テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
会員登録 テンミニッツTVとは
社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2022.02.14

正しい「モバイルバッテリー」の処分方法とは

 モバイルバッテリーは、スマホやタブレットなどを頻繁に使う場合、手放せないアイテムになっています。一回の充電で1日持たないような昔の機種をモバイルバッテリーで使い回している場合は、内蔵バッテリーだけでなく、モバイルバッテリーの劣化も激しく、膨張から発火といったリスクを伴います。今回は、このような劣化したモバイルバッテリーの処分方法についてお伝えできればと思います。

モバイルバッテリーの処分の仕方

 モバイルバッテリーは、一定の充電回数を経ると、充電に時間がかかったり、バッテリー容量が減りやすくなります。このような傾向がでたら、早めの買い替えをおすすめします。買い替えた場合、困るのは劣化したモバイルバッテリーの処分方法です。

 基本、モバイルバッテリーは、自然発火のリスクがあるため、そのまま家庭用の不燃ゴミとして捨ててはなりません。ちなみにほとんどの自治体おいて、不燃ゴミとしての回収は不可となっています。

 モバイルバッテリーに内蔵されている電池の種類は一定でなく、まず、説明書や製品に記載されているリサイクルマークで確認しましょう。

・Ni-Cd (ニカド電池)
・Ni-MH (ニッケル水素電池)
・Li-ion (リチウムイオン電池)

 この3点については、指定された家電量販店やホームセンター、スーパーなどに設置された回収ボックスに出して無料で処分できます。(2001年4月から施行された「資源有効利用促進法」に基づいて、回収・リサイクルを行っている団体JBRCのサイトにある「協力店、協力自治体」検索で探すこともできます)

 また、ドコモやソフトバンク、auなど、大手携帯ショップでも回収・リサイクルを受けつけています。

 なお、まだ使える場合、「新品同様」「凹みや傷がない」「人気メーカー製品(パナソニック、ソニーなど)」であれば、リサイクルショップ、フリマアプリなどで買い取ってもらえる可能性もあります。

 リサイクルマークがないモバイルバッテリーは以下の方法で処分しましょう。

・製造メーカーに相談
・家電量販店に相談
・自治体の役所に相談

やってはいけないこと、注意したいこと

 既に述べたことと重なるコトもありますが、次の3点に留意しましょう。

・自治体のゴミ回収に出せない   
 → 発火・爆発の恐れがあるため

・膨張したモバイルバッテリーに穴をあけない   
 → 膨張したバッテリーのガスを抜くために穴をあけたり分解はしない     
   速やかにメーカーに問い合わせるか引取対応可能な家電量販店に持ち込んで処分

・リサイクル回収ボックスにそのまま出さない    
 → 他のバッテリーと接触してショートし、発火する危険性があるので、「モバイルバッテリーのUSBポート」と「microUSBポート」を絶縁ビニールテープで保護

 処分する場合にも、発火や爆発のリスクを回避すべく、安全に処分するよう心がけましょう。

<参考サイト>
・JBRC:『協力店・協力自治体』検索
https://www.jbrc.com/general/recycle_kensaku/
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
より深い大人の教養が身に付く 『テンミニッツTV』 をオススメします。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。 『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

青春期は脳のお試し期間!?社会的ニッチェと信頼の形成へ

青春期は脳のお試し期間!?社会的ニッチェと信頼の形成へ

今どきの若者たちのからだ、心、社会(2)思春期の成長、青春の脳

思春期にからだが急激に成長することを「思春期のスパート」と呼ぶ。先行して大きくなった脳にからだを追いつかせるための戦略である。脳はそれ以上大きくならないが、脳内の配線が変化する。そうした青春期の脳の実態を知るた...
収録日:2024/11/27
追加日:2025/07/12
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長
2

アベノマスク、ワクチン調達の決算は?驚きの会計検査結果

アベノマスク、ワクチン調達の決算は?驚きの会計検査結果

会計検査から見えてくる日本政治の実態(1)コロナ禍の会計検査

日本の財政をくまなく検査し、その収入と支出を把握する会計検査院。日本のメディア報道などでは、予算の決定や補助金などの政策決定については詳しく報じられるが、それがどのように実際に使われたかは、ほとんど言及がない。...
収録日:2025/04/14
追加日:2025/07/11
田中弥生
東京大学客員教授
3

正岡子規と高浜虚子の論争、その軍配と江藤淳暦年のテーマ

正岡子規と高浜虚子の論争、その軍配と江藤淳暦年のテーマ

AI時代に甦る文芸評論~江藤淳と加藤典洋(3)正岡子規と高浜虚子の「リアリズム」

正岡子規の死後、高浜虚子が回想で述べた師・子規との論争。そこに「リアリズムとは何か」のヒントが隠されていると江藤淳氏は言う。子規と虚子、それぞれの「リアル」とは何か、そしてどちらが本当の「リアル」なのか。近代小...
収録日:2025/04/10
追加日:2025/07/09
與那覇潤
評論家
4

AI時代の「真のリアル」は文芸評論の練達の手法にあり!

AI時代の「真のリアル」は文芸評論の練達の手法にあり!

編集部ラジオ2025(14)なぜAI時代に文芸評論が甦るのか

どんどんと進む社会のAI化。この大激流のなかで、人間の仕事や暮らしの姿もどんどん変わっていっています。では、AI時代に「人間がやるべきこと」とはいったい、何なのでしょうか? さらにAIが、驚くほど便利に何でも教えてく...
収録日:2025/05/28
追加日:2025/07/10
テンミニッツTV編集部
教養動画メディア
5

マネへの強烈なライバル意識…セザンヌ作品にみる現代性

マネへの強烈なライバル意識…セザンヌ作品にみる現代性

作風と評論からみた印象派の画期性と発展(1)セザンヌの個性と現代性

印象派の最長老として多くの画家に影響を与えたピサロ。その影響を多分に受けてきた画家の中でも最大の1人がセザンヌだが、その才覚は第1回の印象派展から発揮されていた。画面構成や現代性による解釈から、セザンヌ作品の特徴...
収録日:2023/12/28
追加日:2025/07/10
安井裕雄
三菱一号館美術館 上席学芸員