松下幸之助の人づくり≪1≫真のリーダーとは
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
物事の実相を見つめる心を養うことが成功の法則
松下幸之助の人づくり≪1≫真のリーダーとは(3)とらわれない心になれば白は白に見える―素直
松下幸之助(パナソニック(旧松下電器産業)グループ創業者)
経営の神様・松下幸之助の成功を支えたものは、「素直な心」だったという。しかし、ここで言う「素直な心」とは、いわゆる「おとなしく従順で、人のいうことをよく聞いて、言われた通りに動く」という意味ではない。素直な心になれば、一体何が見えてくるのか。幸之助が身をもって感じた成功の法則に迫る。(第1章3話目)
時間:11分06秒
収録日:2015年6月17日
追加日:2015年11月16日
カテゴリー:
≪全文≫

●「素直の初段」になるには30年かかる


 素直な人は、人の言うことを素直に聞いて頭に入れる。ということで、素直な心になりましょうと。素直な心は、あなたを強く、正しく、聡明にする。これがPHP運動の一つの題目になっている。

 素直な心は、あなたを強く、正しく、聡明にします。聡明ということは賢いということ。聡明の極致は、神の知恵。だから、素直な心を持ってものを見て、素直な心を持ってものに接していけば、ものの実相が分かる。本当の姿が分かる。とらわれない心になってものを見れば、白いものは白いと見える。青いものは青く見える。けれども、とらわれた心で見ると、白いものも黒く見える。黒いものも白く見えたりして間違う。それで、虚心坦懐に、ものの実相を見るという心を養わないといけない。その実相を見るときには、とらわれてはいけない。とらわれない心にならないといけない。とらわれない心になったら、ものの実相が分かる。そうすると、白いものは白いものに見える。青いものは青く見える。本当の姿が分かる。一番最高の知恵というもの。

 素直な心になることは非常に大事だけれども、そう簡単になれない。すぐに素直な心になるということは、とてもできない。それで、こういうことを考えた。素直な心になるということを心に念ずる。朝起きたら、仏壇のあるところなら仏壇、神棚のあるところなら神棚の前で、今日一日素直な心で無事にいさせてください、こういうことを心に念ずる。

 それを30年続けて、そしたら大体、大きな間違いなく、素直な心でものが見える。それが素直の初段。素直な心の初段になるには30年かかる。というのは、碁を知らない人が初段になるのは、いい先生について特別に勉強するのなら別だけど、普通は1万回、碁を打ったら、上手下手はあるけども、大体初段になれるという見方がある。

 それで僕は、自分は素直な心の初段になるには、要はそれだけかかるということでやり始めた。それで今、もう35年になるから、まあ、ようやく初段になったところ。だから、諸君よりも素直にものが見える。これはいけない、こういう考え方はいけない、こうした方がいいということは、パッと分かる。初段の程度ぐらいは分かる。


●過去60年間、身をもって感じた成功の法則


 その時に 今日の松下電器があろうとは夢にも思いませんでした。

 ところが、それ...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
デジタル全体主義を哲学的に考える(1)デジタル全体主義とは何か
20世紀型の全体主義とは違う現代の「デジタル全体主義」
中島隆博
墨子に学ぶ「防衛」の神髄(1)非攻と兼愛
『墨子』に記された「優れた国家防衛のためのヒント」
田口佳史
日本人が知らないアメリカ政治のしくみ(1)アメリカの大統領権限
権限の少ないアメリカ大統領は政治をどう動かしているのか
曽根泰教
クーデターの条件~台湾を事例に考える(1)クーデターとは何か
台湾でクーデターは起きるのか?想定シナリオとその可能性
上杉勇司
グローバル環境の変化と日本の課題(1)世界の貿易・投資の構造変化
トランプ大統領を止められるのは?グローバル環境の現在地
石黒憲彦
外交とは何か~不戦不敗の要諦を問う(1)著書『外交とは何か』に込めた思い
外交とは何か…いかに軍事・内政と連動し国益を最大化するか
小原雅博

人気の講義ランキングTOP10
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(5)『秘蔵宝鑰』が示す非二元論的世界
雄大で雄渾な生命の全体像…その中で点滅する個々の生命
鎌田東二
内側から見たアメリカと日本(6)日本企業の敗因は二つのオウンゴール
日本企業が世界のビジネスに乗り遅れた要因はオウンゴール
島田晴雄
歴史の探り方、活かし方(1)歴史小説と史料探索の基本
日本は素晴らしい歴史史料の宝庫…よい史料の見つけ方とは
中村彰彦
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
熟睡できる環境・習慣とは(1)熟睡のための条件と認知行動療法
熟睡のために――認知行動療法とポジティブ・ルーティーン
西野精治
習近平―その政治の「核心」とは何か?(1)習近平政権の特徴
習近平への権力集中…習近平思想と中国の夢と強国強軍
小原雅博
古代中国の「日常史」(1)日常史研究とは何か
『古代中国の24時間』英雄だけでなく無名の民に注目!
柿沼陽平
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(7)不動産暴落と企業倒産の内実
不動産暴落、大企業倒産危機…中国経済の苦境の実態とは?
垂秀夫
編集部ラジオ2025(29)歴史作家の舞台裏を学べる
歴史作家・中村彰彦先生に学ぶ歴史の探り方、活かし方
テンミニッツ・アカデミー編集部
学力喪失の危機~言語習得と理解の本質(1)数が理解できない子どもたち
なぜ算数が苦手な子どもが多いのか?学力喪失の真相に迫る
今井むつみ