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世界で最も生活費が高い都市ランキング
2019年3月19日、イギリスでの週刊経済雑誌『エコノミスト』の調査部門・エコノミストインテリジェンスユニット(Economist Intelligence Unit:EIU)により、2019年3月19日に「Worldwide Cost of Living 2019」(2019年版「世界主要都市の生活費ランキング」、以下「ランキング」)が発表されました。
EIUはランキングを作るにあたり、年2回、93カ国133都市の160の製品・サービスを対象に400件以上の個別価格を調査しています。対象となる製品・サービスは、食料品・飲料・衣類・家庭用品・パーソナルケア用品・家賃・交通費・公共料金・私立学校費用・家事代行・娯楽費などです。
また、調査対象となる場所は、スーパーマーケット・中価格帯の店舗・高価格の専門店など多岐にわたります。そして、価格はメーカー希望小売価格や製造コストではなく、実際に購買者が支払った価格が調査対象となります。
では早速、ランキングのトップ10からみていきましょう。
なお、各都市の項にある「相対指数(Index score)」は、相対的な物価をわかりやすくするための数値です。基準はニューヨーク(アメリカ)の「100」となっています。
1位 シンガポール(シンガポール)
→2018年の順位:1位/相対指数:107
1位 パリ(フランス)
→2018年の順位:2位/相対指数:107
1位 香港(中国)
→2018年の順位:4位/相対指数:107
4位 チューリヒ(スイス)
→2018年の順位:2位/対指数:106
5位 ジュネーブ(スイス)
→2018年の順位:6位/相対指数:101
5位 大阪(日本)
→2018年の順位:11位/相対指数:101
7位 ソウル(韓国)
→2018年の順位:6位/相対指数:100
7位 コペンハーゲン(デンマーク)
→2018年の順位:8位/相対指数:100
7位 ニューヨーク(アメリカ)
→2018年の順位:13位/相対指数:100
10位 テルアビブ(イスラエル)
→2018年の順位:9位/相対指数:99
10位 ロサンゼルス(アメリカ)
→2018年の順位:14位/相対指数:99
トップ10入りはアジアと欧州の都市が多く、そこに北米のニューヨークとロサンゼルスの2都市が加わっています。30年以上前から公表されてきたランキングですが、首位に3都市が並んだのは今回が初めてです。6年連続首位のシンガポールに加え、パリは2018年の2位から、同じく香港は4位から順位を上げました。
そして、4位にチューリヒ、5位にジュネーブとスイスの2都市が入り、さらに大阪も同率5位にランクイン。大阪は2018年の11位から、大きくランクを上げる結果となりました。一方、2018年はトップ10外だった北米の2都市がランクインしたことについて、EIUは「昨年に米ドル相場が上昇した影響が大きい」としています。
ランキングは160もの製品・サービスから400品の物価を抽出して弾かれるため、為替による影響があるといえます。また、トップ10圏外の東京に対し大阪が5位ということに、実感値としては違和感をもちますが、例えば首都圏より近畿圏の交通費が高いことなど、指標内の細かな要素が影響しているのかもしれません。
133位 カラカス(ベネズエラ)
→2018年の順位:132位/相対指数:15
132位 ダマスカス(シリア)
→2018年の順位:133位/相対指数:25
131位 タシュケント(ウズベキスタン)
→2018年の順位:112位/相対指数:33
130位 アルマトイ(カザフスタン)
→2018年の順位:131位/相対指数:35
129位 バンガロール(インド)
→2018年の順位:129位/相対指数:39
127位 カラチ(パキスタン)
→2018年の順位:127位/相対指数:40
127位 ラゴス(ナイジェリア)
→2018年の順位:130位/相対指数:40
125位 ブエノスアイレス(アルゼンチン)
→2018年の順位:77位/相対指数:41
125位 チェンナイ(インド)
→2018年の順位:126位/相対指数:41
123位 ニューデリー(インド)
→2018年の順位:124位/相対指数:43
さらに「より特徴的だったのが、イスタンブール、タシケント、モスクワ、サンクトペテルブルクなどの新興経済都市が大幅に順位を下げたこと。高インフレと通貨安が続いたのが原因」と述べています。
世界の生活はグローバル社会のように一方では収れんしつつ、他方ではますます格差が開いてきているようです。世界中の人々にとって、生活費が適切な労働に見合った相応の負担であること、高すぎることも低すぎることもなく、あくまでも“よりよい(生活)のための(費)用”であることが望まれます。
EIUはランキングを作るにあたり、年2回、93カ国133都市の160の製品・サービスを対象に400件以上の個別価格を調査しています。対象となる製品・サービスは、食料品・飲料・衣類・家庭用品・パーソナルケア用品・家賃・交通費・公共料金・私立学校費用・家事代行・娯楽費などです。
また、調査対象となる場所は、スーパーマーケット・中価格帯の店舗・高価格の専門店など多岐にわたります。そして、価格はメーカー希望小売価格や製造コストではなく、実際に購買者が支払った価格が調査対象となります。
では早速、ランキングのトップ10からみていきましょう。
生活費が高い世界の都市・トップ10
“世界で最も生活費が高い都市・トップ10”は以下となります。なお、各都市の項にある「相対指数(Index score)」は、相対的な物価をわかりやすくするための数値です。基準はニューヨーク(アメリカ)の「100」となっています。
1位 シンガポール(シンガポール)
→2018年の順位:1位/相対指数:107
1位 パリ(フランス)
→2018年の順位:2位/相対指数:107
1位 香港(中国)
→2018年の順位:4位/相対指数:107
4位 チューリヒ(スイス)
→2018年の順位:2位/対指数:106
5位 ジュネーブ(スイス)
→2018年の順位:6位/相対指数:101
5位 大阪(日本)
→2018年の順位:11位/相対指数:101
7位 ソウル(韓国)
→2018年の順位:6位/相対指数:100
7位 コペンハーゲン(デンマーク)
→2018年の順位:8位/相対指数:100
7位 ニューヨーク(アメリカ)
→2018年の順位:13位/相対指数:100
10位 テルアビブ(イスラエル)
→2018年の順位:9位/相対指数:99
10位 ロサンゼルス(アメリカ)
→2018年の順位:14位/相対指数:99
トップ10入りはアジアと欧州の都市が多く、そこに北米のニューヨークとロサンゼルスの2都市が加わっています。30年以上前から公表されてきたランキングですが、首位に3都市が並んだのは今回が初めてです。6年連続首位のシンガポールに加え、パリは2018年の2位から、同じく香港は4位から順位を上げました。
そして、4位にチューリヒ、5位にジュネーブとスイスの2都市が入り、さらに大阪も同率5位にランクイン。大阪は2018年の11位から、大きくランクを上げる結果となりました。一方、2018年はトップ10外だった北米の2都市がランクインしたことについて、EIUは「昨年に米ドル相場が上昇した影響が大きい」としています。
ランキングは160もの製品・サービスから400品の物価を抽出して弾かれるため、為替による影響があるといえます。また、トップ10圏外の東京に対し大阪が5位ということに、実感値としては違和感をもちますが、例えば首都圏より近畿圏の交通費が高いことなど、指標内の細かな要素が影響しているのかもしれません。
生活費が安い世界の都市・ベスト10
他方、“世界で最も生活費が安い都市・ベスト10”、すなわち133位から123位のボトム10は以下となっています。133位 カラカス(ベネズエラ)
→2018年の順位:132位/相対指数:15
132位 ダマスカス(シリア)
→2018年の順位:133位/相対指数:25
131位 タシュケント(ウズベキスタン)
→2018年の順位:112位/相対指数:33
130位 アルマトイ(カザフスタン)
→2018年の順位:131位/相対指数:35
129位 バンガロール(インド)
→2018年の順位:129位/相対指数:39
127位 カラチ(パキスタン)
→2018年の順位:127位/相対指数:40
127位 ラゴス(ナイジェリア)
→2018年の順位:130位/相対指数:40
125位 ブエノスアイレス(アルゼンチン)
→2018年の順位:77位/相対指数:41
125位 チェンナイ(インド)
→2018年の順位:126位/相対指数:41
123位 ニューデリー(インド)
→2018年の順位:124位/相対指数:43
世界は収れんしつつ開いている?
ランキング調査を担当したロクサナ・スラブシェナ氏は、パリ、シンガポール、チューリヒ、ジュネーブ、コペンハーゲン、香港といった生活費がもともと高い都市で「コストの収れん」がみられたと指摘し、「グローバリゼーションと、趣味や買い物パターンが類似してきていることの証だ。食料品価格が比較的安価な都市でも、公共料金や交通費が全体の生活費を押し上げている」と説明しています。さらに「より特徴的だったのが、イスタンブール、タシケント、モスクワ、サンクトペテルブルクなどの新興経済都市が大幅に順位を下げたこと。高インフレと通貨安が続いたのが原因」と述べています。
世界の生活はグローバル社会のように一方では収れんしつつ、他方ではますます格差が開いてきているようです。世界中の人々にとって、生活費が適切な労働に見合った相応の負担であること、高すぎることも低すぎることもなく、あくまでも“よりよい(生活)のための(費)用”であることが望まれます。
<参考サイト>
・Worldwide Cost of Living 2019
http://www.eiu.com/topic/worldwide-cost-of-living
・世界都市の生活費ランキング、6年連続首位
https://www.nna.jp/news/show/1882333
・チューリヒ、ジュネーブが「世界で最も生活費が高い都市」4位、5位
https://www.swissinfo.ch/jpn/society/44850798
・Worldwide Cost of Living 2019
http://www.eiu.com/topic/worldwide-cost-of-living
・世界都市の生活費ランキング、6年連続首位
https://www.nna.jp/news/show/1882333
・チューリヒ、ジュネーブが「世界で最も生活費が高い都市」4位、5位
https://www.swissinfo.ch/jpn/society/44850798
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