免疫の仕組みからポストコロナ社会を考える
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なぜ持病を持っている人は重症化しやすいのか
免疫の仕組みからポストコロナ社会を考える(11)インフルエンザとの比較
行動様式の変容は、今後の新型コロナウイルス対応において最も重要な点であり、これを徹底すれば多くの活動は再開できるだろう。しかし、ウイルスが消滅したわけではない。季節性インフルエンザと似ているようだが、慢性的な炎症を悪化させたり、異物の進入を知らせる警報物質に関連する「サイトカイン」が正常に働かなかったりするなど、新型コロナウイルスのほうが危険性は高い。そのことを十分に理解した上で、ウイルスと共存するという認識を持たなければならない。(全11話中第11話)
※司会者:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:12分02秒
収録日:2020年6月4日
追加日:2020年7月2日
≪全文≫

●行動様式の変容によって多くの活動が再開可能


―― 今までのご説明を受けた上で、今後の対応の指針についての説明を聞くと、よく理解できるように思いました。一般の市民の観点から関心があるのは、どこまで規制するべきなのかという点です。接触制限8割という数字は、かなりインパクトがあったと思います。しかし、今の先生のお話ですと、単純にはいいきれないものの、7割なくても効果が見られる可能性はあるとのことでした。あとは対人距離を取るなどの行動様式の変容を徹底することで、リスクを積極的に減少させることが重要だということですね。

宮坂 はい。もう一点、いい忘れていたこととして、このウイルスをどの程度吸い込むと感染するのかという点も重要です。これまでのデータから推測すると、おそらく数百個吸っても感染はせず、数千個から数万個吸ったときに感染が成立すると考えられます。この数字は、直接飛沫を浴びたときの数字に近いのです。ですので、お互いにマスクをして、さらに2メートル以上の距離を取れば、それほど多数のウイルスが直接相手に向かうことはないのです。

 他の可能性としては、マスクの隙間から出て空気中に漂うエアロゾルが、非常に高い濃度になると、唯一感染する可能性があると思います。屋形船やライブハウスでの集団感染は、このメカニズムで起こっていた可能性があります。しかし、換気を徹底することで、エアロゾルの濃度は下げることができるのです。ですので、これも新しい行動様式の変容のうちの一つだと思いますので、やはりこれらを守ることが必要です。逆にいえば、それを徹底できれば、ライブハウスや屋形船、コンサートなどでも実行可能だと思うのですね。

 したがって、本当に守らなければならない基準は、これから私たちが見つけていかなければなりません。あまりにも自粛を要求し過ぎると、不満ばかりたまり、あまり良い方向には向かいません。むしろ、少々間違いを起こすかもしれなくても、どこまで可能なのか試していくことが重要です。

 先ほども指摘したように、感染者がいるとしても、東京ですら他人にうつす人の数は非常に少ないのです。対人距離を適切に保ち、マスクをしていれば、目の前に強い感染者がいても感染しないはずなのです。したがって、その点にもう少し自信を持って、活動を広げていくことが重要だと思います。もちろんあまりに甘くし過ぎ...

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