東洋の叡智に学ぶ経営の真髄
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
本当に真っ白な心になれ…神仏の奥義は「宗教的正直さ」
東洋の叡智に学ぶ経営の真髄(3)なぜ「正直」が重要か
松下幸之助が経営の根幹として挙げた「宇宙の理法」とはいったい何か。日本において広く知られる「正直」を深堀りすることで、その理解が得られる。倫理と道徳の極致とも言える「正直」の概念について、詳しく解説する。(全7話中第3話)
※インタビュアー:神藏孝之(テンミニッツTV論説主幹)
時間:9分02秒
収録日:2024年9月19日
追加日:2024年12月5日
≪全文≫

●石田梅岩と鈴木正三に共通するもの


田口 私は石田梅岩(編注:江戸中期の思想家。石門心学の創始者)についてずっと講義をしていたわけですが、梅岩を講義するにあたっては鈴木正三(編注:江戸初期の曹洞宗の僧侶)を講義しなければよく分かってもらえない。この鈴木正三と石田梅岩が同時に言っていることは何か。共通して重要視しているものごとが、「正直」ということです。

 子どもに「嘘は泥棒の始まりだよ」という「正直」があります。みなそこで留まってしまう。だから「石田梅岩は、経営の話ではなくて商人道徳論でしょう」という段階で終わっているのです。

 「あれだけの人が、そんなはずないではないか」ということで、その探求をまず鈴木正三から行い、それから石田梅岩に戻る、ということを徹底的に繰り返しました。そして、この「正直」が非常によく分かってきた。巷で聞く「正直者が勝つ」「嘘は泥棒の始まり」という、町の道徳論としての「正直」はもちろんある。逆にいうと、町の道徳論としてこのような真理を軽く言っている日本がすごいと思わざるを得ません。

 そうでなく、もっと深いところにあるのではないかと思ったら、鈴木正三の『四民日用』(よんみんにちよう)に徹底的に書いてあった。簡単にいうと、「仏法の正直」というものがある。「仏法の正直」とは何かいうと、「仏の前に誠たれ」ということです。

●「悟る」とはどういうことか


田口 「察」という字があるでしょう。『孫子』を読んでいると「察せざるべからず」(察することがないなどということは絶対にダメだ)と言っている。ですから戦略論の基本は「察すること」なのです。「察すること」がよく分かっていない人が『孫子』を読んでも意味がないのです。

 そして、この「察」とは何かというと、「家の中でお祭り」と書いてある。「家の中でお祭り」とはどういうことか。「祭」の下部分は肉を捧げているところです。「しめすは神棚を表している。そして家にいるということは、自分のホームグラウンドにいて、心のいろいろな防御が取っ払われている状態です。「まったく素っ裸の人間として神に手を合わせたときの姿が本当のあなただ」と言っているわけです。本当の自分が仏の前に額づいて、仏との対話を繰り返すのが、仏法です。対話を繰り返すときに、塵一つのわずかな思惑や人為的なものがあってはいけないと言っている...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
メンタルヘルスの現在地とこれから(1)「心を病む」とはどういうことか
なぜ「心の病」が増えている?メンタルヘルスの実態に迫る
斎藤環
営業の勝敗、キリンの教訓(1)やる気のない社員になる理由
なぜ「やる気のある社員」が日本では6%しかいないのか?
田村潤
イーロン・マスクの成功哲学(1)マスクが「世界一」になるまで
イーロン・マスクは何がすごい?生い立ちと経歴
桑原晃弥
営業から考える企業戦略(1)成功するブランド戦略とは?
ブランド力を高めるために「自社の強み」を徹底的に聞け
田村潤
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治
「発想力」の技法を学ぶ(1)発見と探究(前編)
“なぜ”を繰り返せ!『発想力の全技法』に学ぶ原因探究法
三谷宏治

人気の講義ランキングTOP10
日本の財政の真実を検証する(4)日本の台所事情と財政の本義
「1秒間に41万円?」…この数字はいったい何を意味するか?
宮本弘曉
老子の神髄(7)『老子道徳経』「去用第四十」
緊張や怒りをコントロールするには?老子に学ぶ精神と肉体の関係
田口佳史
天皇のあり方と近代日本(1)「人間宣言」から始まった戦後の皇室
皇室像の転換…戦後日本的な象徴天皇はいかに形成されたか
片山杜秀
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
高市政権の進むべき道…可能性と課題(1)高市首相の特長と政治リスク
歴史的圧勝で仕事人・高市首相にのしかかるリスク要因
島田晴雄
編集部ラジオ2026(22)「中国古代史」特集紹介!
【10min解説】「中国古代史という知の宝庫」特集の各話紹介
テンミニッツ・アカデミー編集部
インフレの行方…歴史から将来を予測する(1)インフレの具体像を探る
インフレの行方…270年の歴史に学ぶ物価高騰期の特徴と教訓
養田功一郎
中国史概説~『皇帝たちの中国』を読む(3)全皇帝の4分の3は「非漢族」
6000万人の漢人が、三国志の戦乱後に400万人台に…衝撃の人口変動
宮脇淳子
こどもと学ぶ戦争と平和(1)私たちに必要な想像力と戦争体験
なぜ戦争が起こるのだろう…大切なのは想像力と生の声
小原雅博