創造的な場を支える仕組みを研究する
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
柔軟で新しい議論の方法「アンカンファレンス」
創造的な場を支える仕組みを研究する(4)新たな会議形式
江渡浩一郎(産業技術総合研究所 主任研究員/デジタルハリウッド大学大学院 特任教授)
ニコニコ学会βは2016年に解散されたが、サマーキャンプはなお継続している。そこでは、「アンカンファレンス」という新たな議論の形式が採用されている。メディアアーティストで国立研究開発法人産業技術総合研究所知能システム研究部門主任研究員の江渡浩一郎氏がその具体的内容を紹介する。(全10話中第4話)
時間:12分24秒
収録日:2018年4月19日
追加日:2018年11月7日
≪全文≫

●「ニコニコ学会β交流協会」を立ち上げ、サマーキャンプを継続


 ここで紹介したいのがサマーキャンプです。ニコニコ学会βでは2011年から2016年まで5年間活動してきました。大規模なシンポジウムという形で表に出る活動をし続けてきたのがこの5年間ということです。その後、2016年に組織を解散したのですが、「交流の場だけは残してほしい」という声があり、「ニコニコ学会β交流協会」という場を立ち上げました。そこで培った人のつながりを維持するため、毎年サマーキャンプだけは実施するようにしています。

 サマーキャンプは2012年から毎年続けて行っているのですが、場所は主につくばです。100人弱の人が集まり、科学の未来について自分が思っていることなど、さまざまなことを発表する場になっています。


●新しい議論方法、アンカンファレンス


 そこでは、「アンカンファレンス」という方式を使って議論の場を作っていますが、これがなかなか工夫されています。皆さんに知っていただきたいので、ここで細かく説明したいと思います。

 まず、アンカンファレンスについて簡単に説明します。あらかじめタイムテーブルを決めないで、空白の状態のタイムテーブルを作っておく。当日の朝、集まった時点で、参加者の発案によりそのタイムテーブルを埋め、その後、そのタイムテーブルに従って議論する。こうした方法だと要約することができます。

 こうすることによって、さまざまな人のアイデアが集まった形でタイムテーブルが出来上がるので、自分たちがどのようなことを議論したいかがそのタイムテーブルに反映されやすいのです。そうすることで、自分の興味に従ったタイムテーブルができるので、とても議論に参加しやすいし、モチベーションの高い議論ができます。そのことによって、おのおののセッションはとても時間は短いのですが、とても濃密な議論を行うことができ、高速に話が弾んでいくという場ができるのです。

 実際にその方法論として、具体的にどのように方法で進めているかを説明します。

 アンカンファレンスを説明するときによく比喩として出す話があります。例えば、シンポジウムやカンファレンスで集まって誰かと話をしていたとき、その話がとても...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
オリエント 東西の戦略史と現代経営論に学ぶ(1)ビジネスのヒントは歴史にあり
『失敗の本質』、中国古典…ビジネスのヒントを歴史に学ぶ
三谷宏治
会社人生「50代の壁」(1)“9の坂”とまさかの坂
サラリーマン人生「50代の壁」を乗り越える生き方
江上剛
プロティアン~最先端の自律的キャリア形成(1)変幻自在のキャリア論
なぜ第二の人生のためにキャリアの棚卸しが必要か~組織から自律へ
田中研之輔
野獣の経営、家畜の経営(1)経営センスが育つ土壌
ファーストリテイリングで経営者が育つ理由
楠木建
本質から考えるコンプライアンスと内部統制(1)「法令遵守」でリスクは管理できない
「コンプライアンス=法令遵守」ではない…実例が示す本質
國廣正
人生100年時代の「ライフシフト概論」(1)人生100年時代のインパクト
80歳まで現役でいるために大切なこと…人生100年時代の発想法
徳岡晃一郎

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(2)「時代の大転換期の選挙」特集を解説!
「大転換期の選挙」の前に見ておきたい名講義を一挙紹介
テンミニッツ・アカデミー編集部
これからの社会・経済の構造変化(1)民主主義と意思決定スピード
フラット化…日本のヒエラルキーや無謬性の原則は遅すぎる
柳川範之
ポスト国連と憲法9条・安保(1)国連の構造的問題
核保有する国連常任理事国は、むしろ安心して戦争できる
橋爪大三郎
衰退途上国ニッポン~その急所と勝機(1)安いニッポンと急性インフレ
世界で一人負け…「安い国」日本と急性インフレの現実
宮本弘曉
プロジェクトマネジメントの基本(8)要求の分類と価値の提供
新規顧客を増やす作戦と顧客リレーションを高める方法
大塚有希子
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIは間違いが分からない…思考で大事なのは訂正可能性
中島隆博
会計検査から見えてくる日本政治の実態(3)戦後初となる補正予算の検査
繰越金が4割も…戦後初「補正予算の会計検査」の実態
田中弥生
熟睡できる環境・習慣とは(1)熟睡のための条件と認知行動療法
熟睡のために――自分にあった「理想的睡眠」の見つけ方
西野精治
「進化」への誤解…本当は何か?(9)AI時代の人間と科学の関係
科学は嫌われる!? なぜ「物語」のほうが重要視されるのか
長谷川眞理子
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(9)秀吉が作った公武統一政権と歴史のif
公武統一政権を作った秀吉の狙いとその歴史的意味
黒田基樹