●自分以外は皆「師」だと思うことで、学び続けて結果を出せる
皆さん、こんにちは。8回目の今回は、「自分以外は皆『師』と考えよう」ということを、お伝えします。
私は、頭も悪く勉強もできなかったですし、今でも、暗記力や理解力がないことを実感させられます。これは松下幸之助さんもおっしゃっていたことですが、結果を出すためには、自分よりも能力のある人と一緒に何かをやることが大事です。そしてそのためには特に、自分以外は皆「師」だと思うことが大事だと、松下さんはおっしゃっていました。
言ってみれば、実力をアップし続ける人というのは、学び続けることのできる方であると思います。そして、学び続けることのできる人はやはり、人から学ぶことができる人だと思います。成長し続けられる人は、イコール、学び続けられる人です。成長意欲がなければ、学ぶことはできません。
●偉大な師から一生懸命学ばなければ、成長は止まってしまう
残念ながら、学生時代に非常に優秀だった人であっても、社会に出て成長が止まってしまうこともあります。特に優秀な一流大学といわれるところの出身の方々に、そういう方が多いと思います。それは、勉強ができることを、社会においてもできることであると、勘違いしてしまっているからです。
社会に出たら、学ばないといけないことが山ほどあります。特に、今回の一連の話のテーマである人間力をつけるという意味では、世の中で一番大事なことは人間関係だと思います。その人間関係に関わる力をつけることなくして、成長はないと思います。
社会において成長し続けるためには、本物の師を持つことが、私は大事だと思います。誰を師にするかで、自分の人生は本当に変わってしまいます。ですから、偉大な師を持つことによって、一生懸命に学び、できるだけその方をまねていくということが、非常に大事です。それが成長のポイントになっていきます。
ちなみに私は、本当の師弟関係というものは、師が弟子を自分以上にすることだと思います。私が特に尊敬する松下幸之助さんは、そういう思いを持って、弟子といいますか、部下を育ててきました。
●自分とは違う人生を送る他者は皆、謙虚に学ぶべき相手である
本題に戻りますと、自分以外は皆「師」と考えることには、相手の年齢、経験、知識、性別、国、宗教、こういったものは全く関係...