新型コロナウイルス対策~和歌山モデルの教訓
この講義シリーズは第2話まで
登録不要で無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
6,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
ポストコロナで経済を盛り上げるため和歌山県が考える3つのこと
新型コロナウイルス対策~和歌山モデルの教訓(9)今後の経済をいかに盛り上げるか
仁坂吉伸(元和歌山県知事/和歌山研究会代表)
ポストコロナにおいて、経済を盛り上げるために和歌山県が考えていることは3つある。1つ目は「耐える」ことだ。そこで大事な事業継続のために、助成金や支援策によって事業者を励ます。2つ目は新しい芽を生かすこと。特に現在進めている小型ロケット打ち上げ基地建設とIRは、多くの経済効果が期待できる。3つ目はサプライチェーンが日本に回帰したとき、和歌山もその中に入ること。テレワークの普及で地方に暮らす人が増える。和歌山県を選ぶ人を増やすための努力をしたい。(全10話中第9話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:11分08秒
収録日:2020年7月30日
追加日:2020年9月6日
≪全文≫

●県内向け「リフレッシュプラン」で観光業を支援


―― もう一つお聞きしたいのが、今後どのようにして経済を盛り上げていくかです。もちろん各都道府県によっても、いろいろ考え方が違ってくると思いますが、和歌山県ではどのようにお考えでしょう。

仁坂 3つあると思っています。1つ目は「耐える」ことです。先ほど対策のところで「事業継続が大事」と申しました。この3月から5月にかけての大変な自粛の中で、ほとんど営業のできなかった部門があります。もしコロナがなければ好調で、大いに和歌山を引っ張ってくれた業種です。コロナが消えたら、必ず復活する業種で、これを耐えさせなければいけない。そのためには事業継続のための助成金や前向きの工夫への支援などを動員して、さらに事業者の方々を励まし、耐えてもらう。

 例えば、和歌山県では観光用に、県独自で「リフレッシュプラン」をつくりました。県民の人は、まだそれほどうつっていません。県民の方が観光に行くのはいいだろうということで、県民の方々が県内の観光地に行くときに、かなり手厚い助成をする。これは結構なヒット商品になりました。この機会に県民の方に、和歌山県を再発見してもらう。ともすると和歌山の良さを理解せず、暮らしている可能性がありますから。そういう点では長期的にも役に立つと思っています。このように、あの手この手で耐えることが大事です。


●小型ロケットの打ち上げ基地建設とIRに期待


 2つ目は新しい芽をできるだけ生かす、あるいはつくることです。このコロナ禍でも和歌山県では、小型ロケットの打ち上げ基地の建設が着々と進んでいます。完成のあかつきにコロナが消えていれば、たくさんのお客さんが見に来てくださるでしょう。さらにロケットビジネスの集積が和歌山にだんだんできていけば、新しい和歌山の力になっていくと思います。

 この小型ロケットの打ち上げは、世界的にも大変な世の中を変える出来事になっていくのではないか。ロケットというよりも衛星で、衛星の小型化によって世界が変わる。その一翼を和歌山が担っている、ということです。

 さらに大きな刺激になりそうなのが、IR(統合型リゾート)です。これも他の地域が少しもたついているので、政府が決めたスケジュールどおり進んでいるのは和歌山だけです。IRは雇用効果や所得効果が非常に大きいですから、コロナで弱った和歌山県の経...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
クライン『ショック・ドクトリン』の真実(1)ショック・ドクトリンとは何か
100分de名著!?『ショック・ドクトリン』驚愕の印象操作
柿埜真吾
ハーディングとトランプ~100年前の米大統領選を読む(1)米国第一主義の台頭
1920年のアメリカファースト…ハーディング大統領の勝利
東秀敏
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(1)習近平の歴史的特徴とは?
一強独裁=1人独裁の光と影…「強い中国」への動機と限界
垂秀夫
日本のエネルギー&デジタル戦略の未来像(1)電動化で起こる「カンブリア爆発」
日本のエネルギー政策を「デジタル戦略」で大転換しよう
岡本浩
お金とは何か?…金本位制とビットコイン(1)お金の機能とその要件
お金の「3大機能」とは何か? そしてお金のルーツとは?
養田功一郎
民主主義の本質(1)近代民主主義とキリスト教
なぜ民主主義が「最善」か…法の支配とキリスト教的背景
橋爪大三郎

人気の講義ランキングTOP10
本番に向けた「心と身体の整え方」(1)ディテールにこだわる
トップアスリートが実践する「自分の高め方」とは…まず集中のスイッチを入れる方法は?
為末大
「満洲」から考える日本とアジア(9)アヘンの実態と満洲開発
満洲国の開発とアヘン問題…アヘンが資金源となったのは事実だが「同時代の世界」と比較せねば真実はつかめない
宮脇淳子
編集部ラジオ2026(35)鶴見太郎先生の公開収録を振り返る
【10min紹介】鶴見太郎先生の公開収録を振り返る・・・お寄せいただいた声
テンミニッツ・アカデミー編集部
高齢者のフレイル・認知症とその予防対策(4)認知症と共生社会の実現に向けた対策
その物忘れ、認知症かも…加齢による物忘れとの違いと一番大事なこと
小川純人
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(2)厳格な一神教と選民思想
一神教とは、選民思想の真相とは…ユダヤ教の「最終目的」を考える
鶴見太郎
小澤開作と満洲事変・日中戦争(1)少年時代の苦労と五族協和の夢
満洲で「五族協和」に命を懸けた小澤征爾の父・小澤開作
小澤俊夫
国家の利益~国益の理論と歴史(2)ペロポネソス戦争の教訓
国益の歴史…ペロポネソス戦争の教訓とトゥキディデスの罠
小原雅博
50代からの親の介護~その課題と準備(2)マネジメントとしての介護
介護を「プロジェクト」と捉え、マネジャーに徹すべし
太田差惠子
プラトン『ソクラテスの弁明』を読む(1)真実の創作
プラトンの『ソクラテスの弁明』は謎多き作品
納富信留