ポストコロナ、日本の指針
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
コロナ拡大で進んだオンライン診療を時限措置にしてはいけない
ポストコロナ、日本の指針(3)オンライン診療の夜明け
新型コロナウイルスの拡大によって、オンライン診療の規制が緩和され、その利用が一気に進むきっかけとなっている。また、デジタル化の進んだ業務のなかで「ハンコ」文化は根強く続いているが、それを見直す機会にもしたい。一旦始まった変革を時限的ではなく恒常的に進めていくことが重要である。(全5話中第3話)
※司会者:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:12分21秒
収録日:2020年5月29日
追加日:2020年7月11日
≪全文≫

●デジタルとハンコ、ヘルスケアと医療の問題点


―― 両先生から、日本がなかなか動かない、あるいは実装ができないという話をいただきました。これまで実装できなかった理由、動かなかった理由というものを、コロナ禍の現状から振り返って考えたときに、どういう部分が一番大きかったと思われていますでしょうか。

小林 デジタルという側面から見ると、お金に対するクレディビリティ(credibility: 信用性・信頼性)の文化ですね。逆に紙幣にあまり信用性がない中国などと比べると、その違いの大きさがあると思います。

 これは、データをストレージするデバイスのことを考えると、よく分かると思います。かつてテープがあり、フロッピーディスクがあり、光ディスクがあり、ハードディスクの文化がしっかり根付いてきたところでは、飛躍してインターネットに飛ぶのにちょっと時間がかかったりしましたよね。ところが中国とかインドの場合、デジタルの前にあまりそういう大きな技術がなかったもので、一挙にそこに飛んでいけた。

 ハンコの文化もそうだと思うのですが、どうやら既得権者がはびこっている。これは医療もそうなのですが、そういうものが根付いて、深いところのものを変革するのに時間がかかってしまったなと感じます。デジタルにまつわる部分というのは、単純な実装だけではなくて、既得権者を抑えながら、新しいテクノロジーなりイノベーションをどう展開していくかというところが問題だったのです。

 医療などはまさにそうだと思うのですが、「ヘルスケア」という意味ではすごく大きな伸びを期待できるのに、既存の医療体制あるいは医療組織がやはり一つのネックになっているのではないかという気がします。


●コロナ拡大で進んだオンライン診療の規制改革


小宮山 とても重要な問題を出されたと思うのですが、今回のコロナでは、小林さんはインターネット(オンライン)診療について努力されましたよね。

小林 規制改革(推進会議)の議長をやっていますので、オンライン診療は2020年4月初めに一挙に進みました。

小宮山 それが、「コロナ拡大による時限措置」に終わってはいけないわけです。

小林 おっしゃる通りです。

小宮山 一回体験すれば、いかに有用なものかが、いろいろな人に浸透するはずです。なので、どうやってこれを恒常的なものにするか、腕をふるってほしいと思...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
経済社会と「隠れた価値」の行方(1)経済の中の価値
人間の幸福と「価値」…お金以外の「隠れた価値」をどう考えるか
吉川洋
お金の回し方…日本の死蔵マネー活用法(1)銀行がお金を生む仕組み
信用創造・預金創造とは?社会でお金が流通する仕組み
養田功一郎
内側から見たアメリカと日本(1)ラストベルトをつくったのは誰か
トランプの誤謬…米国製造業を壊した犯人は米国の経営者
島田晴雄
半導体から見る明日の世界(1)世界的な半導体不足と日本の可能性
なぜ世界の半導体不足は起きた?台湾TSMCと日本復活への鍵
島田晴雄
第2次トランプ政権の危険性と本質(1)実は「経済重視」ではない?
トランプ政権の極右ポピュリズム…文化戦争を重視し経済軽視
柿埜真吾
政治思想史の古典『法の精神』と『社会契約論』を学ぶ(1)二人の思想家
モンテスキューとルソー…二人の思想家の共通の敵とは?
川出良枝

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(30)AI時代の企業と道徳
【10minで考える】CPO(最高哲学責任者)…AI時代に必須の哲学とは
テンミニッツ・アカデミー編集部
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(2)教義の宗教と覚りの宗教
キリスト教は教義の宗教、仏教は覚りの宗教…仏教はなぜ普遍宗教か
橋爪大三郎
資本主義の再定義…哲学で考える(6)「学ぶ」ことの本質と道徳の問題
「一人で悟るのは危険だ」…学ぶことの本質と日本の役割とは?
中島隆博
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
編集部ラジオ2025(32)哲学者たちが考えた平和追求
反EU、反国連の時代に再考!「哲学者たちの平和追求」
テンミニッツ・アカデミー編集部
徳川将軍と江戸幕府~井伊直弼編(1)桜田門外の変と井伊直弼の人物像
「桜田門外の変」の謎…井伊直弼の警護に問題はなかったのか
山内昌之
もののあはれと日本の道徳・倫理(1)もののあはれへの共感と倫理
本居宣長が考えた「もののあはれ」と倫理の基礎
板東洋介
中国春秋戦国時代と始皇帝(7)始皇帝を支えた家臣たち
始皇帝を支えた家臣たち…史実からいかに実像を描いていくか
鶴間和幸
近現代史に学ぶ、日本の成功・失敗の本質(6)東條内閣で行われた行政改革
悲惨な末路につながった東條英機内閣での兼職と省庁再編
片山杜秀
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か(1)AIに置き換わる仕事と人間がやる仕事
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か…人間がやるべきこととは?
橋爪大三郎