社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
スマホが「低速充電」になる理由は?
いつもと同じようにスマホを充電しているのに、なぜか満充電になるまで時間がかかる「低速充電」になってしまったことはありませんか?家を出るときまでに充電がされてなくて困った、という経験をお持ちの方もいるでしょう。なぜ低速充電になってしまうのか、その理由を調べてみました。
充電するときにACアダプターではなくパソコンや車のUSBポートを使用することも低速充電の理由のひとつ。いずれも通常のACアダプターを使用するよりも供給電力が少ないことが原因だといえます。外出先で充電するときにはモバイルバッテリーを活用した方が早く充電することができるでしょう。
それが、スマホの熱暴走です。長時間の動画視聴やゲームなどでスマホが熱くなることがありますよね。この状態の充電は、スマホをさらに過熱させてしまうため、デバイス自体がセーフティ機能を働かせて低速充電、あるいは充電させないようにしていることがあるのです。同じ理由で、充電しながらの動画視聴やゲームも、スマホが熱を持ち始めると低速充電に切り替わることがあります。
この場合は「スマホの問題」ではなく「使い方の問題」になりますが、熱暴走は最悪の場合発火にもつながるので、スマホが熱くなった場合には充電はせずにしばらくスマホを休ませ、熱が収まってから充電させるようにしましょう。
iPhoneでも、80%まで充電が進んで以降は低速充電になることがあります。これはiOS13以降に実装された「バッテリー充電の最適化」によるもの。バッテリーへの負荷を抑えるため、iPhoneがスマホの使用状況を学習して80%までは急速充電、それ以降は使用開始時間に100%になるように低速充電する設定になります。100%まで急いで充電したい場合にはこの設定を解除することで急速充電することもできますが、バッテリーへの負荷を考えて基本的には設定したままにしておくのが良いでしょう。
いかがでしたか? 最近では高速充電が主流になっているため、低速充電という言葉がネガティブに捉えられてしまうかもしれません。充電環境など外的な原因であれば改善することができますが、スマホの使い方によってはバッテリーに負荷をかけてしまっていることもあります。充電環境だけでなく使い方も、ぜひ見直してみてはいかがでしょうか。
充電する環境の問題
理由のひとつとして、使用するACアダプターやケーブルが原因の可能性があります。最近のスマホに付属しているACアダプターやケーブルは急速充電に対応しているため、急速充電に対応していないACアダプターを使うと、低速充電になってしまうことがあります。また、純正品ではなく安価なケーブルを使っていると、十分な電力が供給できずに充電に時間がかかることも。同じような理由でUSB変換器を使っている場合も最大出力数が足りずに、低速充電になってしまうことがあります。充電するときにACアダプターではなくパソコンや車のUSBポートを使用することも低速充電の理由のひとつ。いずれも通常のACアダプターを使用するよりも供給電力が少ないことが原因だといえます。外出先で充電するときにはモバイルバッテリーを活用した方が早く充電することができるでしょう。
スマホ自体の問題
充電環境が整っていても低速充電になる場合には、スマホ自体に問題がある可能性も考えられます。使用年数が長かったり、バッテリーの最大容量が低くなっているなどのバッテリーの劣化が原因であれば永続的な問題になりますが、デバイスが判断して低速充電に切り替える一時的な問題が原因になっていることもあります。それが、スマホの熱暴走です。長時間の動画視聴やゲームなどでスマホが熱くなることがありますよね。この状態の充電は、スマホをさらに過熱させてしまうため、デバイス自体がセーフティ機能を働かせて低速充電、あるいは充電させないようにしていることがあるのです。同じ理由で、充電しながらの動画視聴やゲームも、スマホが熱を持ち始めると低速充電に切り替わることがあります。
この場合は「スマホの問題」ではなく「使い方の問題」になりますが、熱暴走は最悪の場合発火にもつながるので、スマホが熱くなった場合には充電はせずにしばらくスマホを休ませ、熱が収まってから充電させるようにしましょう。
設定の問題
Androidでは、上記のような心当たりがないのに充電中の画面が「低速充電中」となってしまうこともあります。その場合、何らかのエラーが起こっていることが考えられるので、設定から「バッテリーセーバー」のON/OFFを切り替えてみる、WiFiの接続を切ってみる、アプリを終了させてみるなどの対応をとってみてください。解消されない場合にはスマホの再起動をすることで解決できることもあります。iPhoneでも、80%まで充電が進んで以降は低速充電になることがあります。これはiOS13以降に実装された「バッテリー充電の最適化」によるもの。バッテリーへの負荷を抑えるため、iPhoneがスマホの使用状況を学習して80%までは急速充電、それ以降は使用開始時間に100%になるように低速充電する設定になります。100%まで急いで充電したい場合にはこの設定を解除することで急速充電することもできますが、バッテリーへの負荷を考えて基本的には設定したままにしておくのが良いでしょう。
いかがでしたか? 最近では高速充電が主流になっているため、低速充電という言葉がネガティブに捉えられてしまうかもしれません。充電環境など外的な原因であれば改善することができますが、スマホの使い方によってはバッテリーに負荷をかけてしまっていることもあります。充電環境だけでなく使い方も、ぜひ見直してみてはいかがでしょうか。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
雑学から一段上の「大人の教養」はいかがですか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
日本企業が世界のビジネスに乗り遅れた要因はオウンゴール
内側から見たアメリカと日本(6)日本企業の敗因は二つのオウンゴール
日本企業が世界のビジネスに乗り遅れた主な要因として、二つのオウンゴールを挙げる島田氏。その一つとして台湾のモリス・チャン氏によるTSMC立ち上げの話を取り上げるが、日本はその動きに興味を示さず、かつて世界を席巻して...
収録日:2025/09/02
追加日:2025/11/25
日本は素晴らしい歴史史料の宝庫…よい史料の見つけ方とは
歴史の探り方、活かし方(1)歴史小説と史料探索の基本
「歴史を探索していく」とは、どういうことなのだろうか。また、「歴史を活かしていく」とはどういうことなのだろうか。歴史作家の中村彰彦氏に、歴史を探り、活かしていく方法論を、具体的に教えてもらう本講義。第一話は、歴...
収録日:2025/04/26
追加日:2025/11/14
雄大で雄渾な生命の全体像…その中で点滅する個々の生命
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(5)『秘蔵宝鑰』が示す非二元論的世界
全ては光だと説く空海が、なぜその著書『秘蔵宝鑰』で、「死に死に死に死んで死の終りに冥(くら)し」と書いたのか。『秘蔵宝鑰』については、以前のテンミニッツ・アカデミー講義でも解説したが、そこから半年かけてこの書を...
収録日:2025/03/03
追加日:2025/11/26
習近平への権力集中…習近平思想と中国の夢と強国強軍
習近平―その政治の「核心」とは何か?(1)習近平政権の特徴
国際社会における中国の動きに注目が集まっている。新冷戦ともいわれる米中摩擦が激化する中、2021年7月に中国共産党は創立100周年を迎えた。毛沢東以来、初めて「思想」という言葉を党規約に盛り込んだ習近平。彼が唱える「中...
収録日:2021/07/07
追加日:2021/09/07
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」という現象は起こるのか。対人コミュニケーションにおいて誰もが経験する理解や認識の行き違いだが、私たちは同じ言語を使っているのになぜすれ違うのか。この謎について、ベストセラー『「何...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/11/02


