社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
増加する近視…失明以外にも増えるリスクとは?
「都内小学生の約80%、中学生の約95%が近視…」。慶應大学医学部眼科学教室の調査により、驚きの事実が明かされました。メガネやコンタクトで矯正すれば良いかといえば、そんな簡単なことではありません。緑内障や網膜剥離など目の病気を併発する恐れがあるだけでなく、うつ病や認知症のリスクも増えるという研究もされているのです。
近視の中でも特に程度の強い強度近視になると、10センチ先を見るのも困難になるほど。アイルランドのフリッツクラウト氏の研究によると、この強度近視の患者が緑内障になる可能性は近視がない人に比べて3.3倍、網膜剥離は21.5倍にもなるそうです。
そうした目に関わる合併症だけでなく、認知症を引き起こすという調査もあります。奈良県立医科大学が3000人を対象に行った研究によると、視力が良いグループに比べ、矯正視力が0.7未満のグループは認知症が疑われる割合が2.6倍になったとのことです。明確な因果関係については今なお調査中ですが、目から得る情報が少ないことで、脳への刺激が減ることが要因と考える向きもあります。
太陽光に含まれている「バイオレットライト」が近視進行の抑制に効果あり。慶應大学医学部の研究チームが画期的な調査結果を発表したのです。このバイオレットライトの恩恵を授かるには、屋外活動を1日2時間以上することがポイント。太陽が出ていなくても、くもりの日でも問題ないとのことです。屋外で2時間活動するのが難しければ、窓際で過ごすことでも効果が得られるのだとか。
まだ商品化されていませんが、JINSがバイオレットライトを発して近視の進行を抑制するメガネを開発中です。スマホやパソコンなど身近なテクノロジーの進化によって近視が増えている一方で、近視を防ぐテクノロジーや研究も日々行われているのです。
小学生~高校生の視力は悪化の一途
遠くが見えづらくなる近視は、一般的には眼球が伸び、焦点の合う位置がずれてしまうことで発生します。文部科学省の学校保健統計調査によると、小学生、中学生、高校生、それぞれ裸眼視力1.0未満の割合が過去最悪の数字になっています(小学生は32.46%、中学生は56.33%、高校生は62.30%)。以前に比べてスマホやゲーム機などの画面を長時間見るライフスタイルが近視の増加の要因になっているという指摘もあります。近視の中でも特に程度の強い強度近視になると、10センチ先を見るのも困難になるほど。アイルランドのフリッツクラウト氏の研究によると、この強度近視の患者が緑内障になる可能性は近視がない人に比べて3.3倍、網膜剥離は21.5倍にもなるそうです。
そうした目に関わる合併症だけでなく、認知症を引き起こすという調査もあります。奈良県立医科大学が3000人を対象に行った研究によると、視力が良いグループに比べ、矯正視力が0.7未満のグループは認知症が疑われる割合が2.6倍になったとのことです。明確な因果関係については今なお調査中ですが、目から得る情報が少ないことで、脳への刺激が減ることが要因と考える向きもあります。
世界で増加する近視 2050年には50億人?
近視が増えているのは日本だけではありません。全世界的な傾向で、オーストラリアのブライアン・ホールデン資格研究所は、2050年までに約50億人が近視になり、10億人が失明する可能性がある、と発表しました。そうした流れの中で、近視を防ぐ、あるいは進行を抑制するにはどうすれば良いのでしょうか?太陽光に含まれている「バイオレットライト」が近視進行の抑制に効果あり。慶應大学医学部の研究チームが画期的な調査結果を発表したのです。このバイオレットライトの恩恵を授かるには、屋外活動を1日2時間以上することがポイント。太陽が出ていなくても、くもりの日でも問題ないとのことです。屋外で2時間活動するのが難しければ、窓際で過ごすことでも効果が得られるのだとか。
まだ商品化されていませんが、JINSがバイオレットライトを発して近視の進行を抑制するメガネを開発中です。スマホやパソコンなど身近なテクノロジーの進化によって近視が増えている一方で、近視を防ぐテクノロジーや研究も日々行われているのです。
<参考サイト>
・小中学生の近視増加傾向への警鐘-都内小学生の約80%、都内中学生の約95%が近視-:[慶應義塾]
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2019/8/19/28-59721/
・深刻化する子どもの近視スマホなどの長時間使用は避けて|医療ニュース トピックス|時事メディカル
https://medical.jiji.com/topics/1072
・学校保健統計調査-平成29年度(確定値)の結果の概要:文部科学省
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa05/hoken/kekka/k_detail/1399280.htm
・近視が失明を招く!?「日光」を利用した意外な予防方法とは? | NHK健康チャンネル
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_1090.html
・1 billion people at risk of blindness by 2050
https://bhvi.org/news/item/57-1-billion-people-at-risk-of-blindness-by-2050.html
・紫光(バイオレットライト)の成人強度近視に対する近視進行抑制の可能性 鳥居秀成、根岸一乃(眼科)|KOMPAS
http://kompas.hosp.keio.ac.jp/sp/contents/medical_info/science/201806.html
・近視治療│ドクターサロン63巻03月号(2.2019)
https://www.kyorin-pharm.co.jp/prodinfo/useful/doctorsalon/upload_docs/190363-1-32.pdf
・JINS、バイオレットライトで近視進行抑制するメガネ。医療機器承認目指す - Impress Watch
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1200742.html
・小中学生の近視増加傾向への警鐘-都内小学生の約80%、都内中学生の約95%が近視-:[慶應義塾]
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2019/8/19/28-59721/
・深刻化する子どもの近視スマホなどの長時間使用は避けて|医療ニュース トピックス|時事メディカル
https://medical.jiji.com/topics/1072
・学校保健統計調査-平成29年度(確定値)の結果の概要:文部科学省
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa05/hoken/kekka/k_detail/1399280.htm
・近視が失明を招く!?「日光」を利用した意外な予防方法とは? | NHK健康チャンネル
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_1090.html
・1 billion people at risk of blindness by 2050
https://bhvi.org/news/item/57-1-billion-people-at-risk-of-blindness-by-2050.html
・紫光(バイオレットライト)の成人強度近視に対する近視進行抑制の可能性 鳥居秀成、根岸一乃(眼科)|KOMPAS
http://kompas.hosp.keio.ac.jp/sp/contents/medical_info/science/201806.html
・近視治療│ドクターサロン63巻03月号(2.2019)
https://www.kyorin-pharm.co.jp/prodinfo/useful/doctorsalon/upload_docs/190363-1-32.pdf
・JINS、バイオレットライトで近視進行抑制するメガネ。医療機器承認目指す - Impress Watch
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1200742.html
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
「学ぶことが楽しい」方には 『テンミニッツTV』 がオススメです。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,500本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
日本は山紫水明の国なのに水不足!? お金と同じ水の価値
水から考える「持続可能」な未来(5)「水みんフラ」が水不足を防ぐ
日本は水に恵まれた国であるというイメージがあるかもしれないが、実際にはそうではない。しかし、それでも深刻な水不足に陥らないのには秘密がある。インフラによって水が「均されている」からだ。今回は、その点を啓発するた...
収録日:2024/09/14
追加日:2025/04/03
大谷翔平選手の活躍はなぜ必然なのか?~その思考の深み
編集部ラジオ2025(5)大谷翔平選手の「成功哲学」
投手と打者の二刀流への挑戦をはじめ、驚くべき活躍を続けてきて、野球界で数々の記録を樹立してきた大谷翔平選手。今回の編集部ラジオでは、その大谷選手の「名言」を紹介しながら、その成功哲学に迫っていく桑原晃弥先生の名...
収録日:2025/03/19
追加日:2025/04/03
花粉、炭素、酸素同位体…重複分析で分かる弥生時代の環境
弥生人の実態~研究結果が明かす生活と文化(3)弥生時代の環境と気候
古代の気候を推測するために、研究者はさまざまな方法を駆使してきた。海水面の位置をもとにした「弥生の小海退」説をはじめ、花粉や炭素濃度などから行う分析法には難点もある。その難点を克服した方法によって見えてきた弥生...
収録日:2024/07/29
追加日:2025/04/02
プラトンが警告!人間の「欲望の暴走」を哲学的に考える
哲学の役割と近代日本の挑戦(1)欲望暴走のメカニズム
プラトンが深く考察した対象に「欲望」がある。欲望はしばしば、日常的に手に取れることのできる健全な欲求を超えると、理念的なものへと膨らんでいく。一旦理念となった欲望は増殖してとどまるところを知らない。そのためには...
収録日:2023/07/28
追加日:2023/09/30
分断進む世界でつなげていく力――ジェトロ「3つの役割」
グローバル環境の変化と日本の課題(5)ジェトロが取り組む企業支援
グローバル経済の中で日本企業がプレゼンスを高めていくための支援を、ジェトロ(日本貿易振興機構)は積極的に行っている。「攻めの経営」の機運が出始めた今、その好循環を促進していくための取り組みの数々を紹介する。(全6...
収録日:2025/01/17
追加日:2025/04/01