社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2024.05.01

大人になって気づいた「意味のない」ことは?

 習慣や教育によってすり込まれた考え方やルール、しきたりについて、疑問に思いつつも従っていませんか。歳を重ねることで、その意味のありなしについて、はっと気づかされることが少なくありません。今回はそんな声を集めてみました。

意味がないこと

・人を見るなら学歴なんてどうでもいい。中、高卒で努力してる人もいれば、良い大学でも犯罪を犯すもの、自分以下のランクの学歴の人をそれだけで見下す者もいる。学歴と人間性は比例しない。よって無意味。(30代男性)
・学歴はある方がいいが、それだけで偉そうにしたり役職があっても仕事ができない人が多い。(40代女性)
・誰が決めたか分からない意味不明なマナー。手紙で御出席の御を消して出す、冠婚葬祭で出すお札の向き・お札の枚数の語呂合せ、乾杯のとき目上の人よりコップを下にするなど。(40代男性)
・暑いなか、ネクタイ、スーツ着用を強いるのは頭おかしい。その季節や体調に合わせた正装をすればよい。(20代男性)
・子どもが小さいときはそんなに叱らなくてもいいと思いました。もっとニコニコと楽しめればよかった。反省(^_^;)習い事で忙しく過ごさせること。コミュニケーションの大切さを遊ぶことから学ぶんじゃないかなーといまになって思います。(50代女性)
・プライドやこだわり、色々こだわっていることが、我だということに気づいた。こだわらないと楽かな。(50代男性)
・大人になって無駄だと感じた事は、理想を追い求める事かな。現実は理想通りにいかないもんね。(50代女性)
・年齢による上下関係。生きてる長さよりもどの様に生きてきたかが大事。(50代女性)

意味があること

・傍から見たらとんでもない災いでも意味があること。苦労することの大切さかな。無駄な苦労は無いしそれが逆に力になるって感じかな。宗教じみてるけれど、見えない力が必ず良い方向に導いてくれる。プラスマイナスゼロになっている(50代女性)
・挨拶や相手を認める心(異常な性格、理解できない性格は除く)。自分にとって短所が目立つ人は長所を見て、そこを表せる様に引き出せば更に周りの目も変わる(30代女性)
・一期一会も含めた人との交流。視野の拡大、脳の活性化、人生の岐路・可能性など。(40代男性)
・先祖の供養。苦労した先人によって今の自分があること。(60代女性)
・笑い。単純な様だが、生活においても精神面(脳)においても非常に大事。笑えなくなったら危険(20代男性)
・親の存在。鬱陶しいなと思っていたけど、今健康で元気でいるのは親が頑張って育ててくれたこと。(30代男性)
・何かを続けてすること。学校を休まない、習い事や部活を続けるなど、大人になってから良かったと思えるから。(30代女性)
・どんな事でもプラス思考に考える事かな…気持ちの持ちようで平穏に過ごせる気がします。(50代女性)

年代による意味の感じ方の違い

 性別、年代によって見出した意味のありなしに特徴が見出せそうです。特に社会経験を経ると学歴の意味が大きく変化するとともに、加齢とともに人との出会いや、親や先祖といった縁に意味を見出す傾向があるようです。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
物知りもいいけど知的な教養人も“あり”だと思います。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。 『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

なぜ伝わらない?理解の壁の正体を今井むつみ先生に学ぶ

なぜ伝わらない?理解の壁の正体を今井むつみ先生に学ぶ

編集部ラジオ2025(27)なぜ何回説明しても伝わらない?

「何回説明しても伝わらない」「こちらの意図とまったく違うように理解されてしまった」……。そんなことは、日常茶飯事です。しかしだからといって、相手を責めるのは大間違いでは? いやむしろ、わが身を振り返って考えないと...
収録日:2025/10/17
追加日:2025/11/13
2

脳内の量子的効果――ペンローズ=ハメロフ仮説とは

脳内の量子的効果――ペンローズ=ハメロフ仮説とは

エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(2)量子論と空海密教の本質

「ワット・ビット連携」の概念がある。これは神経と血管の関係にも似ており、両者が密接に関係するところから、それをもとに人間の本質について考察していくことになる。また、中村天風の思想から着想を得て、人間の心には霊性...
収録日:2025/03/03
追加日:2025/11/13
3

デカルトが注目した心と体の条件づけのメカニズム

デカルトが注目した心と体の条件づけのメカニズム

デカルトの感情論に学ぶ(1)愛に現れる身体のメカニズム

初めて会った人なのになぜか好意を抱いてしまうことがある。だが、なぜそうした衝動が生じるのかは疑問である。デカルトが友人シャニュに宛てた「愛についての書簡」から話を起こし、愛をめぐる精神と身体の関係について論じる...
収録日:2018/09/27
追加日:2019/03/31
津崎良典
筑波大学人文社会系 教授
4

『100万回死んだねこ』って…!?記憶の限界とバイアスの役割

『100万回死んだねこ』って…!?記憶の限界とバイアスの役割

何回説明しても伝わらない問題と認知科学(2)バイアスの正体と情報の抑制

「バイアスがかかる」と聞くと、つい「ないほうが望ましい」という印象を抱いてしまうが、実は人間が生きていく上でバイアスは必要不可欠な存在である。それを今井氏は「マイワールドバイアス」と呼んでいるが、いったいどうい...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/11/09
今井むつみ
一般社団法人今井むつみ教育研究所代表理事 慶應義塾大学名誉教授
5

偉大だったアメリカを全否定…世界が驚いたトランプの言動

偉大だったアメリカを全否定…世界が驚いたトランプの言動

内側から見たアメリカと日本(2)アメリカの大転換とトランプの誤解

アメリカの大転換はトランプ政権以前に起こっていた。1980~1990年代、情報機器と金融手法の発達、それに伴う法問題の煩雑化により、アメリカは「ラストベルト化」に向かう変貌を果たしていた。そこにトランプの誤解の背景があ...
収録日:2025/09/02
追加日:2025/11/11