創造的な場を支える仕組みを研究する
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
つくばにおけるイノベーションの加速
創造的な場を支える仕組みを研究する(8)つくばの挑戦
江渡浩一郎(産業技術総合研究所 主任研究員/デジタルハリウッド大学大学院 特任教授)
2016年つくば市長選の結果、新市長が誕生し、つくばにおいてイノベーションを加速させるための政策が進められている。メディアアーティストで国立研究開発法人産業技術総合研究所知能システム研究部門主任研究員の江渡浩一郎氏は、インキュベーション施設をつくば市に作るべく議論を重ねている。(全10話中第8話)
時間:10分48秒
収録日:2018年4月19日
追加日:2018年11月11日
≪全文≫

●つくばにおけるイノベーションの加速


 2016年に開催した「つくば横の会」は非常に面白かったのですが、その頃からつくばの情勢がだんだんと変わっていきました。2016年10月につくば市長選があり、非常に長く続いた前市長に代わって、五十嵐立青市長が誕生しました。

 五十嵐市長には、「つくばにおけるイノベーションを加速していきたい」という意向がありました。つくばの情勢が非常に変わりつつあり、今もその変化が加速しつつある時代です。文部科学省研究交流センターという、つくばにある研究所間の横の連携を作る企画を立てている機関のセンター長から、つくば横の会の人たちに「研究所間の横の連携を作る手法について考えてほしい」という依頼がありました。正確にいうと、私に考えてほしいという依頼だったのですが、「つくば横の会として何ができるか、議論したい」と答えました。そこで、まずは皆で集まって「このような問題点があって、このような解決策がある」ということを考える場を作りました。

 私自身の役割としては、「このような解決策がある」とアイデアを出すことはもちろん大事ですが、それよりも、面白そうなことを考えている人、解決策を思い付きそうな人を集めてきて、そういった人たちが円滑に議論する場を設計することだと思っています。ですから、そこで、「こういう問題点だったら、この人は前向きに議論してくれるはずだ」という人を集めて議論する場を設計することをずっと行ってきました。


●インキュベーション施設が求められている


 その中で、つくばにおいてはインキュベーション施設が求められているのではないかと考えました。インキュベーション施設とは、要するにオフィススペースのことです。通常のオフィススペースとしてお金を払って借りるだけではなく、コワーキングスペースのようにオープンスペースでいろいろな人が同時に働ける場にしたり、またお金が不足しているベンチャー企業がスタートアップの条件によっては比較的安価に借りることで、非常に面白い人が集まりやすい条件を備えた施設を意図的に作ったりする。それらをインキュベーション施設と呼んでいますが、そういったものがつくばにはなかなかありません。

 実際にはあるのですが、駅から歩ける範囲にはありません。しかし、駅から歩ける範囲かどうかがすごく大事です。また、条件は、従来からの科学技...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
ストーリーとしての競争戦略(1)当たり前の重要さ
柳井正氏の年度方針「儲ける」は商売の本筋
楠木建
会社人生「50代の壁」(1)“9の坂”とまさかの坂
サラリーマン人生「50代の壁」を乗り越える生き方
江上剛
生き続ける松下幸之助の経営観(1)今も生きている幸之助
松下幸之助の考え方には今と昔を貫くものがある
江口克彦
運と歴史~人は運で決まるか(1)ソクラテスが見舞われた「運」
歴史における「運」とは?ソクラテスの「運」から考える
山内昌之
組織心理学~若者とのコミュニケーション(1)「Z世代」の特徴と接し方
Z世代は傷つきやすい!?…昔の世代との相違点、共通点とは
山浦一保
メンタルヘルスの現在地とこれから(1)「心を病む」とはどういうことか
なぜ「心の病」が増えている?メンタルヘルスの実態に迫る
斎藤環

人気の講義ランキングTOP10
独裁の世界史~未来への提言編(1)国家の三つの要素
未来を洞察するために「独裁・共和政・民主政」の循環を学べ
本村凌二
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIは間違いが分からない…思考で大事なのは訂正可能性
中島隆博
歌舞伎はスゴイ(4)歌舞伎のサバイバル術(後編)
江戸時代の歌舞伎にも大波乱が…どうやって生き残ったか
堀口茉純
「進化」への誤解…本当は何か?(6)木村資生の中立説
欧州では不人気…木村資生の中立説とダーウィンとの違い
長谷川眞理子
渡部昇一の「わが体験的キリスト教論」(1)古き良きキリスト教社会
古き良きヨーロッパのキリスト教社会が克明にわかる名著
渡部玄一
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(2)秀吉の実像と「太閤神話」
秀吉・秀長の出自は本当は…実像は従来のイメージと大違い
黒田基樹
株価と歴史…トランプ関税の影響を読む(2)株価リターンの歴史から考える
株式リターンの歴史検証…大きな構造変化の影響を見抜く
養田功一郎
逆境に対峙する哲学(1)日常性が「破れ」て思考が始まる
逆境にどう対峙するか…西洋哲学×東洋哲学で問う知的ライブ
津崎良典
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(2)バイアスの正体と情報の抑制
『100万回死んだねこ』って…!?記憶の限界とバイアスの役割
今井むつみ
平和の追求~哲学者たちの構想(1)強力な世界政府?ホッブズの思想
平和の実現を哲学的に追求する…どんな平和でもいいのか?
川出良枝