テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
ログイン 会員登録 テンミニッツTVとは
社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2022.05.22

トイレの「こもりスマホ」は危険!意外なリスク

 肌身離さずにスマホを持ち歩くのが当たり前になり、トイレにまでスマホを持ち込む人は少なくない昨今。仕事や家事の合間に、スマホでSNSをチェックしたり、ちょっとゲームをやったりと、ちょっとした休憩時間に充てている人もいるかもしれません。しかし、ついつい熱中して「こもりスマホ」になってしまうことも。衛生面や健康面、そして周囲にも迷惑をかけてしまう恐れがあるのです。今回はそんな「こもりスマホ」に潜むさまざまな問題について紹介しましょう。

「こもりスマホ」が引き起こす問題

・問題1:他の人への迷惑行為になってしまう

 駅やお店のトイレに行ったら個室が埋まっているのに、音もしないし出てくる気配もない…なんて経験はありませんか? そんなときに「もしかしたら中でスマホいじってるんじゃ…」と思うこともありますよね。特に混雑する商業施設や駅では、個室にこもっている本人は行列に気付かないなんてことも。駅やお店のトイレは譲り合って使うものですが、ついついスマホに没頭してしまうだけで迷惑行為になってしまうことがあります。
 
・問題2:ばい菌の付着や、感染源になることも

 トイレ内はさまざまなばい菌や雑菌が蔓延しているため、それらがスマホに付着してしまうことも問題です。スマホは普段から触る機会が多いため皮脂や汚れによって雑菌が繁殖しやすいため「便座よりも汚い」といわれることもあります。トイレ内に持ち込むことで、さらに多くのばい菌や雑菌が付着してしまうことがありますし、トイレで付着したウイルスで感染症にかかる可能性もゼロではないので、それだけのリスクがあると知っておく必要があります。

・問題3:長時間こもっていると痔になるリスクも

 椅子に座っている時と違い、便座に座っている体勢は肛門が座面よりも下の位置になるため無意識にいきんだ状態になっています。この状態が長く続くとおしりに負担がかかり、痔の原因となることがあります。便座に座る時間は1回5分程度に留めるのが良いとのことですが、スマホをいじっているとあっという間に過ぎてしまいます。健康に影響を与えないためにもトイレの時間には気をつけるのが良いでしょう。

トイレへの持ち込みがもたらす問題は他にも

 こうした周囲への迷惑や衛生面、健康面の他にも、スマホをトイレに持ち込むことで「スマホをトイレに置き忘れてしまった」「スマホをトイレに落としてしまった」という問題が起こることも珍しくありません。個人情報が詰まっているだけでなく、決済などさまざまサービスで利用しているスマホをなくしてしまう、壊してしまうと仕事や生活に支障が出てくることもありますよね。

 ちなみに、トイレにスマホを落としたときには、水を流す前であれば早急に水中から拾い上げることが大切です。防水機能がついていても、落とした衝撃で性能が落ちてることもあるので、何はともあれ急いで水中から取り出すようにしましょう。もし水を流してから気付いた場合にはビニール手袋などをつけて手探りで探す必要があります。ラバーカップなどの道具を使うとスマホがさらに奥にいってしまう可能性があるので、使わない方が良いでしょう。

 水中から救出したら、電源をOFFにする、水気をふきとり乾燥させる、電源をONにしてバックアップをとる、消毒する、という流れで対処しましょう。ちなみに水気をとるために本体を振ったり、乾かすためにドライヤーを使うことは故障につながるため、絶対にやらないようにしてください。

 スマホをトイレに持ち込むことには、これだけのデメリットがあるということを意識することはあまりなかったかもしれません。もしトイレへの持ち込みが習慣となっている方は、その習慣を見直す機会にしてみると良いでしょう。

<参考サイト>
・肛門科医が警告「スマホを見ながらトイレでゆっくりする人は痔になりやすい」 椅子に座っているのとはわけが違う #プレジデントオンライン
https://president.jp/articles/-/49466
・スマホはトイレの便座より汚い?! | 高橋練染株式会社
https://www.takaren.co.jp/column/smartphone.html
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
自分を豊かにする“教養の自己投資”始めてみませんか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,300本以上。 『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

国家は助けてくれない…「三田会」誕生への大きな経験

国家は助けてくれない…「三田会」誕生への大きな経験

独立と在野を支える中間団体(6)慶應義塾大学「三田会」の起源

中間集団として象徴的な存在である慶應義塾大学「三田会」について考える今回。三田会は単に同窓会組織として存在しているわけではなく、「公」に頼れない場合に重要な役割を果たすものだった。その三田会の起源について解説す...
収録日:2024/06/08
追加日:2024/11/22
片山杜秀
慶應義塾大学法学部教授
2

日本の根源はダイナミックでエネルギッシュな縄文文化

日本の根源はダイナミックでエネルギッシュな縄文文化

日本文化を学び直す(1)忘れてはいけない縄文文化

大転換期の真っ只中にいるわれわれにとって、日本の特性を強みとして生かしていくために忘れてはいけないことが二つある。一つは日本が森林山岳海洋島国国家であるというその地理的特性。もう一つは、日本文化の根源としての縄...
収録日:2020/02/05
追加日:2020/09/16
田口佳史
東洋思想研究家
3

謎多き紫式部の半生…教養深い「女房」の役割とその実像

謎多き紫式部の半生…教養深い「女房」の役割とその実像

日本語と英語で味わう『源氏物語』(1)紫式部の人物像と女房文学

日本を代表する古典文学『源氏物語』と、その著者である紫式部は、NHKの大河ドラマ『光る君へ』の放映をきっかけに注目が集まっている。紫式部の名前は誰もが知っているが、実はその半生や人となりには謎が多い。いったいどのよ...
収録日:2024/02/18
追加日:2024/10/14
4

次の時代は絶対にアメリカだ…私費で渡米した原敬の真骨頂

次の時代は絶対にアメリカだ…私費で渡米した原敬の真骨頂

今求められるリーダー像とは(3)原敬と松下幸之助…成功の要点

猛獣型リーダーの典型として、ジェネラリスト原敬を忘れてはならない。ジャーナリスト、官僚、実業家、政治家として、いずれも目覚ましい実績を上げた彼の人生は「賊軍」出身というレッテルから始まった。世界を見る目を養い、...
収録日:2024/09/26
追加日:2024/11/20
神藏孝之
公益財団法人松下幸之助記念志財団 理事
5

国の借金は誰が払う?人口減少による社会保障負担増の問題

国の借金は誰が払う?人口減少による社会保障負担増の問題

教養としての「人口減少問題と社会保障」(4)増え続ける社会保障負担

人口減少が社会にどのような影響を与えるのか。それは政府支出、特に社会保障給付費の増加という形で現れる。ではどれくらい増えているのか。日本の一般会計の収支の推移、社会保障費の推移、一生のうちに人間一人がどれほど行...
収録日:2024/07/13
追加日:2024/11/19
森田朗
一般社団法人 次世代基盤政策研究所(NFI)所長・代表理事