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コンビニ3強時代、各社のいまの状況は?
コンビニ業界は、セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンの3つのチェーンが日本全国で陣取り合戦をしています。業界トップはセブンイレブンですが、2019年7月からスタートさせたスマホ決済アプリ「セブンペイ」に対して不正アクセスがあった影響で、ややイメージを悪くしたこともあってやや苦戦状態のようです。一方ファミリーマートはサークルKサンクスを統合したことにより、一気に店舗数を増やしました。ローソンはヒット商品を連発して追い上げています。
ここではそれぞれの現状を少し詳しく見てみましょう。
1位 セブンイレブン:20,876
2位 ファミリーマート:16,430
3位 ローソン:14,859
4位 ミニストップ:2,197
5位 デイリーヤマザキ:1,473
6位 セイコーマート:1,202
7位 コミュニティ・ストア:509
8位 JR東日本(New Days):492
9位 ポプラ:475
合計:58,313
日本国内のコンビニ店舗は58,313店あり、そのうちの約36%がセブンイレブン、約28%がファミリーマート、25%がローソンということになりました。この3社でおよそ9割を占めています。コンビニの寡占状態が分かる数字となりました。
またチェーン全店売上高で比較すると、セブンイレブンは4兆8980億円、ファミリーマート2兆9820億円、ローソン2兆2360億円となっています。セブンイレブンが2兆円近い差をつけてトップです。業界全体としては、以前よりは伸び幅を縮小しつつも伸びています。ただし都市部ではほぼ飽和状態にあり、海外展開を加速する方向に向かっているようです。
また、人手不足に伴う24時間営業の問題など、今後もこれまでと同じ形態で経営できるかどうかは未知数です。
また、同ランキング18位には同じくローソンの「悪魔のおにぎり」が累計5600万個売れてランクインしています。この販売数はなんと20年間不動のトップだったツナマヨを抜き去った数字とのことです。「悪魔の」としたネーミングの意味は、病みつきになる味と時代に逆行する「カロリー」「脂質」「糖質」によるものとのこと。
冷凍食品も賑わっています。セブンイレブンは冷凍食品の販売面積を広げた店舗を増やしています。またこういった店舗では90品目もの冷凍食品が売られ、冷凍食品の売上は150%増とのこと。こういった動きにあわせて、ファミリーマートやローソンでも冷凍食品はどんどん増えています。
また、セブン&アイ・ホールディングスの執行役員で、デジタル戦略部シニアオフィサーである清水健氏によると、セブン銀行や百貨店、といった購買データがバラバラに存在している状況から、7ID(セブンID)を中心にしたデータの統合を進め、分析し、個々の顧客の潜在的な要望を先回りして提供すると言います。実際に2018年6月には「セブン&アイ・データラボ」が立ち上げられ分析が始まっています。
ローソンに関しては、これまでにも「ナチュラルローソン」や「ローソンストア100」など他のコンビニとはやや違った展開をしています。この点からも分かりますが、多様化への意識が強いようです。ローソン統合報告書2019では「全国どこでも買える基本的な商品が数多く揃っていて、その上に地域性、多様性を表現するような商品・サービスがある、そうしたバランスをどのように取り、新しい価値を付加できるか、ということにチャレンジしたい」としています。
ここではそれぞれの現状を少し詳しく見てみましょう。
コンビニは日本に5万8千店、最多はセブンイレブン
各コンビニ店舗数を見てみましょう。ファミリーマートの「2019年統合レポート」によると、2019年2月末時点で以下のとおり(数字は国内店舗数)。1位 セブンイレブン:20,876
2位 ファミリーマート:16,430
3位 ローソン:14,859
4位 ミニストップ:2,197
5位 デイリーヤマザキ:1,473
6位 セイコーマート:1,202
7位 コミュニティ・ストア:509
8位 JR東日本(New Days):492
9位 ポプラ:475
合計:58,313
日本国内のコンビニ店舗は58,313店あり、そのうちの約36%がセブンイレブン、約28%がファミリーマート、25%がローソンということになりました。この3社でおよそ9割を占めています。コンビニの寡占状態が分かる数字となりました。
またチェーン全店売上高で比較すると、セブンイレブンは4兆8980億円、ファミリーマート2兆9820億円、ローソン2兆2360億円となっています。セブンイレブンが2兆円近い差をつけてトップです。業界全体としては、以前よりは伸び幅を縮小しつつも伸びています。ただし都市部ではほぼ飽和状態にあり、海外展開を加速する方向に向かっているようです。
また、人手不足に伴う24時間営業の問題など、今後もこれまでと同じ形態で経営できるかどうかは未知数です。
ローソンの「バスチー」「悪魔のおにぎり」などなど売れ筋
日経トレンディ(2019年12月号)が発表した「2019年ヒット商品ベスト30」では、13位にローソンの「バスチー(バスク風チーズケーキ)」が選ばれています。2019年3月の発売後3日間で売上100万個を突破し、9月15日時点ではシリーズ累計2450万個以上の売上となっているとのこと。このヒットに反応してセブンイレブンもバスクチーズケーキを発売するなど、「バスク風チーズケーキ」のブームが起こっています。ちなみに「バスク地方」とはフランスとスペインにまたがる地域。バスク風チーズケーキというと、表面を黒く焦がしたほろ苦い味わいが魅力のチーズケーキです。また、同ランキング18位には同じくローソンの「悪魔のおにぎり」が累計5600万個売れてランクインしています。この販売数はなんと20年間不動のトップだったツナマヨを抜き去った数字とのことです。「悪魔の」としたネーミングの意味は、病みつきになる味と時代に逆行する「カロリー」「脂質」「糖質」によるものとのこと。
冷凍食品も賑わっています。セブンイレブンは冷凍食品の販売面積を広げた店舗を増やしています。またこういった店舗では90品目もの冷凍食品が売られ、冷凍食品の売上は150%増とのこと。こういった動きにあわせて、ファミリーマートやローソンでも冷凍食品はどんどん増えています。
「省力化」「データ統合」「多様性への対応」が鍵
コンビニは今後どうなっていくのでしょうか。人材不足は直近の問題です。この点について、ファミリーマートはキャッシュレス比率を上げることで店舗業務の省力化が可能だと考え、ファミペイ事業を拡大しようとしています。また、この事業を金融や広告・マーケティング事業にまで展開することを検討したいとのこと。また、セブン&アイ・ホールディングスの執行役員で、デジタル戦略部シニアオフィサーである清水健氏によると、セブン銀行や百貨店、といった購買データがバラバラに存在している状況から、7ID(セブンID)を中心にしたデータの統合を進め、分析し、個々の顧客の潜在的な要望を先回りして提供すると言います。実際に2018年6月には「セブン&アイ・データラボ」が立ち上げられ分析が始まっています。
ローソンに関しては、これまでにも「ナチュラルローソン」や「ローソンストア100」など他のコンビニとはやや違った展開をしています。この点からも分かりますが、多様化への意識が強いようです。ローソン統合報告書2019では「全国どこでも買える基本的な商品が数多く揃っていて、その上に地域性、多様性を表現するような商品・サービスがある、そうしたバランスをどのように取り、新しい価値を付加できるか、ということにチャレンジしたい」としています。
<参考サイト>
・統合レポート2019│ファミリーマート
https://www.family.co.jp/content/dam/family/ir/library/annual/document/UFHD_AR19J_all.pdf
・統合報告書2019│LAWSON
http://www.lawson.co.jp/company/ir/library/pdf/annual_report/ar_2019.pdf
・セブン&アイ経営レポート│セブン&アイ・ホールディングス
https://www.7andi.com/ir/file/library/mr/pdf/20190626_all_a.pdf
・ファミマとローソンが追い上げ、セブンのひとり勝ちにストップ/コンビニ6社・2020年2月期中間決算
https://www.ssnp.co.jp/news/distribution/2019/10/2019-1024-1653-14.html
・第1回 新たなコンビニのあり方検討会 事務局説明資料(コンビニの現状と課題)2019年6月28日|経済産業省 商務・サービスグループ
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/new_cvs/pdf/001_03_00.pdf
・ローソン「バスチー」人気沸騰 チーズスイーツブームの先駆けに|日経トレンド
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00242/00015/
・ローソン「悪魔のおにぎり」 ツナマヨを抜き去り累計5600万個|日経トレンド
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00242/00020/?i_cid=nbpnxr_index
・スーパーにはない独自商品が大幅増 2019年は“コンビニ冷食元年”の年!|SankeiBiz
https://www.sankeibiz.jp/business/news/190224/bsd1902240902002-n1.htm
・セブン&アイ・ホールディングスが目指す究極のサービス体験の最終形態とは? その時必要な人材は誰か|キーマンズネット
https://www.keyman.or.jp/kn/articles/1912/06/news069.html
・ローソンの“スゴい戦略” コンビニ業界3位ながら独自路線で成長中|WEZZY
https://wezz-y.com/archives/68193
・統合レポート2019│ファミリーマート
https://www.family.co.jp/content/dam/family/ir/library/annual/document/UFHD_AR19J_all.pdf
・統合報告書2019│LAWSON
http://www.lawson.co.jp/company/ir/library/pdf/annual_report/ar_2019.pdf
・セブン&アイ経営レポート│セブン&アイ・ホールディングス
https://www.7andi.com/ir/file/library/mr/pdf/20190626_all_a.pdf
・ファミマとローソンが追い上げ、セブンのひとり勝ちにストップ/コンビニ6社・2020年2月期中間決算
https://www.ssnp.co.jp/news/distribution/2019/10/2019-1024-1653-14.html
・第1回 新たなコンビニのあり方検討会 事務局説明資料(コンビニの現状と課題)2019年6月28日|経済産業省 商務・サービスグループ
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/new_cvs/pdf/001_03_00.pdf
・ローソン「バスチー」人気沸騰 チーズスイーツブームの先駆けに|日経トレンド
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00242/00015/
・ローソン「悪魔のおにぎり」 ツナマヨを抜き去り累計5600万個|日経トレンド
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00242/00020/?i_cid=nbpnxr_index
・スーパーにはない独自商品が大幅増 2019年は“コンビニ冷食元年”の年!|SankeiBiz
https://www.sankeibiz.jp/business/news/190224/bsd1902240902002-n1.htm
・セブン&アイ・ホールディングスが目指す究極のサービス体験の最終形態とは? その時必要な人材は誰か|キーマンズネット
https://www.keyman.or.jp/kn/articles/1912/06/news069.html
・ローソンの“スゴい戦略” コンビニ業界3位ながら独自路線で成長中|WEZZY
https://wezz-y.com/archives/68193
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