人間力をつけるために
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見返りを求めて、人を応援してはいけない
人間力をつけるために(4)「ギブ&ギブ&ギブ」の精神
浜口直太(国際経営コンサルタント)
人間力をつけるための四つ目のポイントは「ギブ&ギブ&ギブ」の精神だと、経営コンサルタントの浜口直太氏は語る。それは人の相談に乗り励ましていくということで、お金も名誉も地位も何もなくてもできることだと浜口氏は言う。(全10話中第4話)
時間:8分29秒
収録日:2018年3月19日
追加日:2018年5月26日
カテゴリー:
≪全文≫

●ギブ&ギブ&ギブの精神が人間力をつける


 皆さん、こんにちは。今回は、ギブ&ギブ&ギブの精神が大事、というお話をします。

 これは、ギブ&テイクという言葉からもじったもので、ギブ&ギブという言葉はいろいろな人が使っています。そこにもう一つ、私はギブを付け加えました。これは何の変哲もない言葉だと思いますが、自分自身の体験から出てきた言葉です。それは、ギブ&ギブ&ギブの精神が、人間力をつけていく上で本当に大事だと思っているからです。


●かつてはどこまでいってもテイクの精神だった


 この精神は、ビジネスの世界において特に大事だと思います。前にお話ししたように、私は小さい時から暗記力や理解力が悪く、頑張っても結果が出なかったので、非常に不幸であると考え、自分の存在価値を自分で否定した時代もありました。その時、何が問題だったのかと、振り返ることがあります。

 私はアメリカでホームレス、ジョブレスな状態になった時がありました。アメリカに観光ビザで渡って、アメリカの大学院を受けたものの全て落ちてしまいました。その時、ステファニー・テンジーさんというドイツ系のアメリカ人の方にご指摘をいただいたことがあります。私は当時、お金や名誉、地位や権力を手に入れることが、世の中での成功には必要だと考えて、そうなるような言動を行っていました。そこでテンジーさんから、そのような考え方をしているから「あなたは失敗するのだ。成功できないのだ」という厳しいご指摘をいただきました。

 その時、テンジーさんがいわれたのがギブ&ギブの精神です。これはつまり、世のため人のために生きる、人を応援して生きる、励まして生きるという発想あるいは生き様です。その当時の自分は、テイク&テイク&テイクといった、どこまでいってもテイクの精神になっていました。なぜならば、自分は能力がなくて不幸であるから、その分、能力のある人や幸せな人が自分を応援するのが当たり前であると思っていたからです。


●苦しんでいる人を励まそうとすることは、人間の本質的欲求である


 しかし、そういう考えをしているから、自分がどんどん不幸で惨めになり、失敗していく。そのことに当時は気付いていませんでしたが、テンジーさんから指摘を受けて、ようやく気付くことができました。それからは、人の相談に乗ることにしました。ですが相談に乗れる状...

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