、日本人にとっては驚きですね。ロースハムはボンレスハムなどよりも脂肪を含んでいてやわらかいのが特徴で、赤身が多く肉感の強いボンレスハムよりも日本人の舌には合っているのかもしれません。
一方、ベーコンで主に使うのは国内外問わず、脂身の多いバラ肉です。実はバラ肉を使ったベリーハムというハムもあるのですが、日本ではあまりお目に掛かることは少ないですね。この他にもウデ肉を使ったショルダーベーコンやロース肉を使ったロースベーコンもありますが、モモ肉を使用することはありません。脂身が少ないので、あまりベーコンには向いていないのかもしれません。
製造方法
ハムとベーコンで大きく異なるのが製造方法です。ハムはまず肉を塩漬けにするところから始まります。熟成させたのちに、紐や糸で縛ったり、布で巻いたりして形を整えるケーシングを行い、燻製。その後、スチームで蒸したり、ボイルしたりして、冷却すればハムの完成です。ベーコンの製造方法はもっと簡単で、塊のままの肉を塩漬けさせて熟成、そのあとに低温での燻製が終われば完成です。最後にボイル等をしないので、表
面に香ばしさが残り、ハムとは違った味わいを楽しむことができます。
適した調理法
ハムは一度ボイルしているため、ベーコンよりも脂肪分や塩分が低いヘルシーな食材といえます。ピンクの彩りがきれいなのでサラダやサンドイッチなどにそのまま使うこともできますし、厚切りのハムの場合はハムステーキにしたりハムカツにしたりしても、美味しく食べられます。加熱、非加熱でさまざまな食べ方を楽しむことができるのが特徴ですね。そのままでもおいしいベーコンですが、スープなどの煮込み料理などに使うと、豚の脂がもつコクとうま味を加えることができます。また、野菜や他の具と炒めるときには先にベーコンを加熱すれば、燻製の香り漂う香ばしい風味の油によって、ベーコンのうま味を充分に味わえるでしょう。ハムに比べると加熱調理に向いている食材といえます。
食卓を支えるハムやソーセージ
どこの部位を、どうやって製造するかによってハムやベーコンなどになる豚肉。ハムやソーセージといった加工肉食品は、古代から作られていて、長い歴史を人間とともにしているのです。長い間、私たちの食事とともにあるハムやソーセージ、その良さを生かしたそれぞれの調理法で、ぜひ味わいの違いを楽しんでみてください。~最後までコラムを読んでくれた方へ~
自分を豊かにする“教養の自己投資”始めてみませんか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,500本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
ヒトは共同保育の動物――生物学からみた子育ての基礎知識
ヒトは共同保育~生物学から考える子育て(1)動物の配偶と子育てシステム
「ヒトは共同保育の動物だ」――核家族化が進み、子育ては両親あるいは母親が行うものだという認識が広がった現代社会で長谷川氏が提言するのは、ヒトという動物本来の子育て方法である「共同保育」について生物学的見地から見直...
収録日:2025/03/17
追加日:2025/08/31
日本の弾道ミサイル開発禁止!?米ソとは異なる宇宙開拓の道
未来を知るための宇宙開発の歴史(7)米ソとは異なる日本の宇宙開発
日本は第二次大戦後に軍事飛行等の技術開発が止められていたため、宇宙開発において米ソとは全く違う道を歩むことになる。日本の宇宙開発はどのように技術を培い、発展していったのか。その独自の宇宙開拓の過程を解説する。(...
収録日:2024/11/14
追加日:2025/09/02
天平期の天然痘で国民の3割が死亡?…大仏と崩れる律令制
「集権と分権」から考える日本の核心(3)中央集権と六国史の時代の終焉
現代流にいうと地政学的な危機感が日本を中央集権国家にしたわけだが、疫学的な危機によって、それは早い終焉を迎えた。一説によると、天平期の天然痘大流行で3割もの人口が減少したことも影響している。防人も班田収授も成り行...
収録日:2025/06/14
追加日:2025/09/01
世界は数学と音楽でできている…歴史が物語る密接な関係
数学と音楽の不思議な関係(1)だれもがみんな数学者で音楽家
数学も音楽も生きていることそのもの。そこに正解はなく、だれもがみんな数学者で音楽家である。これが中島さち子氏の持論だが、この考え方には古代ギリシア以来、西洋で発達したリベラルアーツが投影されている。この信念に基...
収録日:2025/04/16
追加日:2025/08/28
発がんリスク、心身の不調…シフトワークの悪影響に迫る
睡眠から考える健康リスクと社会的時差ボケ(5)シフトワークと健康問題
社会的時差ボケの発生には、働き方も大きな影響をもっている。特にシフトワークによって不規則な生活リズムを強いられる業種ではその回避が難しい。今回は、発がんリスク、メンタルヘルスの不調など、シフトワークが抱える睡眠...
収録日:2025/01/17
追加日:2025/08/30