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DATE/ 2022.01.05

格安スマホはなぜ安いのか?

 スマホの大手キャリアといえば、日本ではドコモ、au、ソフトバンクの3社。ここに最近参入した楽天が今後、この3社の牙城をどう崩していくのか、楽しみでもあります。大手キャリアは全国に自前で通信網を持ち、手厚いサポートを行っています。その分、料金はそれなりにかかるとも言えます。一方、格安スマホ(格安SIM)をうまく使えば、月々の支払いはかなり安くなるようです。では大手キャリアと格安スマホは何が異なっていて、なぜ格安スマホは安いのでしょうか。

格安スマホ(MVNO)は大手に回線を借りている

 格安スマホが安いのにはもちろん訳があります。格安スマホと一般的に言われている通信事業者は、MVNO=Mobile Virtual Network Operator(仮想移動体通信事業者)です。一方、大手3社はMNO=Mobile Network Operator(移動体通信事業者)。「仮想」とついていることからもわかるように、MVNOは基本的に自前の通信インフラを所有していません。これらを大手3社から借り受けてサービスを行っている会社です。

 通信インフラの建設や維持には莫大な費用がかかります。このことから新規参入は容易ではありません。こうして通信業界はキャリア大手3社がほぼ独占となり、競争がなくなることでスマホの利用料金は高止まりしていました。一方、これでは利用者に不利益が生じるため、総務省が推進したのがMVNO(格安スマホの事業者)です。格安スマホは自前の通信インフラを持たず、大手3社から回線をレンタルして事業を行います。このことで基本的な料金を安く設定できます。こうしたコストカットに加えて、さらにいくつかの点でサービスを簡略化することでさらなる低価格化を実現しています。

窓口が少ない(もしくはウェブのみ)

 大手キャリアは基本的に全国に店舗があり、そこでスマホ本体の購入や通信プランの契約や変更、ならびにサポートや修理対応などのアフターサービスまで受けることができます。しかし、格安スマホの場合、多くはそういった店舗での窓口は限られているか、もしくはありません。もちろんウェブや電話でサポートを受けることはできますが、操作はすべて自分自身で確認する必要があります。この点ではスマホの基本知識をもっていないと、なかなか問題解決はスムーズにいかないかもしれません。また、MNPなどで番号を引き継いだりする際には郵送での手続きとなるので、この間スマホが使えないといった状況も起こるようです。加えて支払いをクレジットカードのみとしているところもあります。

混雑時は回線速度が低下する

 また格安スマホだと回線が混雑しているときには、通信速度が低下する可能性があります。これはその事業者が契約状況に基づいた必要な量だけの通信枠をレンタルしているためです。もちろんある程度余裕をもって借りているとは思われますが、平日の通勤通学ラッシュの時間帯やお昼休みの時間、21時から23時といった家庭での利用ピーク時間帯になると遅くなる、といった報告もあるようです。

 あとはキャリアであれば専用のメールアドレスが付与されたり、独自の決済サービスがあったりしますが、格安スマホには基本的にこういったサービスがないものが一般的です。また、スマホをセット販売しているところもありますが、最新のiPhoneを安く入手できるのは大手キャリアのみかもしれません。もちろん少し前の機種でもいいということであったり、自身でSIMフリー端末を用意したりできれば問題はありません。

 ということで、格安スマホはある程度スマホに詳しく、初歩的な問題は自身で解決できる人、ならびにかつ自宅や職場などでWi-Fi回線を使用できる状態にある人であれば、問題なく使用できると考えていいでしょう。格安スマホをうまく利用できれば、スマホ代を節約することも可能かもしれません。

<参考サイト>
格安スマホとは?格安スマホもこれで安心!|NTT communications
https://www.ntt.com/personal/services/mobile/one/hajimete/smp/04.html
格安SIMはなぜ安いのか。通信は問題なくできる?|LinksMate
https://linksmate.jp/article/sim_low/
格安スマホ(格安SIM)の7つのデメリットとは?解決方法やメリットも解説|UQ mobile オンラインショップ
https://shop.uqmobile.jp/shop/guide/sim02/

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