社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
巧妙化する「迷惑メール」の見分け方
最近ではチャットツールやLINEなど、リアルタイムにやりとりができるツールがかなり普及しました。仕事でこういったツールを使う人も多いのではないでしょうか。その一方、メールは今でも情報共有ツールとして広く使われています。まだまだ生活に仕事に欠かせないメールですが、厄介な問題は迷惑メール。どう見分けて、どう対処したらいいのでしょうか。
スパムメールのスパムは缶詰のスパム
比較的被害が大きい迷惑メールは次のように分類できるかと思われます。端末をウイルスに感染させる「ウイルス型メール」、受け取った人を焦らせてお金を騙し取る「架空請求メール」、情報を盗み取るサイトに誘導する「フィッシングメール」の3タイプです。それぞれどういうものなのか、少し詳しくみてから、何に注意すれば良いのか確認しましょう。際限なく送られてくる迷惑メールは別名「スパムメール」もしくは単に「スパム」と言われます。ちなみに由来はまさにあの缶詰。アメリカで「SPAM」を連呼するCMが放送されていたことから、しつこい迷惑メールを「Spamメール」と呼ぶようになったそうです。ウイルス型メール
ウイルス型メールとは多くの場合、添付されたファイルを開くとPCやスマホなどの端末がウイルスに感染するものです。HTMLメールで、開くもしくはプレビューするだけでスマホに感染するウイルスもでているようです。ウイルスに感染すると、遠隔操作される、情報が盗まれる、端末が破壊されたりデータが削除されたりする、などなどさまざまな問題が起きます。またウイルスはメールを送るたびに他人に伝染させてしまいますが、ウイルスの種類によっては、勝手にウイルス付きメールを送ってしまうものもあります。架空請求メール
「サイトの退会処理がされておらず、料金未納状態です。延滞金を払ってください。」といった文言のメールは架空請求メールです。「いついつまでに払わないと法的措置に訴えます」であるとか、「自宅まで回収に伺います」であるといった文言が添えられることもあります。さらに「プロバイダ名」「IPアドレス」「携帯の固体識別番号」といった情報を表示しているものもあります。こういった文言や個人情報を特定したかのような記載には焦りますが、冷静に。ここに挙げた情報から個人が特定されることはありません。フィッシングメール(なりすましメール)
金融機関や大手通販サイトなどになりすましてメールを送り、その企業のサイトそっくりに偽装したサイトに誘導して、個人情報を入力させて盗むのがフィッシング詐欺です。入力させる情報にはログインIDやパスワード、クレジットカード番号といった情報。後日、預金残高が減っていることに気づいて初めて被害に気づくということもあるようです。また最近では、オンラインゲームのID・パスワードが狙われることもあるとのこと。「アドレスをよく確認する」「いつもOSは最新の状態に」
ここまで代表的な迷惑メールの種類を見てきました。見分けるにはまず、どういうものがあるのか知っておくことです。ここまで紹介したものに当てはまるものも多いはず。怪しいと思ったら、まず差出人のアドレスを確認しましょう。実在のメールアドレスと似ていても、よく見ると違う場合があります。よくあるのは「l(エル)」の代わりに「大文字のI」や「数字の1」を使うもの、また「o(オー)」の代わりに「数字の0」を使うものもあるようです。これらは特にgmailやyahooのアドレスに偽装するために使われます。また、ウイルスに感染した人のメールアドレスからそのままウイルスが入ったメールが送られてくることもあります。この場合、見分けるのはやや難しくなります。日頃からOSは最新の状態にしておくことが先決です。また、有料の場合が多いですが、セキュリティアプリを入れておくとより心強いです。「URLにアクセスしない」「指示に従わない」「返信しない」
架空請求メールや詐欺メールの場合は特に、誰宛に送っているか明記されているかどうかもポイントです。迷惑メールの場合、悪意のある相手に知られているのは一般的にメールアドレスのみです。つまり送信者は不特定多数に送っているので、宛先に自分の名前がない場合は注意。また、日本語がおかしい場合も注意しましょう。ウイルスメールとは異なり、これらのメールはこちらから積極的にアクションを起こさない限りは問題になりません。やってはいけないのは、「本文内のURLをクリックする」「メールの指示に従う」「メールに返信する」の3点です。こういったメールは焦らず、無視しましょう。 また、スマホでは各キャリアのサービスによって、迷惑メールを受信拒否する設定が可能な場合もあります。無料のものから有料のものまであるようなので、こういったサービスを利用するのも有効な対策といえるでしょう。<参考サイト>
迷惑メール対策をはじめましょう|迷惑メール相談センター(日本データ通信協会)
https://www.dekyo.or.jp/soudan/contents/taisaku/index.html
スマホにいつも届く迷惑メールをそろそろとめたい!迷惑メールへの対処法|LINE MOBILE
https://mobile.line.me/guide/article/0080.html
危険な「スパムメール」とは?正しい対処法と対策|ICT Digital Column(NTTPCコミュニケーションズ)
https://www.nttpc.co.jp/column/security/spam_mail.html
迷惑メール対策をはじめましょう|迷惑メール相談センター(日本データ通信協会)
https://www.dekyo.or.jp/soudan/contents/taisaku/index.html
スマホにいつも届く迷惑メールをそろそろとめたい!迷惑メールへの対処法|LINE MOBILE
https://mobile.line.me/guide/article/0080.html
危険な「スパムメール」とは?正しい対処法と対策|ICT Digital Column(NTTPCコミュニケーションズ)
https://www.nttpc.co.jp/column/security/spam_mail.html
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
物知りもいいけど知的な教養人も“あり”だと思います。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
人間はどうやって「理解する」のか?『学力喪失』から考える
学力喪失の危機~言語習得と理解の本質(1)数が理解できない子どもたち
たかが「1」、されど「1」――今、数の意味が理解できない子どもがたくさんいるという。そもそも私たちは、「1」という概念を、いつ、どのように理解していったのか。あらためて考え出すと不思議な、言葉という抽象概念の習得プロ...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/10/06
一強独裁=1人独裁の光と影…「強い中国」への動機と限界
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(1)習近平の歴史的特徴とは?
「習近平中国」「習近平時代」における中国内政の特徴を見る上では、それ以前との比較が欠かせない。「中国は、毛沢東により立ち上がり、鄧小平により豊かになり、そして習近平により強くなる」という彼自身の言葉通りの路線が...
収録日:2025/07/01
追加日:2025/09/25
軍政から民政へ、なぜ李登輝はこの難業に成功したのか
クーデターの条件~台湾を事例に考える(4)クーデター後の民政移管とその方策
台湾でのクーデターを想定したとき、重要になるのがその成功後の民政移管である。それは民主主義を標榜する民進党の正統性を保つためであるが、それはいったいどのように果たされうるのか。一度は民主化に成功した李登輝政権時...
収録日:2025/07/23
追加日:2025/10/11
仕事をするのに「年齢」は関係ない…不幸を招く定年型思考
『還暦からの底力』に学ぶ人生100年時代の生き方(1)定年制は要らない
新著『還暦からの底力』のなかには、「人生100年時代」を幸せに送るためのヒントが詰まっている。今回のシリーズでは、その本をもとに考え方の軸を根本から変える秘訣を伺った。その一つが「定年型社会」に対する提言だ。本人が...
収録日:2020/06/30
追加日:2020/08/01
成長を促す「3つの経験」とは?経験学習の基本を学ぶ
経験学習を促すリーダーシップ(1)経験学習の基本
組織のまとめ役として、どのように接すれば部下やメンバーの成長をサポートできるか。多くの人が直面するその課題に対して、「経験学習」に着目したアプローチが有効だと松尾氏はいう。では経験学習とは何か。個人、そして集団...
収録日:2025/06/27
追加日:2025/09/10