社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2018.10.23

50代男性上司が喜ぶ誕生日プレゼントは?

 上司に贈る誕生日プレゼントは、失礼があってはいけないし、あまり下心ミエミエにもなりたくない。特に目の肥えた50代男性上司ともなると、気を使ってしまいます。この年代にポイントを絞って調べてみました。

50代男性の特徴は、隠された意味を読むところにあり

 まず、上司への贈り物として避けるべきものは「靴」「サンダル」「スリッパ」「靴下」「マット類」などの踏みつけにするもの。贈る側にそんな気持ちはなくても「あいつ、いつも俺に踏みつけにされてますって言いたいんだな」と思われるかもしれませんし、逆に上司を踏みつけたい願望かと思われてしまうこともあるといいます。いずれにしても避けるのが無難です。

 また、知らないと贈ってしまいそうなのが、万年筆や高級ボールペンなどの「筆記具」や「ベルト」。筆記具は「精進して学習に励むよう」という意味を込め、目上の人が若者に贈るもの。ベルトの場合は、「腹をしめてください」という意味になります。「あいつ、オレが職場で気を抜いていると思っているんだな」と翌日から風当たりが強くなる可能性もあるので、ひかえましょう。

 つまり、50代男性の特徴はとかく「ウラを読もうとする」ことにあるのです。上と下とにはさまれて、会社の複雑な人間関係に悩まされる年代ですから、無理もないところですね。

 そんなにややこしいのならいっそキャッシュか商品券で、と思われるかもしれませんが、実はこれも目上の人に対しては避けるべきタブーの一つです。「自分で好きなものを選びなさい」という意味合いもあれば、「実はお金、困ってるんじゃないの」と痛くもない懐を探られている感触を持ち、カチンとくる人もいそうです。

間違いがないのは敬意を込めた「名入れ」ギフト

 ウラを読むのに敏感な、この年代の男性には「自分が特別扱いされている」ことを素直に喜ぶ傾向もあります。ですので、贈って喜ばれるベスト・チョイスは「名入れグッズ」。名前や似顔絵を入れることで、定番の品が「世界で一つだけ」のプレゼントとなる点、それだけの手間をかけてくれた点が大いに評価されます。

 名前入りというと、ジョッキやマグカップ、タンブラーなどがすぐに浮かびます。これらのほか、お酒やスイーツなどの嗜好品、ゴルフボールや名刺入れ、USBメモリー、眼鏡ケースなど、いろいろなものに名前を入れることができます。

 予算が許せば、上司の誕生年のお酒やワインをチーム全員から贈るのもいいですね。また、もしも上司が愛煙家であれば、風当たりの強さにストレスが深まる昨今、ライターや携帯灰皿などを名入りにすると、「わかってくれたのか」と、喜ばれることうけあい。ただし、嫌煙派の目に止まらないよう、こっそり渡しましょう。

 お酒もタバコもやらないけれど、遊び心のある上司なら、デスク周りの小物が収納できる便利グッズはいかがでしょう。ドイツのトロイカというメーカーが出しているフォルクスワーゲン・タイプのものは、ステーショナリーとしてはやや高価ですが、遊び心のある逸品です。

 銀色の小さなフォルクスワーゲン・バスは、デスクのおしゃれなアクセント。ペンやスマホ、ゼムクリップなど、散乱しがちな小物をまとめて面倒みてくれるところ、頼りになる上司にはぴったりです(名入れもできます)。

ありがちだけど、もらって困るプレゼントは?

 この年代に限りませんが、ありがちだけど、もらって困るのは、ネクタイやタイピンなど、センスに依存するギフトです。あまりしゃれていても、「ちょっとはオシャレしてくださいよ」と言われているようで気分を害し、逆に無難な品だと「その程度の評価か」とがっかりさせてしまうのが複雑なところです。

 上司自身がこだわりのない人でも、持ち帰ったご自宅で奥様やお嬢様から「…」な反応が返ってきて困らせてしまう場合もしばしば。身につけるものを贈るのはひかえ、お酒やスイーツなどの「消えもの」やオフィスだけで用いるものにしておくのがいいでしょう。

<参考サイト>
・TROIKA DESIGN STORE:〔VOLKSWAGEN〕フォルクスワーゲン・タイプ2のペーパーウエイト&クリップ+ペンホルダー
https://www.troikadesignstore.jp/product/3239
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
より深い大人の教養が身に付く 『テンミニッツTV』 をオススメします。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,700本以上。 『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

「武器商人」となったアメリカ…ディール至上主義は失敗!?

「武器商人」となったアメリカ…ディール至上主義は失敗!?

戦争とディール~米露外交とロシア・ウクライナ戦争の行方

2025年8月、米露、米ウクライナ、EUの首脳会談が相次いで実現した。その成果だが、中でもロシアにとって大成功と呼べるものになった。ディール至上主義のトランプ政権を手玉に取ったロシアが狙う「ベルト要塞」とは何か。事実上...
収録日:2025/09/24
追加日:2025/12/21
東秀敏
米国大統領制兼議会制研究所(CSPC)上級フェロー
2

カント『永遠平和のために』…国連やEUの起源とされる理由

カント『永遠平和のために』…国連やEUの起源とされる理由

平和の追求~哲学者たちの構想(5)カント『永遠平和のために』

平和のための「国家連合」。このアイデアの源はサン=ピエールなのだが、現在ではカントの著作『永遠平和のために』が起源だともてはやされることが多い。その理由としては、「なぜ国家連合が必要なのか」「そもそもなぜ平和が...
収録日:2025/08/02
追加日:2025/12/22
川出良枝
東京大学名誉教授 放送大学教養学部教授
3

豊臣兄弟の謎…明らかになった秀吉政権での秀長の役割

豊臣兄弟の謎…明らかになった秀吉政権での秀長の役割

豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(1)史実としての豊臣兄弟と秀長の役割

豊臣と羽柴…二つの名前で語られる秀吉と秀長だが、その違いは何なのか。また、これまで秀長には秀吉の「補佐役」というイメージがあったが、史実ではどうなのか。実はこれまで伝えられてきた羽柴(豊臣)兄弟のエピソードにはか...
収録日:2025/10/20
追加日:2025/12/18
黒田基樹
駿河台大学法学部教授 日本史学博士
4

逆境に対峙する哲学カフェ…西洋哲学×東洋哲学で問う矛盾

逆境に対峙する哲学カフェ…西洋哲学×東洋哲学で問う矛盾

逆境に対峙する哲学(1)日常性が「破れ」て思考が始まる

「逆境とは何に逆らうことなのか」「人はそもそも逆境でしか思考しないのではないか」――哲学者鼎談のテーマは「逆境に対峙する哲学」だったが、冒頭からまさに根源的な問いが続いていく。ヨーロッパ近世、ヨーロッパ現代、日本...
収録日:2025/07/24
追加日:2025/12/19
5

生成AIの利活用に格差…世界の導入事情と日本の現状

生成AIの利活用に格差…世界の導入事情と日本の現状

生成AI「Round 2」への向き合い方(1)生成AI導入の現在地

日進月歩の進化を遂げている生成AIは、私たちの生活や仕事の欠かせないパートナーになりつつある。企業における生成AI技術の利用に焦点をあてる今シリーズ。まずは世界的な生成AIの導入事情から、日本の現在地を確認しよう。(...
収録日:2024/11/05
追加日:2024/12/24
渡辺宣彦
コグニザントジャパン株式会社代表取締役社長CEO