社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
お酒を飲める人が「あえて飲まない」理由とは
若者の飲酒離れが進み、成人ひとりあたりのアルコール消費量は年々減少傾向にあるのは多くの人が知る事実でもあります。お酒を飲む人が減ったことに相まって、コロナの影響も相まって飲み会自体が減ったことで、その風潮に拍車をかけていることは疑う余地もないでしょう。
しかし、最近ではお酒は飲めるけど、あえて飲まない選択をしている人が増えていることをご存じでしょうか? お酒を飲まないライフスタイルを選ぶソバーキュリアスというライフスタイルが注目を浴びているのです。
厚生労働省の調査によると、飲酒習慣がある(1合以上の飲酒を週3日以上行う)人は1999年と2019年で比べてみると、20代、30代は男女ともに低下していて若者のお酒離れが顕著であることがうかがえます。その中で、お酒は飲めるけどあえて飲まないと答える人の割合は若い世代ほど多く、20代では男女とも約27%を占めるとのこと。つまり、この時点で20代の3割程度にはソバーキュリアスの考え方が広まってきていると言い換えることもできるのです。
しかし、お酒は時として健康に悪影響をもたらしますし、飲み過ぎた時には余計な対人トラブルを引き起こすこともあります。さらに、飲み会に参加すればそれなりの金額がかかってしまいますし、飲み過ぎてしまえば、翌日の二日酔いで貴重な時間も消費してしまうことにも。お酒を飲まなければ避けられるこうしたデメリットと距離を置けること、それはお酒を飲まない選択をする大きなメリットということができるでしょう。
とはいえ、ソバーキュリアスの人は禁酒や断酒のような意味合いでお酒と距離をとるわけではありませんので、人によっては嗜む程度にお酒を飲む人もいます。その世情を反映するように、最近ではノンアルコールカクテルやアルコール度数を抑えた微アルコールテイストのお酒も次々と登場しています。ソバーキュリアスの人は自分がお酒と適切な距離をとって楽しむことで、人生を豊かにするツールとして捉えていると考えられます。
しかし、最近ではお酒は飲めるけど、あえて飲まない選択をしている人が増えていることをご存じでしょうか? お酒を飲まないライフスタイルを選ぶソバーキュリアスというライフスタイルが注目を浴びているのです。
ソバーキュリアスとは?
2019年頃の欧米で生まれた概念で、お酒を飲まずにシラフでいることを楽しむライフスタイルを指します。ルビー・ウォリントンによって2018年(日本では2021年)に出版された『飲まない生き方 ソバーキュリアス』という本が注目を浴び、いま日本でも話題になっています。厚生労働省の調査によると、飲酒習慣がある(1合以上の飲酒を週3日以上行う)人は1999年と2019年で比べてみると、20代、30代は男女ともに低下していて若者のお酒離れが顕著であることがうかがえます。その中で、お酒は飲めるけどあえて飲まないと答える人の割合は若い世代ほど多く、20代では男女とも約27%を占めるとのこと。つまり、この時点で20代の3割程度にはソバーキュリアスの考え方が広まってきていると言い換えることもできるのです。
あえてお酒を飲まない理由は?
お酒が好きな人からすれば「なんで飲めるのに飲まない選択をするのか?」と思うかもしれません。お酒を飲むと気分が楽しくなってコミュニケーションも円滑になるなどメリットを感じる人もいるでしょう。しかし、お酒は時として健康に悪影響をもたらしますし、飲み過ぎた時には余計な対人トラブルを引き起こすこともあります。さらに、飲み会に参加すればそれなりの金額がかかってしまいますし、飲み過ぎてしまえば、翌日の二日酔いで貴重な時間も消費してしまうことにも。お酒を飲まなければ避けられるこうしたデメリットと距離を置けること、それはお酒を飲まない選択をする大きなメリットということができるでしょう。
とはいえ、ソバーキュリアスの人は禁酒や断酒のような意味合いでお酒と距離をとるわけではありませんので、人によっては嗜む程度にお酒を飲む人もいます。その世情を反映するように、最近ではノンアルコールカクテルやアルコール度数を抑えた微アルコールテイストのお酒も次々と登場しています。ソバーキュリアスの人は自分がお酒と適切な距離をとって楽しむことで、人生を豊かにするツールとして捉えていると考えられます。
誰もが食事を楽しめるように
いかがですか? ソバーキュリアスの考え方が新しいと感じる方もいるかもしれませんが、すでに20~30代には浸透しつつある考え方ではないかと感じました。飲食店でもノンアルコールカクテルのメニューを用意している店も多く、お酒を飲む人、飲まない人どちらも楽しめる環境は作られつつあるでしょう。それぞれがアルコールの楽しみ方を選べる、新しい形が浸透していけばいいなと思っています。~最後までコラムを読んでくれた方へ~
より深い大人の教養が身に付く 『テンミニッツTV』 をオススメします。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
日本でも中国でもない…ラストベルトをつくった張本人は?
内側から見たアメリカと日本(1)ラストベルトをつくったのは誰か
アメリカは一体どうなってしまったのか。今後どうなるのか。重要な同盟国として緊密な関係を結んできた日本にとって、避けては通れない問題である。このシリーズ講義では、ほぼ1世紀にわたるアメリカ近現代史の中で大きな結節点...
収録日:2025/09/02
追加日:2025/11/10
近代医学はもはや賞味期限…日本が担うべき新しい医療へ
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(3)医療の大転換と日本の可能性
ますます進む高齢化社会において医療を根本的に転換する必要があると言う長谷川氏。高齢者を支援する医療はもちろん、悪い箇所を見つけて除去・修理する近代医学から統合医療への転換が求められる中、今後世界の医学をリードす...
収録日:2025/03/03
追加日:2025/11/19
知ってるつもり、過大評価…バイアス解決の鍵は「謙虚さ」
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(3)認知バイアスとの正しい向き合い方
人間がこの世界を生きていく上で、バイアスは避けられない。しかし、そこに居直って自分を過大評価してしまうと、それは傲慢になる。よって、どんな仕事においてももっとも大切なことは「謙虚さ」だと言う今井氏。ただそれは、...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/11/16
「宇宙の階層構造」誕生の謎に迫るのが宇宙物理学のテーマ
「宇宙の創生」の仕組みと宇宙物理学の歴史(1)宇宙の階層構造
宇宙とは何かを考えるうえで中国の古典である『荘子』・『淮南子(えなんじ)』に由来する「宇宙」という言葉が意味から考えてみたい。続いて、地球から始まり、太陽系、天の川銀河(銀河系)、局所銀河群、超銀河団、そして大...
収録日:2020/08/25
追加日:2020/12/13
宇宙の理法――松下幸之助からの命題が50年後に解けた理由
徳と仏教の人生論(1)経営者の条件と50年間悩み続けた命題
半世紀ほど前、松下幸之助に経営者の条件について尋ねた田口氏は、「運と徳」、そして「人間の把握」と「宇宙の理法」という命題を受けた。その後50年間、その本質を東洋思想の観点から探究し続けてきた。その中で後藤新平の思...
収録日:2025/05/21
追加日:2025/10/24


